こんにちは。「株式会社わたしは」の竹之内です。

 

以前ご紹介した、「ラッパーとのコラボによる「社歌」作成プロジェクト」ですが、着実に進みつつあります。

先日はプロジェクトメンバーのお一人で「フリースタイルダンジョン」に出演されているアーティストの方々にもトラックを提供しているFugoさん(写真左端)の秘密基地にて、Hawknestの皆さんと、収録を行ってきたところです。

弊社の社歌ということで、トラックには会社の音(キーボード音)や人工知能が生成したポルノの読み上げなどが入り、「らしさ」が出ていると思います。

乞うご期待ください。

 

もちろん、ラップをする人工知能の開発も進んでいます。

東京電機大学の上浦研との共同開発にて、まだ開発の途上ではありますが、LINEのbotアカウントで試せますので、ご興味のある方は御覧ください。

 

さて、我々がここまでなぜ「人工知能にラップをやらせること」にこだわっているのか、不思議に思う方もいるでしょう。

その理由は、それは我々が人工知能にダジャレをやらせたいからです。

 

もちろんこれまでにAIにダジャレをやらせよう、という試みが他になかったわけではありません。

例えば神奈川大学の先生が、「B級機関」と名付けたダジャレを吐き出すプログラムを作っていました。

神大の先生

NTT研究所勤務時代の1998年に発表した、だじゃれマシーン。「ビーチ・ボーイズの踊り子」など、登録された単語をコンピュータが組み合わせて、“永久”にだじゃれを吐き出し続けるので、その名も「“B級”機関」

また、Googleのメンバーが、「Inside Google ダジャレサーチβ」というプロダクトを作り、公開していたこともありました。

Google ダジャレサーチ β 、エイプリルフールのジョークサイトだけだと思ったらそれはちょっと違います。サービスは終了していますが、4 月 1 日には、いくつかの検索キーワードで実際にくだらないダジャレが表示されていました。急にダジャレが出てきてビックリされた方や、100 以上の検索キーワードを見つけた方もいらっしゃるようです。さらに、これらのダジャレは社員がひねり出したものではなく、機械的に自動生成されたものです。

これらの素晴らしい試みをされたチャレンジャーの諸先輩方にはほんとうに頭が下がる思いです。

 

しかし、人間の「ダジャレ力」はまだ人工知能のはるか先を行っています

 

例えば、ダージャリスト・石黒謙吾さんの作り上げるダジャレの数々を見ると、ため息が出るほど素晴らしい出来なのです。詳しくお知りになりたい方は、以下のダイヤモンド・オンラインの連載がオススメです。

「ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド」

40年間の蓄積から導き出した、ダジャレの記号学的構造解析。「ラップもダジャレだ!」ダジャレ界に革命を起こした伝説の書『ダジャレ ヌーヴォー』の著者であり、ダージャリスト、ダジャリエの石黒謙吾が、クリエイティビティの高い知的な言葉遊びをアカデミックに解説。

助詞・助動詞を含めてはいけない、かかりの深さ、母音列&子音列の基本活用、差し替え・加減・倒置など構造の14分類、B面という考え方、遠回りの妙、知的なラリー……。単なるお笑いネタとは一線を画す内容は、地アタマを良くし、スマートなコミュニケーション力も。バカなやつほど「さむ~い」、デキルやつは「クール!」

また、著作の「ダジャレ ヌーヴォー」*1では、秀逸なダジャレが紹介されています。

・サマセット・モー娘。

・アロマは一日にしてならず。

・アメリカ横断ウルトラスクイズ

・エリー・マイ・ラブ・素数

人間はこのダジャレの意味を普通に理解しますし、作ることもできます。

しかし、「ふとんがふっとんだ」というレベルの、音韻の重なりだけのダジャレとは異なり、人工知能に上のようなダジャレを作らせるとなると「意味」をかなり高度なレベルで扱わない限り不可能です。

 

前にも書きましたが、人工知能は「意味」を扱うのが苦手です。

したがって、気の利いたダジャレを言う人工知能は、世界にまだ存在しておらず、チャレンジしがいのあるハードルなのです。

 

 

 

*1

 


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