コロナ禍によってペットを飼う人自体が増えた。

しかし、犬猫の約 1 割は単身世帯によって飼育されており、コロナによってあらためて顕在化したリスクがある。*1

それが隔離(入院など)で長期不在時になった時のペットのお世話だ。

 

自分で見つける

コロナ罹患を例にとると、ペットの預け先は感染者自らが探し、誰がどんな方法で運ぶかまで決めることが原則となっている。*2

アニコム損保がコロナ感染者のペットを無償で預かる「#StayAnicom」プロジェクト*3を始めるなどの動きもあるが、ペットの預かりに応じる施設はまだ十分とはいえず、家族や親戚、または知人にお世話をお願いするのが実情だ。

 

では、預け先を見つけられない場合はどうなるのだろうか。

基本的には全国各地の保健所が相談に応じているのだが、一部では、感染した飼い主がペットの預け先を確保できないために入院を拒むケースがあるのだという。

小泉進次郎 元環境相も、昨年5月の閣議後記者会見で、自分が感染した場合にすぐ入院できるよう予めペットの預け先を決めておくよう呼び掛けている。*4

 

ひとり暮らしでペットを飼うということ

「単身者のペット飼育」が増える状況に危機感を募らせる人たちもいる。一部の動物保護団体では単身者にペットを譲ることを敬遠している。

 

理由は2つある。

ひとつは、飼い主がペットを十分ケアできないため。たとえば仕事などで長時間家を留守にすることが多いと、ペットを十分に世話できない。

もうひとつは、「孤独死」の問題。単身者の飼い主が亡くなった場合、残されたペットは路頭に迷う。高齢化の影響もあり、近年こうした問題も増えている。

 

「0か1」かではない選択肢

「単身者がペットを飼うには、とても大きな責任と労力が必要です。でも、単身者だからといってペットを飼うことをためらうような世の中になってほしくはありません。

新たな家族を迎え入れた時の喜び、一緒に時間を過ごすなかで生まれる心の潤いなど、コロナ禍の今だからこそ、単身者世帯にはペットとのふれあいを大切にして欲しいと思います。

とはいえ、だからこそ、家族として、自分に万が一のことがあった場合については責任をもって備えて欲しいと思います。」

と都内でペットシッターをする女性は語る。

 

コミュニティで支え合うP2P互助

「コミュニティベースで相互扶助的に新しいリスクをカバーするP2P互助はまだにうってつけの仕組みです。たんに金銭を媒介とした不特定多数向けのサービスではなく、顔の見える関係性に基づいたコミュニティサービスであることがP2P互助の真骨頂だと思います」

とFrich CEOの富永氏は言う。

 

2021年11月にリリースした「ねこふく」*5は、高齢飼い主が保護猫を安心して引受け・飼育するためのコミュニティ型サービスだ。

飼い主の死亡保障やオンライン飼育相談、保護猫カフェを割安で利⽤することによる飼い主同士のリアルな交流など、たんにリスクをカバーするだけでなく、コミュニティ全体で悩みや喜びをシェアできる仕組みが整っている。

 

Frichでは、まずはベータ版として「ケガで長期入院した場合の補償」から始める。その後、加入状況等を見極めつつ、早期にコロナ罹患による長期入院(隔離)などに対応した補償を投入する考えだ。

 

「もし