どうも、しんざきです。
最近、普段は私のことを「パパ」と呼ぶ小4の次女が、お友達の前で「お父さん」呼びになった、という実績を解除しまして、子どもの成長を実感しつつ感慨に浸っています。
今から、親としてのちょっとした感慨について書きます。
皆さん、「リアル謎解き」って、ご存じですか?
実際に街中や部屋の中に色んなパズルや謎が配置されて、それを解きながらゴールを目指す、滅茶苦茶面白い遊びなんですけど。
「WEST CODE」っていう、西武線沿線を使ったリアル謎解きのイベントがあるんです。
このイベント、昨年に続いて今回が2回目でして、昨年も長男と二人で参加してみたらとても面白かったので、続きがあったら行きたいなーと思っていたんですよ。
長男はリアル謎解き、特に鉄道が絡む謎解きが大好きですので、このイベントを見つけて「WEST CODE、2回目があるらしいよ!!」ってスマホ片手に大急ぎで教えてくれまして。
私も興味があったので、「お、面白そうだなー。また一緒に行くか?」と聞いてみたんです。
そしたら長男、しばらくためらってからこう答えたんです。
「んーーーー……これ、中学の友達と行ってもいい?」
ついに。
「ついに」かー、とこの時私は思いました。
これ、実は私にとってはものすごーーく感慨深い言葉でして。
「おー、もちろんいいよ、行っといで」と言いつつ、ちょっと来し方行く末について考えてしまった、という話なんです。
これだけだと何の話だか分からないので、順を追って書きます。
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長男と私は色んな共通の趣味を持っているんですが、中でも「リアル謎解き」や「脱出ゲーム」は昔からお互い大のお気に入りでして、二人でコンビを組んで色んなリアル謎解きイベントに参加してきました。
初めてリアル謎解きに出会ったのは、確かまだ長男が小学校に入り立ての頃。
忘れもしない、神奈川は「こどもの国」の「トレジャーキングダム」。
これの初級編、「<4神のリング>を探せ!」。
この時こどもの国内でお宝を探し回った経験が、長男にとってはどうも心底楽しかったらしくって、以後ことあるごとに「謎解きしたい!!」「パパと謎解き行きたい!」と言うようになりました。
謎解きは頭の体操にもなりますし、歩き回ることになるので運動にもなります。
子どもって「あれこれ考えて答えを見つけ出すこと」が大好きですし、「宝探し」も大好きなので、長男ももうドはまりしたんですよ。
最初の内は殆どの謎は私が考えて、長男は私からヒントをもらってあとから答えにたどり着く、という感じだったんですが、段々と長男独力でも色んな謎が解けるようになっていって、小4の頃には私が思いつかないような解法も長男が見つけるようになっていきました。
子どもの直感って凄いですよやっぱり。
大筋、「私は知識・理詰め担当」「長男は閃き担当」というのが長男の自認でして、長男は「パパとぼくの謎解きチーム」を結成して、「僕たちももう謎解きベテランだね!!」などと言っていたんです。
長男の成長具合を実感するのに、これ程最適な遊びはなかったと言っていいと思います。
つくづく、この「謎解き」という趣味に出会えてよかったなーと。
で、冒頭の「友達と行ってもいい?」という言葉です。
かつては「謎解きは絶対パパと行く!」と言っていた長男も、ついにぼちぼち「父と二人での謎解き挑戦」から卒業する日が来たかな、と。
「パパとぼくの謎解きチーム」もそろそろ解散かな、と。
そりゃ、中学生にもなったら、親と関係ないところで友達と独自の人間関係を築いていくものですし、友達とわいわい遊んだ方がずっと楽しい筈ですよね。
親にとって、「子どもがあまり親と遊びたがらなくなる」というのは一つの喪失ですが、同時に必ず目指さないといけない中間ゴール地点でもあります。
親と離れた場所で人間関係を育めるよう子どもの環境を整えるのは、親の大事な役割でもあります。
そういう意味で、「友達と一緒に謎解きに行きたい」という長男の言葉は、僅かに寂しさを覚えもしつつ、長男がちゃんと自分と友人たちとの世界を構築出来ているんだなあと安心も出来た、非常に感慨深い一言だった、という話なのです。
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僅かに心苦しいこととして、特に長男は「本来ならもっと早く親離れ出来ていたかも知れない」という点があるんですよね。
仕方ないとはいえ個人的に痛恨事なのが、「長男が中学に入学した年にコロナ禍が来てしまった」ということでした。
折角中学に入って、ある程度独立して行動も出来るようになって、親が全く関わらない場所で人間関係が構築出来るようになった、というタイミングで、人と人の接触が妨げられる環境になってしまった。
これによって、本来なら得られた友人関係、友人同士の楽しい時間がだいぶ阻害されてしまったんじゃないか、と私は心配していたんです。
まあ、長男には中学になってからスマホも買ってあげまして、友達とメッセージをやり取りしながらゲームをやっているところもちょくちょく目撃していたので、気が合う友人も見つけられていた様子で、今回の件もあって多少安心はしたんですが。
とはいえ、やはり「コロナであまり外出出来なくて退屈」というのはあったようで、それならば、ということで、ここ1年は相当子どもたちと濃い時間を過ごしてきました。
一緒にSwitchやらアナログゲームも遊び倒しましたし、以前は職場で食べていたお昼ご飯も家で一緒に食べるようになりましたし、出来る範囲で一緒に運動もしまくりましたし、勉強や宿題もとことん見ました。
ここ数年を見渡しても、これ以上ない程子どもたちとゆっくり過ごせた期間だった、ということは断言出来ます。
で、上記のリアル謎解きにはオンラインで遊べるものも色々ありまして、長男と一緒に自宅で謎解きに挑戦したりもしたんですが、観方を変えれば「コロナがなければもっと早く解散していた筈の、パパ長男謎解きチームがほんの少しだけ延長戦を戦えた」ということでもあるのかなあ、と。
コロナ禍で失ってしまった機会もたくさんある一方、よく考えれば得られたものもある。
ただただ「もっとこんな経験をさせられた筈」と嘆くばかりではなく、コロナ禍で得られた貴重な「親子関係のロスタイム」だった、と受け止めた方が多少は前向きに過ごせるかも知れない、と私は思ったんです。
しんざき家の子どもたちは、長男長女次女全員そろって割と甘えん坊でして、小さな頃は親にべったりでしたし、今でも喜んで私や奥様と遊んでくれます。
子どもたちと遊ぶのは、私にとって物凄く充実した、そして幸せな時間です。
いつか必ず親から離れていくのが子どもたちであり、親としてもそれを目指しつつも、享受できる内は子どもたちとの時間を享受しようと。
それがコロナのお蔭だろうと構うものかと。
そんな風に考えたわけなんです。
残念ながら、皆さんご存知の通り、今コロナ感染者数は急激に増加しておりまして、まだワクチンを接種出来ていない長男は、友人との謎解きにもまだ行けていません。
一刻も早くコロナ禍の収束を迎えて、友人との楽しい時間を過ごして欲しいなあ、と、かつて「パパ長男謎解きチーム」の所属員だった者として、そう考えるばかりです。
今日書きたいことはそれくらいです。
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(文責-ティネクト株式会社 取締役 倉増京平)
【著者プロフィール】
著者名:しんざき
SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。
レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。
ブログ:不倒城
Photo by Nadjib BR