見たいものだけ見える


360px-0092_-_Wien_-_Kunsthistorisches_Museum_-_Gaius_Julius_CaesarTED Global 2013で、「世界最高のスリ師」のパフォーマンスが話題になっている。(ビデオはこちら)ビデオを見ると、まるで手品師のようだ。

 

この事は2000年以上前からわかっていた。

ローマ帝国を創りあげた「ユリウス・カエサル」はこう述べたという。

 

「全てが見えているわけではない。 人間は見たいものだけを見ているのだ」

 

そのとおり。人間は、目に入っていても、人が言っていても、「見たいこと、聞きたいこと」しか、認識しない。

たしかに、目の細胞は光を捉え、鼓膜も振動している。しかし、見えもせず、聞こえもしない。

 

 

会社においても同じだ。基本的に、人は他人のことを「見ても聞いてもいない」

注意を払ってもらうためには、「見たいもの」「聞きたいこと」を差し出す必要がある。

 

「会社の売上になぜ皆覚えていないのか。あれほど毎日言っているのに」という経営者は多い。

ある会社では、毎朝パソコンを立ち上げると、累計の売上が画面に強制的に表示されるそうだ。

しかし、そんな情報は「見えているが見ていない」。

同じように、上司が口酸っぱくして言うことも、「聞こえているが聞こえていない」

 

 

「やさしい言葉に銃を添えれば、やさしい言葉だけのときよりも多くのものを獲得できる。」

とは、ギャングの帝王だったアル・カポネの言葉だが、人を脅して注意を向けさせるのは、ギャングと変わらない。

 

ピーター・ドラッカーは、コミュニケーションは、「受け手に依存する」と述べている。受けてのニーズを捕らえない限り、コミュニケーションは不可能だというのだ。

コミュニケーションは誠に奥深い。