以前シャープのヘルシオを紹介させていただいた。
ヘルシオをうまく使いこなせる人は、AI時代もかなりラクラク生き残れるんじゃないだろうか。 | Books&Apps
記事の要旨をかいつまんで説明するとシャープのヘルシオを使えば調理時間が実質15分ぐらいになり、余った時間で他のことができるよ、という話なのだけど。
この間あった人に「イマイチ具体例が頭で想像つかないので、実際にヘルシオをどう使ってるのかを参考までに教えてもらえないか」と言われた。
というわけで今回は高須賀家のヘルシオ超ズボラ飯を紹介しよう。
温泉卵を暇な時に作ってしまおう
卵は安くて栄養価たっぷり、かつ美味しいと非常に便利な食材だ。
とはいえ、使いみちにやや困る事があるのもまた事実ではある。
買ってきたはいいものの、冷蔵庫で放置されてて、賞味期限ギリギリになって、消費に困るという人も多いだろう。
僕も卵は好きなのだけど、イマイチ使い方が難しいなと常々思っていた。
が、ある時ヘルシオ・ウォーターオーブンに温泉卵というメニューがあることに気が付き
「これ、暇な時にまとめて温玉を作っといて、冷蔵庫で保管してゆっくり消費すればええんじゃね?」とひらめいた瞬間から非常に卵消費がラクになった。
温泉卵なら、サラダに落とせばシーザーサラダみたいにドレッシングみたいに消費もできるし、そのままつまんでも旨い。
カリカリに焼いたトーストに載せたり、温玉のせご飯なんて言うまでもないだろう。
温玉は鍋で作ろうと思うと若干面倒くさいメニューだが、ヘルシオならボタンポチで勝手に作ってくれるし、まとめて作って冷蔵庫で保管しておけばいつでも卵を割るだけで食べられる。
まさにザ・ズボラ飯の名にふさわしいメニューである。
濃厚な黄身がある食卓の映え具合は実に素晴らしい。これが毎食たったの10円で得られると思うと、コストパフォーマンスは最上だろう。
ちょっと高級な気分を味わいたいのなら、ぜひとも買っていただきたいのがサバティーノ トリュフゼストである(Amazonで買える)
これを温玉にぶっかけて食べると、超絶旨い。
調理時間実質0分で作れるメニューとしては最強の激ウマメシだろう。
青春時代に美味しんぼの究極のメニューである温泉卵のトリュフソースかけに舌なめずりした世代にはもうたまらんアレである。
これをご飯にぶっかけて食べれば、3万円の高級和食ででてくるトリュフ掛け卵ご飯とほぼ変わらないものも作れる。
いやぁ。実にいい時代になったものである。やってることは完全にズボラ飯以外の何物でもないのだが。
ズボラ飯からちょっとだけ脱線するが、サバティーノ トリュフゼストのその他の使い道としてはすき焼きが実に旨い。
Amazonで安いホットプレートをかってきて、霜降り肉を割り下でグツグツやったのにトリュフゼストをガンガンに入れた生卵を浸して食べると、超高級和食で出てくるトリュフすき焼きがほぼ80%ぐらいの再現度で作れる。
これを熱燗をやりつつ食べてると、資本主義の豚になった気分が味わえて最高である。
安くてハチャメチャにうまい肉が普通に買えるようになった
飲食界隈にドップリハマると、肉の産地等にこだわるようになってくる。
素人でも、和牛とアメリカ産牛、オージービーフの味が同じ牛肉なのに全然違うことぐらいはわかるだろうが、本当に美味しいお肉はここから細分化していく。
同じ和牛でもピンからキリまであるし、アメリカ産牛にも色々ある。
このように肉の品種や生産者が変われば味も随分変わるのだけど、最近までは普通の消費者が美味しいお肉をスーパー等で気軽に手に入れるのは結構難しかった。
が、しかし時代は随分進化した。
例えば西友で売ってるアンガス牛。100g180円程度と、牛肉の値段としては超絶安い方ではあるが、これがめっぽう旨い赤身牛なのだ。一度食べるとオージービーフには二度と戻れなくなる。
調理もいたって簡単で、軽く塩してヘルシオに放り込んでボタンポチして焼くだけだ。
これでメチャクチャ美味しいステーキが完成する。
ときどき、赤身肉バルみたいな赤身肉と酒を売りにしているレストランがあるけど、ぶっちゃけ西友で売ってるアンガス牛をヘルシオで普通に焼いた奴の方が遥かに美味しい。
そんな美味しいお肉を250g食べても500円を切るのだから、いきなりステーキも真っ青のコストパフォマンスである。
自宅でステーキハウスがやれるのだから、いやはや、いい時代になったものだ。
コツとしては、キッチンシートを敷いてから焼くことである。
