こんにちは。jinjerマーケティングディレクターの小口です。私は現在「jinjer」という人事部向けのクラウドサービスのマーケティングをやっています。
ついては、この場でクラウドサービスの立ち上げについて広報活動をさせていただきたいと思います。
経緯としては、昨年の11月にチャットメッセージで、「jinjerがもうすぐ完成するから、お前は今月からマーケティングディレクターだ。」と言う経営陣からの業務命令を受けました。
ずいぶんな無茶ぶりだなと思っていたのですが、おかげさまで少しずつ成果も見え始め、現在では1000社を超えるお客様にjinjerを利用して頂けるようになりました。
読者の方のお役に立つかもしれませんので、ここでクラウドサービスのマーケティングについて書いてみたいと思います。
クラウドサービスのマーケティングって、何すればいいの?から始めた
この場で告白しますと、まず困ったのは私がwebマーケティングに関して「SEO」という言葉しか知らなかったことです。ですから、何をすればよいか全くわかりません。専門家と一緒に働く必要がありました。
そこで人を紹介してもらいました。一人はSEOの専門でここにいる東出さんです。
本当はもう一人いたのですが、彼は気づいたら居なくなってました。席は近いので声をかけるといつも「忙しい」と言っていますが、実はポケモンGOのレベルが20以上であることを私は知っています。
ともあれ、仕事を始めてみると、本当に何もありませんでした。
・ドメインがない
・商品紹介サイトがない
・問い合わせメールアドレスがない
・SNSのアカウントがない
そこで、我々は施策を短期から中長期までに分け、整理しました。
アフィリエイト、リスティング広告、SEO、そしてオウンドメディア全てに取り組む
短期的施策は、アフィリエイト広告と、リスティング広告です。そして、中期的な施策として商品紹介サイトのSEO。長期的な施策としてオウンドメディアからの情報発信を設定しました。
結果はどうなったかというと、リスティング広告は失敗でした。
1日で20万円突っ込んだのですが申し込みはゼロ。リスティング広告をきちんと運用するには我々のリソースがたりませんでした。
逆にアフィリエイト広告は1件あたり1万円で募集したところ、月に数十件、初月から申し込みがありました。
商品が固まっている場合はリスティング広告よりもアフィリエイト広告のほうが効果が出ると思います。
また、jinjerには勤怠、採用、労務管理などの幾つかの機能が含まれているので、機能別にキーワードを設定し、細かく検索順位を見てタイトルやコンテンツを変えるなど、SEO対策を施しています。
例えば「採用管理」というキーワードでは現在1位を取ることができているので、キーワード次第でかなり効果はあるのではと思います。
ただ、これだけだとjinjerがどういうものを目指しているのか、jinjerでなければならない理由、というものがよく見えないと感じました。そこで、立ち上げに時間はかかりますがオウンドメディアをやることにしました。それがHR NOTEです。
ここにはいくつかの運営ポリシーを設定しています。
オウンドメディア運営の3つのポリシーとは
まず1つ目のポリシーとして、はじめは極力jinjerのことは書かないようにしています。なぜかと言えば、このメディアは商品を売り込む場ではなく、「我々が人事に対して役立つ最先端の情報」を発信する場であると考えているからです。
ですので、この場では絶対に売り込みをしないように、気をつけています。
2つ目のポリシーとして「量より質」を重視することを掲げています。
HR NOTEの編集長は根本さんがやっているのですが(写真左)、ほぼ毎日オリジナルの記事を一本ずつあげています。
記事を毎日上げる、というのは過酷な作業なので、
「あれ……もしかして根本さんノイローゼなのかな?」という時もありました。
ただ、2月に開始し初日のアクセスは10でしたが、、3月のアクセス数は数千、7月はその約20倍のアクセス数になり、報われつつあります。
そして3つ目のポリシーはKPIを設定しない、ということです。
オウンドメディアの立ち上げは、成果が数字だけでは測れないと思います。読んだ人の数でだけではなく、どれだけ読んだ人の役に立ったのかが重要だからです。
KPIを設定すると、その数字をどう改善するかだけが重要になってしまい、本来やらなければならないことが疎かになるのが一番怖いと感じます。
しかし、そうであっても人脈は確実に広がっていると感じますし、SNS経由での問い合わせも増えてきています。「良質の情報を発信する」という目標だけでも、オウンドメディアは十分、役割を果たせるのではないでしょうか。
私が個人的に好きな記事は
「採用単価×採用工数」などのマトリクスで理解する9つの採用手法
勤怠管理システム比較|ほぼ全ての勤怠管理システムまとめ※2016年7月28日更新
の2つで、人事の方に必要な情報を網羅していると思います。
今日はこの辺で。
*コンテンツの一部にユーザーからご指摘がございました。つきましては現在情報を精査しているため、該当箇所に関しては一旦取り下げております。