ちょっと前に少し遅い夏休みを頂き、鳥取~島根に家族で旅行にでかけた。
都民の自分もやっとこさGO TOの恩恵を受けられ、その破壊力に圧倒された。
一言でいうと「GO TOトラベル、マジでヤベぇ」である。
35% offの威力は伊達ではない。
自分は普段は宿泊施設に重課金はしないのだが、あまりにも安上がりになるので普段だったら絶対に泊まらないようなハイグレード施設を選んでしまう有様である。
これに加えて旅行代金の15%分の商品券付きなのだから、実質半額である。
このボーナスステージを利用しない手はねぇだろっ!
というわけで今回はウイズコロナ時代における楽しい旅行の手引みたいなのを書いていこうかと思う。
Google Map100%活用術
行ったことがない観光地に行こうと思い至った時、何を参考にするだろうか?
恐らく多くの人は書店に出かけガイドを手にとるか、またはGoogleあたりで観光名所などのワードを入れて検索にかけると思うのだが、そこにぜひとも組み込んで欲しいのがGoogle Mapである。
実はGoogle Mapは割と雑に検索をかける事ができる。
冒頭にあげた写真は僕のデータだが、あれは地図を鳥取~島根にあわせた上で”観光地”や”レストラン”といった大雑把な検索ワードでもってマッピングを施したものだ。
ピンを刺しまくっておいて、あとはそれをなぞってルートを決めれば大変にオリジナリティに溢れたツアーを自分で簡単に作ることができる。
例えばこんな感じで雑に検索をかけると、温泉がどこにあるのか等が一瞬で可視化される。超便利。
Google Mapのレビューのいい点は、本当の本当に素直な感想だけが実直に書かれている点だ。
検索エンジンは良くも悪くもランキングシステムであり、表示される情報はSEOに影響を受ける。
が、Google Mapでの検索はまだあまりSEOに毒されておらず、実用的な情報が簡単にポップアップしてくる。
例えば今回行かせて頂いた場所に鳥取県智頭町芦津にある山里料理 みたき園という場所があるのだが、こちらを無知識な状況からGoogleや食べログで検出しようとすると見つけ出すのはかなり難しい。
だがGoogle Mapで検索をかけると一撃瞬である。
なぜならレビュー数214で評価4.5と極めて高評価だから、Google Map上では上位にポンと出てくるのである。
実際に行かせて頂いて、その自然の美しさに圧倒された。
鳥取コナン空港からレンタカーで一時間程度でこんな優しい自然に包まれつつ、里山料理に舌鼓を打てるのだから、マジで日本の観光地はパネェ。
(里山の風景が本当に心にしみる…この風景を眺めながらメシが食えるだけで多幸感がはんぱない。)
(ひきたてのきな粉とつきたてのモチのコンビネーションうますぎワロタ。世界にはこんなに旨いもんがまだあったんか……。)
新型コロナウイルスはやっかいではあるが、一説によると帰省による感染リスク増大の可能性はあるものの、個人旅行に関していえばそこまで感染リスクは高くはないとの事である。
以前、知り合いが「新型コロナウイルスは性感染症と似ている」と言っていた。
特定のパートナー同士だけの関係ならば、ノースキンで性生活を楽しもうが性病にかかるリスクはゼロである。
だが、どちらかが不特定多数とかかわり合いになるのならば、ノースキンでやってたらいつか必ず性病に感染する。
新型コロナウイルスもそれと同様で、特定の人間とだけ付き合うのなら、いくら密になろうが無菌者同士ならば感染しようがない。
だからホテルに泊まろうが、レンタカーで移動しようが、家庭内だけなら無問題である。
もちろん旅行中に多少の他人とのふれあいは必然ではあるが、それだって密を避け、マスクをキチンと着用しつつの手指消毒の徹底をすれば、極めてローリスクだ。
あの満員電車ですらクラスターが発生しないのだから、モノはやりようと言えよう。
密に気をつけ、レンタカーで様々な観光地を普段一緒にいる家族等で回って楽しむ。
こんな感じでGO TOというパチスロの確変タイムを楽しむ程度の事はやったって悪くはないんじゃないだろうか。
ベタな観光地だってもちろん面白い
鳥取といえばでイの一番にくるのはまあ砂丘だろう。
「ただの砂場とか、行ってもしょうもなくね?」
正直、僕もそう思ってた。けど行ってみたら全然違った。砂丘、マジサイコー。
