とんでもなくハードであった2022年度を無事に終えられた。

これも普段から記事をお読み頂く皆さん並びにBooks&Appsの方々、そして家族・友人のおかげである。深く感謝申し上げます。

 

自分にとっての2022年は破壊そして再生の年であった。

私的な話で恐縮なのだが、超絶ブラック病院で必死になって生き抜く過程で身についた能力により、仕事の生産性が10倍ほどになった。

 

「おい何だよ。自慢かよ」と思われる方も多いだろうが、残念ながら話はそう簡単には終わらない。

こうして仕事ができるようになった結果、生きるのが楽になったかというと…それがもう全然楽ではないのである。

 

確かに絶望の淵に沈み込んだ2021年当初と比較すれば、多少は楽になったとは思う。

だがそれは難易度設定がHell(地獄)からVery Hard(超難)になっただけのようなもので、むしろVery HardだからこそHellの頃は感じなかった強度の痛みを感じるという事も多かった。

 

「こうなったらもう、昔だったら絶対にやらなかったような事をやるしかねぇ」

 

そうして僕はプライドを捨て去り、本当に色々なアイテムへの重課金をしたり、絶対にやらなかったような事を試してみたりした。

 

ピンチはチャンスは割とリアルかもしれない

あくまで今振り返るとではあるが、この後がもう無いという状況が自分をよい習慣に導いてくれたように思う。

人間は良くも悪くも古くからの習慣に囚われがちだ。暇は人間を改革から遠ざける。

 

「運動がいいとか、頭ではわかっちゃいるけど別に今は困ってないし…」

 

水は低きに流れ、人は易きに流れる。こうして人は良くも悪くも変われない。

安楽椅子はあまりにも座り心地が良く、そこから重い腰を上げる事はある意味では火の上で踊る事よりも難しい。

 

というわけで今回は火の上で踊り狂った結果、最後の最後に残ったアクティビティ・アイテム郡をざっと振り返りつつ書いていこうかと思う。皆さんの役にたつであろうものが1つか2つはあるだろう。

 

やってみて良かったこと1位・日本ヴィパッサナー協会の10日間コースの参加

絶望の2021年時にあまりにも心が厳しすぎて、僕はランニングをはじめた。

 

人間、不思議な事に走ると心が楽になる。

こうして僕はランニングでもって随分と癒やしを得たのだが、幸か不幸か僕の心は走るだけでは全然楽にはならなかった。

 

「何かが足りない。まだ、何かが…」

 

そういった時、ふとした偶然でもって僕は瞑想をしり、本当に藁をもすがる気持ちで自宅で座るようになった。

 

最初は単に足がしびれるのを我慢するだけだった瞑想だが、不思議とやり続ける過程で「よくわからないのだけど、これはきっと何かがあるに違いない」と確信するようになった。

 

こうして僕は朝晩1時間づつ座り、そして瞑想の関連書籍を50冊近く買って読み漁った。

こうして独学で瞑想を始め、もう十分に理解したと思ってはいつつも、どこかで何かが足りないという感覚が抜けなかった。

 

良いと言われる本を買っては読み、買っては読んでそれを実践していたのに、僕の瞑想には何かが足りていなかった。

 

「やはり本当のところはキチンとした指導をうけなくては駄目なのではないか?」

 

そう思う中、色々な幸運が積み重なって僕は日本ヴィパッサナー協会の10日間の瞑想コースに参加する事ができた。

これが凄かった。

冗談抜きで36年間生きてきて5本の指に入るぐらいには決定的で、衝撃的な体験であった。

 

今まで本当に色々な不幸や悲惨な目にあってきたが、あの日にあのコースを受講するという運命に辿り着いていたのだなと考えれば全てが必然で逆に幸運な事であったのではないかと思うほどに、凄い体験であった。

 

実際のコースにおける感想についてはプライベートな話題に関する記述が必然的に入ってしまうのでnoteの有料マガジンにて行うが、とにかく僕が何を感じたのかは正直な話どうでも良い事である。だって実際に体験するのは貴方の心なのだから。

10日間の瞑想合宿に参加して生きるのが楽になった話~その1~

 

色々な意味で参加条件が厳しいのだが、それを乗り越えてでも参加する価値があるものだと断言する。超オススメ。

 

