ひとりで麻布十番に古い一軒家を見つけて借りて住んでます。たった一人で住んでいるわけですが、そもそも、ひとりでそんなところ住む必要はないのです。本来なら。

でも、ちょうど1年前にここにわざわざ引っ越してきたのは、Airbnbを利用して旅人と一緒に住めばいいと思ったからです。

都内有数のこんなヒップな場所に住むのは、通常はタダの贅沢なんですが、Airbnbではパラダイムシフトが起きていて、いいことに住めば住むほど自然と人が来ますので、家賃支出どころか住むだけでむしろ収入になってしまうと言う、まさに価値の大転換が起こっているのです。

 

 

で、最近どんなことになっているかというと、2階にある風通し良くて、日当たり良好な6畳の部屋、この家で一番居心地のいい場所です。そこをAirbnbゲストに貸しているんですが、

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例えば、ある時はフトンの海ができていて↓

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韓国から女子大生5人が寝泊まりしているってわけです。

女子5名!

クレームとかないの?

言われません。なぜなら事前に「こういう部屋だけど、本当にそれでいいの?」って聞いて了承を得ているからです。

予約前に送るメッセージ↓

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そうすると、このように返ってきます。↓

スクリーンショット 2016-08-25 1.01.09

知らない人を迎え入れて大丈夫なの?ってよく聞かれますが、知らない人を無邪気に自宅に迎え入れているわけではないです。そんなアホじゃないです。

 

今は、インターネットという全世界の共通のフォーマットがあって、それは昔誰かが「文字」を発明した時以来の大発明だと思うんですが、知らない人同士が、場所、時間に関係なく、簡単にコミュニケーションがはかれる時代になっています。

言語の壁?全て英語です。特にカタコト同士の英語は現代最高の共通言語ですねw

インターネットのその利点、本当に理解してますか?

個人情報が漏れるとかスマホ依存症になるとか、新しいものってネガティブなトピックとして話題になりやすいですし、その利用を最小限に留めれば、まだ見ぬ危険からは最大の確率を持って逃れられるでしょう。故に精神的にも安心でしょう。

しかし、そういうことも理解した上で、新しいツールを使って、今までよりもおもしろく生きていけないか?と考え、頭使って工夫して、新しいことできないかって思うわけです。

で、そういうものの一つがAirbnbです。

Airbnbは、日本では「民泊」という言葉で解釈され、宿泊ビジネスと思われがちですが、Airbnbがやっていることは、いかに「人と人を安全に結びつけるか?」です。

「How Airbnb designs for trust(Airbnbはどのように『信頼』をデザインしたか?)」

(簡単なダイジェストはこちら→Airbnbは、いわゆるマスメディアの言う「民泊」とは違うと、私は信じます。

例えば、通常の宿泊予約サイトで

ホテル側から「あなたの旅の目的や顔写真をください。できればFacebookも教えてください」なんて言わないですし、

泊まる側も「そちらのホテル本当に大丈夫?風呂とか汚くない?アメニティある?部屋狭すぎない?」なんていちいち聞かないですよね?

むしろ、できるだけ相手とのやりとりを少なくして予約完了をさせたいですよね。お互いに。

で、実際それは実現してますよね。当たり前に。そんなことしなくても大丈夫ってコンセンサス、いやコモンセンス(常識)がありますよね。

なぜできるかって言うと、ホテルや旅館は特に日本の場合は旅館業法によってある一定水準をクリアしていることになっているからですよね。法律によって安全性が担保されているからですね。それが法律の本質的な意義ですし。

でも、このAirbnbの場合は、そういうものに守られていないので、お互いに納得できるレベルまで話し合いをして合意を得る必要があります。だから、メッセージのやり取りを事前に密に行う必要があるのです。

商売という観点でいくと、全然効率的ではないです。いや、人と人の信頼関係構築おいて、この高度に発達した資本主義経済において、極めて原初的なやり方です。物々交換に近いです。

でも、その手間がかかる部分、つまりは本来は旅館業法によって守られている部分を、インターネットを活用することで、なんとか自分たちでやってみようよ、とそれを本気で取り組んでいるのがAirbnbなのです。

 

「シェアリングエコノミー」とは、余っていたり眠っていたりするリソースに、新たな市場価値を見出し人々の役に立てること(=お金を稼ぐこと)だと認識してます。

アイデアは簡単なものが多いですが、それを実現させるためには、様々な障害があって、AirbnbやUberなどの先駆者たちが時には抵抗に遭いながらも投資家から莫大な先行投資を受けることで、試行錯誤しながらそれらが掲げる理想の世界を創ろうとしているわけです。

私は、それに同意し一緒に新しい世界を創ろうとしているのだ思っています。だからこそ、Airbnbはおもしろいと感じています。これからも続けたいですし、もっと多くの人に、インターネットがもたらすこの新しい価値観を知って欲しいです。

 

 

夏は全世界中がバケーションシーズン。7,8月はゲストがたくさん来ました。ゲストがいなかった日はたった1日でした。

その間に開催されたリオオリンピック。閉会式で話題となったアベマリオはじめとした日本の演出は大評判でした。政府が介入すると、大体は旬を過ぎたすでに老若男女が知っている人が起用されがちで、ゆえに間違ってもクールとは言えない微妙な感じになりますね。

でも、今回は、オリンピックを裏で支えているD通を中心として今をときめくクリエイターが集められたみたいです。(私は中田ヤスタカさんや真鍋大度さん率いるパフューム周辺の人たちと解釈していますが。)

何が素晴らしかったかって、日本人以外が見ている日本のクールさが見事に表現できていたところです。日本人にとって、ドラえもんとかマリオはクールとは言えないです。むしろ、それをかっこいいと言ってしまうと、子供っぽくて幼稚だと思われ、恥ずかしカッコ悪いはずです。

でも、私はエアビホストを2年以上やって気づいてました。日本に来る外国人は、日本の現状がどうであれ(経済的には落ち目になっているとか)、彼らなりに日本のアニメやゲーム、音楽などのポップカルチャーにある種の幻想を持って来ているのです。それはまるで、かつて私がマイケルジョーダンの影響で黒人全員バスケうまいと思っていたのと似てますw

その外部から見た日本の幻想を、今回の閉会式ではとてもよく表現できているなあと思いました。ニホンカッケー、ポップカルチャーならTOKYO!って思わせるに十分な演出だったと思います。これが世界から見たニホンのポジションなんだなって思いました。

って、つまり何が言いたいかと言うと、4年後の東京オリンピックのために、我らエアビホストにとっても、日本が最高のプロモーションをしてくれたな、「あ、これはオレのための閉会式だったんだ!」と思った次第です。

 

“Airbnbホストならばリオの閉会式見て思ったはず「あ、オレのためにやってくれた」 Airbnb日記 vol.193”

おわり(Vol.194へつづく)過去のAirbnb日記一覧

 

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(2024/1/22更新)

 

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