部下に対する愚痴をこぼす管理職は多い。

「部下が言うことを聞いてくれない」

「部下が思い通りに動かない」

「部下が育たない」

思わずため息をついてしまいたくなる気持ちは、わからないでもない。ただこの類の愚痴をこぼす上司はたいてい他責な人が多く、自分のマネジメント力の低さを露呈しているに他ならない。

「部下が仕事ができない」と悩む前に、あなたはそもそも「マネジメント」の本当の意味を、正しく理解しているだろうか。

 

 

そもそも部下を人間として尊重している?

「部下が言うことを聞かない、思い通りに動かない、育たない」と思い悩むのは、すべて「部下は言うことを聞き、思い通りに動くもので、俺の理想通りに育つものだ」という前提に立つからだ。

P.F.ドラッカーは『マネジメント』(ダイヤモンド社)にて、こんなことを言っている。

組織のために働く者はすべて、その組織において誰かの部下であるとの前提である。しかも彼らのほとんどが、とりたてて能力もなく、言われたことをするだけの存在であるとの前提である。たしかにこれらの前提は、第一次大戦の頃は現実に即し、意味を持っていた。だが今日ではいずれも無効である

部下は所有物ではなく、人間かつ知識労働者である。目の前の人間を一人の尊厳ある人間としてみることができず、マネジメントで悩むことなどできるはずはない。

 

「マネジメント」という言葉のほんとうの意味

http://blog.tinect.jp/?p=3888

 

あなたは部下に興味ある?

恐怖や権力を使って部下を思い通りに動かそうとするのは論外。

とはいえ、向かうべき方向へと「部下を動かす」のは管理職の仕事である。

相手を操作するのではなく、正しい方向へ「結果的に」部下が動く。そんなマネジメントは、一体どうしたら可能なのだろう。

 

高いレベルのマネジメントをする管理職と、レベルの低い管理職。一体なにがちがうのか?

http://blog.tinect.jp/?p=20588

 

部下に関心を持つってどういうこと?

「自分では部下に関心を持っているつもりだ。厳しい指導だって、いつもアイツのためを思ってだ。なのに、アイツは俺の気持ちを全然わかってくれない。」

あなたの部下への関心は、本当に部下自身への関心だろうか。それとも部下に関心を払うという見せかけ行為による、自己保身だろうか。

どんなに仕事ができない部下であっても、上司が真摯さを持ち合わせているかどうかは、一瞬で見抜くことができる。

 

「人間力」が高い上司とはどういうことか。

http://blog.tinect.jp/?p=20367

 

部下に愛情を持って接するとは?

社会人1年目のある若手社員が、自分の上司をこんな風に評価していた。

「ーさんは、仕事に厳しいけど、愛情を感じる人です。とても尊敬しています。」

「そっか、それは良かったね。逆に尊敬できない上司はどんな人なの?」

「うーん、そうですね・・・。尊敬できない上司は、仕事には甘いけど、怖い人です。ただただ怖さで威嚇するんです。」

ドラッカーは同書にて、「マネジャーとして失格とすべき真摯さの欠如」の定義にこんなことを挙げている。

・部下に脅威を感じるものを昇進させてはならない。そのような者は人間として弱い。

・自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネジャーに任命してはならない。そのような者をマネジャーにすることは、やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む。

 

上司は嫌われることを恐れてはならない。が嫌われてはいけない。

http://blog.tinect.jp/?p=16169

 

部下からの最高の賛辞とは?

部下に対して愛情や関心を持てと言われる。

しかし、稀に愛情表現が下手であっても、とにかく人を育て、尊敬を集めるマネジャーがいる。彼らは仕事に対する要求が高く、人ではなく仕事自体を評価する。

 

部下のことを顧みない管理職の話

http://blog.tinect.jp/?p=24644

 

 

まとめ

今回はマネジメントに悩む管理職むけに、記事を集めてみた。

日々経営者やマネジャー陣の悩みを聞いていると、彼らの苦労がひしひしと伝わってくる。こんなに苦労が多いのに、彼らはマネジメントという仕事を手放さない。それは地位や肩書きにしがみつきたいという低次元の話ではなく、苦労を乗り越えた先に大きな喜びが待っているのを知っているからだ。

 

(Chris Harrison)