やってよかった事2位。あおばクリニックでの医療ヒゲ脱毛

ヒゲ脱毛の存在は知っていたのだが、正直な事をいえば

 

「女性の生理と男性のひげ剃りは生きる上での業のようなものだって村上春樹だかが言ってたしな…」

 

と、まあ毎日普通にヒゲを剃っていた。

 

正直、余裕のある時はこれでよかったのだが、残念ながら今は超絶ブラック病院での勤務である。

おまけに妻子持ちである僕は、ヒゲを剃る時間が、本当に本当に煩わしくてたまらなかった。

 

「この10分と消耗する意志力が無かったら…もうちょっとは生きやすくなるのではないか…」

 

本当に心の底から何度も何度も思うようになり、僕は昔だったら「美容www」と卑下していて絶対にやらなかったであろう脱毛についての情報を集めるようになった。

 

ヒゲ脱毛については本当に様々なクリニックがあるのだが、結論をいえば重要なポイントは1つだけである。

それはYAGレーザーを使っているか否かだ。

 

正直YAGレーザーを使っていれば大なり小なり効果は期待できるのだが、その中でも僕はあおばクリニックをオススメする。

こちらを選んだのはホームページに記載されている解説文が(言葉は悪くて恐縮なのだけど)完全に素人そっちのけでアスペルガー的なこだわりが随所に仕込まれていたからだった。

 

中でも秀逸なのがヒゲ脱毛における照射の時間間隔における説明である。

詳細は実際に読んでみて欲しいのだが、僕はこれを読んで「これを書いてホームページに乗せるのスゲェ」と感動してしまった。

 

その他にも遅刻したら罰則金がある等の経営システム等、とにかく煩わしい人間を極限まで退け、それで浮いた余剰を安い値段で提供する経営努力等、あおばクリニックは本当に色々な意味で大笑いするぐらいに楽しませてもらっている。

 

なお言うまでもなくヒゲ面はツルツルになりつつあり、僕は毎日の髭剃りの苦役から開放される過程にある。

副次的に肌がメチャクチャ綺麗になり、若返ったとすら言われるようにもなったが、まあそれは正直な話どうでもよい部分の話ではある。

 

というわけで10分を惜しむような生活をしている人は一考に値する価値はあると言っておこう。

僕は髭剃りを省略できた時間で子供と真剣に遊ぶ時間を生み出せるようになって、本当に感謝している。

 

買ってよかったもの1位・ブレインスリープ・コンフォーター パーフェクトウォーム

超絶忙しい人間の誰もが「睡眠って本当にどうにかならないのかな」と一度は思うと思う。

そういう事もあって、僕は本当に色々な睡眠関連の書籍を読み漁っていた。

 

そんな過程でたまたま睡眠関連の企業であるブレインスリープがコンフォーター パーフェクトウォームという、毛布無しの一枚だけで寒い冬も暖かく過ごせる布団をクラウドファウンディングしているのを見つけ、速攻で申し込んだ。

 

結論からいえば大当たりであった。

我が家はいま現在はエアヴィーヴという折りたたみ式マットレスを使用しており、布団の上げ下げが日常ルーティンである。

 

そういう中で、重たくて場所を取るようなアイテムがあるだけで…もうハチャメチャに意思の力は消耗する。

だから分厚くなくて、1枚で完璧に仕上がるコンフォーター パーフェクトウォームはジャストで求められているアイテムであった。これのおかげでどれだけ毎日の消耗される意思の残基数が助かった事か…

 

人によってはちょっと躊躇するような値段かもしれないが、文句なしにオススメである。マジで薄くて暖かいですよ。

 

買ってよかったもの2位・ネイキッドHCランニングベスト

色々考えて僕はリュックサック通勤だったのだけど、リュックサック通勤を続ければ続けるほど、こう思うようになっていった。

 

「ああ、リュックですら身体に身に着けたくない…」

 

リュックの一番の難点はサイフやらスマホをポケットに入れないとならない所であった。

僕はポケットがかさばるのがメチャクチャ嫌いで、これが本当にどうにかならないかなと長いことずっと思っていた。

 

腰に巻くポーチのようなものの運用も考えたのだが、それだと微妙に通勤には容量が足りないのである。

本当にどうしたもんかなと思っていたところ見つけたのが、このランニングベストであった。

 

