a0002_001027「個人情報」は、消費者相手の商売のみならず、企業相手の商売にとっても生命線だ。個人にリーチできれば情報を渡すこともできるし、情報を受け取ることもできる。

ただし、「個人情報の漏洩」はほぼ毎日起きている。

 

個人情報漏洩事件・事故一覧

 

見ていただくとわかるが、企業、公共機関問わず、重大なものから軽微なものまで様々だ。

 

と言っても大部分は甚大な被害につながるものは少なく、一昔前であれば問題にすらならない事件もたくさんあるだろう。ただ、そうであっても個人情報の漏洩が「自分の知らないところで起きる」のは気分があまりよいものではない。

 

 

最近では「個人情報の漏洩」は、SNSの発達もあり、意図しないところで起きるので注意である。以下に「気をつけたほうが良い」ケースを書く。

 

1.Youtube

Google+とアカウントが統合されたことで、「Youtubeのお気に入り」「動画へのコメント」などが意図せず個人情報と結び付けられて公開されてしまう可能性がある。自分が何を見ているか公開したくない、どういうコメントをつけているか知られたくない人は、連携を切ったほうが良い。

YouTubeとGoogle+のアカウント統合にYouTube共同創業者も苦言?

 

2.SNSへの写真投稿

スマートフォンで撮った写真には、「ジオタグ」と呼ばれる位置情報がくっついている。不用意に写真をwebに公開すると、例えば「自宅」で撮影した写真を公開すると、「ジオタグ」から自宅の場所などが特定されてしまう可能性がある。

iPhoneや携帯電話で撮影した写真のジオタグ情報を確認/削除する

 

3.スマートフォン内の「電話帳」がGoogle、Facebook、LINEなどに流出する

スマートフォンは、電話内の電話帳を様々なアカウントと統合する機能がついている。電話帳を利用するアプリケーションを不用意にインストールしない。一度アカウントが統合されると、殆どの場合元に戻せない。

LINEアップデートで電話帳が勝手に読み込まれて友だちが増えるバグ発生中?

 

4.Facebookの「プロフィール変更」

Facebookでプロフィール変更や、カバー写真を変更すると、友達などに意図せず共有されてしまう恐れがある。変更を知られたくない場合は、共有範囲を変更するなりして、情報漏洩を防ぐ。(特に交際ステータスなどはトラブルの元になりやすい)

人に知られずFacebook交際ステータスを変更する方法

 

5.Tポイントカード等のポイントカード

Tポイントカードは、「個人の情報」と「購買履歴」を全て紐付けて持っている。「別にどこで何を買ったか全部知られていもいいよ」という人は良いが、そうでないならばポイントカードのりようは控えたほうが良い。

Tポイントカードの会員規約には、収集している個人情報が全て書かれている。(以下参照)

 

(1)「お客様登録申込書」の記載事項およびT会員ネットサービス登録お申し込み時の登録事項(変更のお申し出の内容を含みます)
氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、電子メールアドレス等
(2)ポイントプログラム参加企業におけるご利用の履歴(お買い上げになった商品名またはご利用されたサービスの名称、金額、お買い上げまたはご利用された日時、場所も含まれます)(※)
(3)T会員ネットサービス登録およびTカードの停止・退会状況その他第3条第2項に関する情報
(4)ポイントの付与または使用等に関する情報
(5)クレジットカード番号(なお、ご登録いただいたクレジットカードの情報については、当社で取得せず、決済代行業者にて保持・管理しています。登録のカード番号を確認する目的で、当社は下4桁をTサイトの「登録情報ページ」等、必要に応じて表示いたします)
(6)その他の記述または個人別に付与された番号・記号その他の符号(※)
(7)画像または音声によりその個人を識別できるもの
(8)サービスご利用内容(TSUTAYA店舗でのレンタル利用登録の有無や、指定IDの入力またはTカードを提示することにより受けられるサービスのご利用状況等)(※)
(9)Tサイトおよび他のWebサイトへアクセスしたことを契機に機械的に取得された、お使いのブラウザの種類・バージョン、オペレーションシステム、プラットフォーム等のほか、閲覧履歴、購入の履歴等のサービスご利用履歴
(10)ご意見、ご要望、お問い合わせ等の内容
(11)会員のコンピュータがインターネットに接続するときに使用されるIPアドレス、モバイル端末でのアクセスによる契約端末情報
(12)モバイル端末による位置情報
(13)新たなサービスご利用の際にご提供いただく一切の事項

 

どこで何を買ったか、ほとんどモロバレです。ポイントも良いですが、気をつけて取り扱いをしたほうが良いかもしれません。ま、気にしない人は全く気にしないと思いますが。

 

 

【安達が東京都主催のイベントに登壇します】

ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。


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▶ お申し込みはこちら(東京都サイト)


こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい

<2025年7月14日実施予定>

投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは

借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。

【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである

2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる

3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう

【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00

参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください

(2025/6/2更新)