こうすると、オーブンに入れた板が全く汚れないので、調理後に洗う手間がほぼ消失する。シートをとって、ポイッと捨ててそれでおしまいだ。
ステーキ肉の周りに野菜を置いて、オリーブオイルを回しかけておけば、付け合せで焼き野菜も同時に完成だ。
こんなウルトラズボラ飯でも、普通にというかメッチャクチャに美味しい。
焼き野菜のオススメはナスやブロッコリー、あとオクラやピーマンなんかも旨い。
軽くオリーブオイルをまわしかけてから焼こう。焼いた野菜は甘みが出て非常に美味い。
ボリュームが欲しいならキノコ類を焼いてもいい。これをオーブンに入れてボタンポチで15分程度で勝手に作ってくれるのだから、ヘルシオ様々である。
コンポタのように濃厚な出汁がでる鶏肉
他にもイトーヨーカドー系列店で売ってる「奥州こくみ鶏」のもも肉も尋常じゃないレベルで旨い。
100g200円程度と若干鶏肉にしては高いが、その価値は十分にある。
この鶏、焼いたりしても美味しいのだけど、その真価はスープにする事で現れる。
煮込むと尋常じゃないレベルで旨い出汁が出るのだ。「コーンポタージュかよ!」と突っ込みたくなるレベルの濃さである。
これを普通にスープとして飲んでも美味いし、白米にぶっかけて食べれば高級中華粥かよと言いたくなるレベルの濃厚な一品に仕上がる。
ネギを散らして、温玉をぶっかけたりしたら・・・まあもうメインディッシュクラスだろう。
汁物は以前なら煮込むこと自体が手間だったが、現代なら鍋ヘルシオに放り込んでボタンを押しておけばネットサーフィンでもしている間に勝手にやっておいてくれる。
参考までに、僕は家に帰ったら鶏肉や野菜を水と共に鍋ヘルシオに入れて、テキトーに2時間とか長めに時間設定しておいて、食事の時間がきたら取り出して食べている。
ネットをやってる間に激ウマ鳥スープが勝手にできてるのが、令和の日本の食卓なのである。
この鳥スープを応用すれば、実にバラエティーに富んだメニューができる。
例えば、カレー粉を後で入れれば立派な濃厚鶏カレーが出来あがるし、白菜とともに煮込んだものをポン酢で食べても美味い。
水をちょっと少なめにして醤油とみりんで大根と共に煮れば、完璧な煮物の完成である。
とりあえず、西友のアンガス牛とイトーヨーカドー系列の奥州こくみ鶏は自炊うまい飯の革命である。
そしてそのポテンシャルを誰でもボタンポチで最大限発揮できるという点で、ヘルシオは尋常じゃなく素晴らしいのだ。
その他の使いみち
あとは定番の炒めものである。鍋ヘルシオに適当に切った野菜をいれて油をまわしかけて、10分ほどかき混ぜ+加熱でやれば野菜炒めの完成である。
オイスターソースを使って中華風にしてもいいし、塩や醤油なんかでもいい。
もやしをヴェイパーで炒めたりしても美味しいし、ゴボウを醤油+みりんで炒めれば、きんぴらごぼうが即座に出来上がる。
オーブンレンジのスチーム機能を使って、野菜を蒸しても美味しい。
蒸したアスパラをマヨネーズで食べるとパキパキしてて実に美味い。
ほうれん草を蒸したのに、醤油とおかかを乗っけて食べても美味しいし、白だしを水で割ったのに入れれば普通におひたしの完成である。
自炊のコツは、兎にも角にもシンプルイズベストである。
名前のある料理を作らず、適切な調理を加えて食べる”だけ”というのが華のズボラ飯の入り口である。
食材を、焼く・煮る・炒める・蒸すといった何らかの方法で適切に調理すれば、あとはビシッと味付けするだけで何でも美味しくいただける事を理解できれば、自炊は超☆簡単である事に気がつくだろう。
家飯はオムレツやら餃子やらといった”名前のある料理”を作るのではなく、焼いた魚と蒸した野菜とかで全然いいのだ。
むしろシンプルに調理したものの方が、下手にしろうとがゴチャゴチャやったものなんかよりよっぽど美味しい。
とりあえずスーパーで美味しそうな食材を買ってきたら、どう食べたいかを考えよう。
焼きたいなら焼けばいいし、醤油や味噌で煮付けたいのなら煮付ければいい。
軽く油で炒めたら美味そうならそうすればいいし、蒸してサッパリ食べたいのならそうすればいい。当然生で食べてもいい。
食材の声をきいて、あとはヘルシオにポーンと投げてボタンポチしてしまえばいいのである。
こんな簡単な事でヘルシーで美味しい生活が、あなたのところにやってくるのだから、やらない手はないだろう。
素敵な素敵なズボラ飯の世界へようこそ!
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