17600円と、試すにはちょっと躊躇する価格帯ではあったのだが…もう清水の舞台から飛び降りるような覚悟でもって購入に踏み切り、使い始めた今の感想はこれである。

 

「なんでもっと早く買わなかったんだろう…」

 

とにかく、もう手ブラかつモノでポッケがゴツゴツしないのが最高すぎる。

この快感に目覚めてしまった今、僕はもうこのランニングベスト無しには居られないほどである。

 

注意点としては、サイズがかなりキツキツな作りをしているので、公式が推奨している胸囲cmサイズから4~5サイズ上の購入が良さそうだという点ぐらいであろうか。

 

とにかく、手ブラでポケットがスッキリとしたモノをあまり持ち運ばないタイプの人には最高のアイテムであるのは間違いない。

 

買ってよかったもの3位・[シーダブリューエックス/ワコール] グローブ CW-X ランニンググローブ

冬のこの時期の一番の悩みは外出時の指先の寒さと手袋を持ち運ぶことのダルさ、そしてスマホの操作困難性である。

 

寒いのは嫌だ。しかし手袋はかさばるし、なにより手袋をしているとスマホが動かせない。

 

このトリレンマは人の心を大きく消耗させる。

僕も色々な最適解を試行錯誤したのだが、全くと言っていいほどに結論が導き出せなかった。

 

そんな中、たまたま見つけたのがこれだった。

下着メーカーのワコールが作るこの手袋は、薄い生地で作られているが故に、取り外してポッケに入れたとしても全くかさばらない。

かつ、ここが最も素晴らしい点なのだが…指先に穴が空いていて、そこから素指を出せばスマホが自由に操作できるのである。

 

コロナ禍もあって顔認証が絶望的になった今、指紋認証の罠をどう切り抜けるかは死活問題である。

その最終回答が”横穴”だという事に3周遅れぐらいで気が付いた僕は

 

「ああ、余計な最先端テクノロジーより、普通の穴」

 

と感嘆した。

 

ただこのアイテム、1つだけ難点をあげるとすれば、ちょっと薄すぎなのである。

 

個人的には寒い冬空の中で使うには、もうちょっとだけでいいから分厚い生地ver.を作ってくれるか、あるいはユニクロのヒートテックやらミズノのブレスサーモみたいなタイプの生地で指先に横穴が空いたタイプの手袋があれば最高なのになとずっと思っているのだが…。

 

それでもモノがかさばるのが嫌いだけど指先が寒いのも嫌だという人にとって福音となるアイテムなのは間違いが無い。

僕と同じようなトリレンマに陥っている人は、試してみるのも一考であろう。

 

買ってよかったもの4位:townewのゴミ箱

ごみ捨てが嫌いである。

ごみ捨ての何が面倒かって、重たいゴミ袋を運んで、その後でゴミ袋をセットするという所作がもう嫌なのだ。

 

これ本当にどうにかならないかなと思っていたのだが、全自動でゴミ袋を自動で結んだりセットしてくれるtownewという商品があると知って、ソッコーで飛びついた。

 

これが当たりだった。容量が少ないので2個買って使っているが、袋を結ぶ手間とセットする手間がなくなるだけで、こんなにもラクになるだなんて思わなかった。

 

とはいえ残念な点が無いというわけではない。

このゴミ箱専用のゴミ袋はちょっと薄すぎで、少し詰めすぎたりトガったモノを入れると簡単にゴミ袋が破けてしまうという点は…もうちょっと何となからなかったんかいオイと思わなくもない。

 

しかしそれを補って余りあるほどに、このゴミ袋のシステムはステキで夢がある。

恐らく僕と同じような要望は山ほど届いているであろうから、きっとこれについても今後は解消が望まれる事だろう。テクノロジーの進化に感謝&期待である。

 

これで以上だ。1つでも参考になる事があったのなら幸いだ。

 

では2023年もよろしくお願い申し上げます。共にこの困難な世の中を、頑張って参りましょう。

 

 

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(2024/4/21更新)

 

 

 

【著者プロフィール】

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高須賀

都内で勤務医としてまったり生活中。

趣味はおいしいレストラン開拓とワインと読書です。

twitter:takasuka_toki ブログ→ 珈琲をゴクゴク呑むように

noteで食事に関するコラム執筆と人生相談もやってます

Photo by :Volkan Olmez