折立連絡所(1356m) – 太郎平(2327m) – 薬師沢(1912m) – 雲の平(2552m) – 高天原温泉(2126m) – 雲ノ平(2552m) – 三俣山荘(2545m) – 双六小屋(2547m) – 鏡平山荘(2281m) – わさび平小屋(1403m) – 新穂高ロープウェイ駅(1104m) ※カッコ内は標高(地理院地図より)
この日の就寝時間は午後6時でした。
(part3からの続き)
外界との大きな違いの一つは、実はこの睡眠時間です。
山ではやることが何もないので、皆寝るのが早いです。なので毎日かなり十分な睡眠時間をとることができます。
早く寝たら早く目が覚めるでしょう?
はい、そうです。だから早く起きます。5時くらい?いいえ。大体3時から4時にはほとんどの人が起きてます。
早く起きても暗いでしょ。はい、暗いです。でも、暗いうちから準備して薄暗いうちに出発するのです。
そうすると、日が出ている間を有効活用できるのです。合理的です。
で、自分はこの日3時半に起きて、出発の準備をしました。
実は、はじめて自分のテントを持ってきました。いつもたっかんの持ってきたテントに泊まってましたが、今回は独り立ちさせられました。
朝ごはん食べて、水汲んで来て、テント撤収してとやってるとあっと言う間に5時になってました。
ということで、5時に出発です。
2日目の計画は、
太郎平(約2300m)から一気に薬師沢小屋(約1900m)に下り、そして雲ノ平(約2500m)へと登り、そこで一旦荷物を置いて(デポる)高天原温泉(約2100m)へ行って戻ってくる(ピストン)の予定です。
太郎平から雲ノ平まで約5時間半、雲ノ平と高天原温泉の往復が約6時間のルートです。
では、出発します。
薄暗いです。why selfie?
そうです。2日目ははたっかんと別行動です。昨年同じルートを行ったたっかんは、今年は高天原(タカマガハラ)温泉は行かないとのことで、そのかわり一旦薬師岳(2926m)に登ってから雲ノ平に行く計画です。雲ノ平で合流します。
最初は平坦ですが、
一気に谷底まで下ります。昨日必死こいて2300mまで登ってきたのに今日最初はこれです。
この上下運動に意味はあるのか?
なぜ降るのですか?そこに谷があるからです。
そして降った先の谷底にあったのは薬師沢小屋です。標高1900mまで一気に下りました。
ちょっとだけ休憩して出発です。
薬師沢にかかるこの橋で黒部源流をわたります。向こう岸についてふと振り返ると、川の中をわざわざ進む人たちいた。
ちなみにその頃たっかんは
無事、薬師岳(標高2926m)に登頂していたようです。オレとの標高差約1000m。東京タワー3個分。御所ケ岳4個分です。
で、自分はこれから
高天原温泉 or 雲ノ平直登 もちろん後者です。選択肢はありません。たっかんがそう言ってました。
何気に見える直登という文字… とにかく行きます。
直登
直登。
直登。
直登。
直登。
道現る。
そしてついに平坦なところが
気づいたらこんな高いとこまで来てた。
平坦な道が続く。さすが雲の平。そしてやっぱり雲り。
小屋が見えた。
ようやく雲の平山荘に着きました。10時でした。5時間かかりました。
それにしては、あの直登、かなりキツかったです。
いつもたっかんに頼りっきりで、地図をよく見てなくて(通常あり得ない)、
このブログ書くまで標高差500mの直登だったとは知らなかった。
20キロの荷物を背負っていつまでも終わらない直登、まじキツかった。
北アルプスの案内人がわざわざ直登って書いてる時は、やっぱりそういう時です。
たっかんオレ反省してるわ。ちゃんと調べる。
地図を見てなかったため予想外に疲れたオレ。一旦休憩、山小屋でカレー食いました。
でもまだ半分しか終わってません。これから、高天原温泉へ行きます。往復6時間かけて。
温泉って体を癒やすために行くところじゃないのか?そんなん疲れて帰ってくるだけじゃないのか?
(part5へ続く)
(2024/3/26更新)
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