砂丘を歩いた時の感触は砂丘を歩いた人間にしかわからない。
かつてイタリアに行った時、ピサの斜塔を登った事があるのだが、あの時も「ナナメの塔を登って、何の意味があるんや?」と思いつつ立ち入ったのだが、その斜に構えた心は実際に登って一撃で粉砕された。
(ピサの斜塔は実は登れるですよね。独身時代にいったイタリア、楽しかったな…)
あれは絶対に人生で一回は登るべきである。
「重力ってこういう事だったのか!エウレカ」と口ずさんでしまう事間違いなしである。
残念ながらイタリアに行くのは難しくなってしまったが、砂丘ならば日本人なら到達可能である。
砂丘を歩いた時に感じる足裏の新鮮すぎる感覚は僕には完全に初体験のもので、つい「おお、ぉぉぉ…」「地面が…こんなにも柔らかいだなんて…」と神の雫のワンシーンのようになってしまった。
百聞は一見にしかずだなんて言葉はこれまでも耳にタコができるほど聞いてきたけれど、旅行における体験はまさにそれである。
現実はいつだって想像を軽々と超えていく。
今回旅行して初めて知ったのだが、現在の飛行機は3分に一回機内の空気を完全に入れ替えるような仕組みで設計されているんだそうだ。
そこまで徹底して感染対策を練ってくれてるんだから、庶民としては体調管理をキチンとやって手洗いとマスクでフル武装して、旅行して経済をカッチリ回してゆきたいものである。
(併設されてる砂の美術館も凄かった。最終入場時間が15:30と少々早いので注意。)
日本で一番美味しいかもしれない卵かけご飯とパンケーキ
鳥取に大江ノ郷自然牧場という場所がある。
ここもGoogle Mapで見つけるまで知らなかったのだが、天美卵という卵を使って作られたパンケーキがたいそう有名なようで、コロナ前は2時間待たないと食べられなかったんだそうだ。
マジやべぇ…(記事執筆時でGoogle Map上では289件のレビューで星3.9)
が、ありがたい事に今ではネット予約可能である。
コロナはマジで色々と面倒ではあるが日本の遅れたIT事情を部分的に加速してくれて、私達インターネット世代には恩恵もけっこー多い。
在宅勤務OKなんて、満員電車解消の最善解なのに土壇場にならないと皆やらなかったの、なんか試験前に部屋掃除したくなる感じを思い出す。
そんなわけで行ってきたのだけど、まあこれが凄かった。卵かけご飯ってどれもこれも似たようなもんだと思ってたけど、こんなに圧倒的に旨くなれるんか…
(くそウマ。ワイがいままで食ってきた卵かけご飯で一番かもしれない。)
(異次元の口どけ感。パンケーキマニアの妻いわく「今まで食べてきた中で一番おいしい。東京にやってきたらカフェ勢力図は一変するんじゃないか」との事。)
実は宿泊した旅館(望湖楼)の朝ごはんにも卵かけご飯やオムレツがメニューにあって、それがあまりにも美味しすぎてたらふく卵を食べてからのランチだった後だったのだが、ここでも卵をバクバク食べてしまい、一日で卵10個以上の消費となってしまった。
なお、宿に帰った翌日、利用してた旅館で出てくる卵も大江ノ郷自然牧場・天美卵である事に気がつき「望湖楼さん…朝ごはんのバイキングメニューで2時間待ちの施設にある卵割り放題って…マジパネェっす…」となったというおまけ付きである。
朝食バイキングの焼き立てオムレツ、ほんまに美味かったなぁ。
老舗の良いところを残しつつ、現代風にもアレンジさせてゆけるんだなぁ
先程もちょっと話に出した望湖楼という場所に泊まったのだけど、ここがまあ今まで色々な旅館にいってきたけど、久々にまた行きたいと思ってしまったぐらいにいい所だった。
(はわい温泉・望湖楼。その名の通り、湖に部屋や温泉が面しており、景色を眺めてるだけで心が満たされてしまう。)
望湖楼さんは100年近い歴史がある旅館だ。
僕は個人的には大箱の老舗旅館というものが「修学旅行生とか団体のパックツアーの客とかでワラワラしてそうでちょっとなぁ」とあまり好みではなかったのだけど、そのイメージが一変するぐらいにいい旅館だった。
老舗ならではの優れたホスピタリティに加えて、2019年に改装されたという館内はとてもキレイで、なにより朝食のバイキングメニューに2時間待ちのカフェで使われてるような卵をぶっ込むというメシにも狂った情熱を注いでいるところが凄く☆イイ!
夕飯でも松茸の土瓶蒸しと松茸ご飯をぶっこんできたりしてて、思わず笑ってしまった。いくら安いとはいえ、大箱旅館でフレッシュな松茸がバンバン出てくるだなんて…生きててよかった。
なお2日目はアワビがまるまる2個(ステーキと刺身)でてきて、それはそれで笑ってしまった。
温泉も湖面に面した露天風呂に加え、ヒノキの香りがフワッと立ち上がるような浴槽に温泉が掛け流された内風呂もあり、瞬で「あっ…ここ、住みたい」ってなってしまう有様である。
老舗旅館っていうと古臭いカラオケルームみたいなバブル期の遺産みたいなのがあるだけでビミョーなイメージが拭いきれなかった。
けど、仲居さん含む館内の方々の大変に素晴らしいサービスのような良い部分を残しつつ、グルメや素晴らしい内風呂といった現代人がメッチャクチャ喜ぶものも組み込んでのアレンジもできるもんなんだなぁと大変勉強になった。
GO TOの地域共通クーポンは使用期限が激短で、持ってるだけで背筋がヒリヒリする
GO TO トラベルは宿泊費用35%オフに加えて15%分の商品券がもらえるのだけど、この商品券がメルカリ等での転売防止措置のためなのか、使用期限が宿泊日当日~チェックアウトの日までと大変に短い。
具体的にいうと一泊なら使用期限はチェックインした日とチェックアウト日の2日間で、二泊ならチェックイン~チェックアウトの間の3日間だけである。
なお、ホテルにチェックインして初めて受け取れるような仕組みとなっており、旅行前入手は不可能となっている。
このクーポンを持つのもなかなか刺激的で、エンタメ感がある。旅を楽しみつつも、翌日に紙切れになる5000円分の商品券を持ち続けるのは意外とヒリヒリする。
使える場所はコンビニやガソリンスタンド、都内だと大型家電量販店なんかでも使えるそうだが、基本的にはまあお土産売り場等の観光に関連した場所が多い。
ホテルのドリンク料金や館内サービスでも使えたりするので、僕は券が余ってしまった事もあって、今まで高いなぁと食わず嫌いしていたマッサージ(40分4000円)を受けてみたのだけど、これがとても面白かった。
マッサージ師さんは僕の身体を触るやいなや
「ひょっとして、お仕事は荷物運びですか?」
と語りかけてくれたのだけど、プロのマッサージ師は他人の身体を少し触るだけで職業が予想できるものなのかとこの時初めて知った(荷物運びの人は上半身の筋肉だけが過度に発達してたりするらしい)
他にも「上半身の右側の筋肉だけ異常に発達しているので、下半身と左側を意識して鍛えた方がいいですよ」とか
「首の後ろ側とか太ももの前側が異常に硬いので、自分でストレッチした方がいいですよ」とか
「大殿筋をしっかり鍛えると、座った時に臀部を守るクッションのような働きをするから腰痛あるんなら鍛えた方がいいんじゃないですかね」
など、普通に生きてたら全然考えもしなかった事やら言われてみれば確かになーとなる話を沢山聞けて、メッチャクチャに楽しかった。
マッサージの施術をうけて、こういうアドバイスが貰えるという事を僕は今回始めてしったのだが、いやはや、何の道でもプロってすげぇですわ。
僕は今回GO TOで次の日に紙切れになるクーポンでももらわなかったら、マッサージなんて下手したら一生未経験だったかもしれない。
こう思うと、こういう形でのお金配りは新しい行動の為のキッカケになるんだなーと消費拡大という意味では大変にいい効用が見込めそうに思う。
この使用期限が激短クーポンのおかげで、土産屋さんも大変に潤ってるみたいで、ちょっとしたバブルみたいなのも起きてるようである。(まるでどこかの国で起きてた事みたいである)
修学旅行生、「GoTo」で大人買い 土産物店にクーポン特需 世界遺産の島・宮島(中国新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
次の日には紙切れになる金券を持つというのは、やってみると奇妙な焦燥感みたいなのがあって本当に不思議な感じがある。
この感覚も一度経験しないとわからないものなので、ぜひともGO TOで一度経験すべきだと思う。
と、ここまで書いた時点で旅の半分も書けてないどころか島根県に何も触れていないのだが、ちょっと長くなりすぎたので島根についてはまた気が向いたら書きます(扱いが雑になってしまって申し訳ない…島根もすんげー楽しかったっす)
観光は魂の洗濯だ。
皆様もよいGO TOライフを!(発表に関連し、開示すべきCOI関係にある企業などはありません)
(大山隠岐国立公園の紅葉。ホンマにキレイやった。近くにあった大山まきばミルクの里のソフトクリームも美味しかった。)
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趣味はおいしいレストラン開拓とワインと読書です。
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