次女に作文の書き方を教えてみました。

以前も書いたんですが、長男長女次女が通っている小学校は、そこそこ宿題の量が多い小学校でして、低学年から割と計画的な宿題実施が求められます。

 

まだ幼稚園とそれ程変わらないような時期にあんまりタスク詰めるのもどうかな、と思う一方

「計画を立ててそれを実施する」

「計画が上手くいかなかったときのリカバリ方法を考える」

という経験が早い内から出来るのは悪くないかなと思って、ちょこちょこフォローしつつ様子を見ていたんです。

 

で、最近ぼちぼち小学二年生の長女・次女にも「作文」の宿題が出るようになりまして。

何かのイベントの振り返りとか、遠足の思い出についてとか、原稿用紙の前でうんうん唸る機会が段々増えてきたんです。

 

皆さん、子どもの頃作文って得意でした?400字詰め原稿用紙って、子どもの頃はめちゃ広大に見えましたよね。

今になって振り返ってみると、「これ早口系本気ツイートだと3つ収まらないやん」っていう程度の文字数なんですけど。むしろどうやって400文字に収めていたのかを思い出せない。

 

で、長男、長女、次女と、3人も小学校生活を見ていると、段々パターンも読めてくるものでして。

 

予想通り長女も次女も、「さくぶんかけない…」としかめっ面をするようになってきたので、ちょっと簡単に作文指導をしてみることにしてみたんです。

で、長女はさらっといけたんですが、次女がちょっとひっかかって教え方をカスタマイズしてみたところ、予想よりもだいぶ刺さったんで書いておきたくなりました。

 

いつも通り、ヒアリングから始めました。

 

「なんの作文書かないといけないんだっけ?」

「運動会のふりかえり」

 

「書くの困ってる?」

「うん」

 

「次女ちゃん、何に一番困ってるかな」

「書くこと思いつかないの…」

 

「そっかー。運動会楽しかった?」

「楽しかった!」

 

「色々お話してくれたもんねー。覚えてる?」

「うん!」

 

「じゃあ、その楽しかったことを書けばいいんじゃないかな」

「けど何書けばいいか分かんないの」

 

なるほど。

 

これ、結構多くの子どもに当てはまることじゃないかと思うんですが、子どもが「書くこと思いつかない」って言った時、それって必ずしも「話題がない」とか「トピックがない」という意味ではないんですよね。

むしろ、実際には「書きたいこと」「話したいこと」自体は頭の中にたくさんあったりする。

 

この場合、次女には「運動会が楽しかった」という記憶と、それに関するトピックはたくさんあるわけです。

それを他の人に伝えたい、お話したい、という欲求もちゃんとある。つまり素材はそろっている。

 

ただ、子どもってまだ頭の中を整理するのが苦手なので、その「楽しかったこと」「話したいこと」が非常に曖昧模糊とした状態で頭に詰め込まれていて、カオスになっていたりするんです。

で、そのカオスな状態を、子どもは四捨五入して「書くこと思いつかない」「何書けばいいか分からない」って表現するんです。

 

こういう時必要なことは、「何があったかを思い出させる」ことではなく、「頭の中を整理させる」ことです。

 

次女もこの状態にあることが把握できたので、「じゃあテーマを頭の中で整理するノウハウがあればいいのかなー」と考えました。

 

次女には

 

・ごっこ遊びが好き

・お芝居ごとが割と好き

・テレビを割と見る

 

という特徴があります。その上で、「テーマを整理する類型」として一番適切なのは何かな?と考えていったところ、「ニュース番組のインタビュー」という形式に思い当たりました。

 

「じゃあ次女ちゃん、インタビューごっこやってみない?」

「インタビューごっこって?どんな?」

 

「ニュースとかでインタビューあるでしょ。今のお気持ちはーみたいなヤツ」

「うん」

 

「次女ちゃんがレポーターやるの。インタビューされる人も自分で、テレビに映す質問を考える」

「自分で自分に質問するの?」

 

「そう。一人二役。パパがカメラでちゃんと録画してあげる。やってみる?」

「やってみる!」

 

モチベーションが出来ましたので、まず「自分に質問したいこと」を考えさせました。

「運動会は楽しかったですか?」とか、「どの種目を一番頑張りましたか?」「嬉しかったですか?悔しかったですか?」みたいな、そういうヤツ。

 

「質問という形式にする」かつ「聞く側、というペルソナになる」というのが重要で、「振り返り」とか「感想」とかいう言葉だとある程度思考回路が出来ていないとそれに対応するのが難しいんですが、単に「聞く」というだけだと案外ぽんぽん質問が出てくるんですよ。

そりゃそうですよね、「聞く」というだけなら普段から散々やってるんですから。普段からニュースやら報道番組やらで「インタビュー」というものに触れているから、ということもあると思います。

 

で、当然のことながら、これってそのまんま作文の段落、段落ごとのテーマになるんですよね。

なんなら、語尾をちょっと変えて、「運動会で、一番頑張ったことはなんだったかというと」というくらいで、もう段落の書き出しになる。

そこから「その質問への答え」を書くだけで作文は勝手に完成するんです。

 

つまり、「作文の構成を考える」のではなく、「自分に対する質問を考える」という風に、頭を切り替えてもらったら、これが結構刺さったんです。

 

この時、考えた「質問」はちゃんとメモしてもらって、それを読み上げる形式にしてみました。

 

で、ちゃんと「インタビュー」をやらせてみたんですが、この時

「形式上、インタビューは次女お気に入りの縫いぐるみ(ルルーちゃん)に対して行っているという形にする」

「パパがカメラマンになってちゃんと録画する」

という方式をとりました。

 

で、その後、録画した内容を観ながら、ちょこちょこ語尾の変更だけさせてあげて、そのまま400字詰め原稿用紙に書かせてあげたら、振り返り作文は完成しました。

きゃっきゃ喜んで、録画を何度も見直していたので、一応成功例と考えてよいと思います。

 

長男も長女もそうだったんですが、作文って、「構成を考えて文章を書く」ということの重要な練習になる一方、「ノウハウが分からないととてつもなくハードルが高い」行為でもあるんですよね。

ここでの第一印象とか、最初の入り口って結構大事だと思うので、それについてはいい経験をさせてあげられたかもなーと。

 

飽くまで次女の例なので、他の子どもで上手くいくかはちょっと分からないんですが、カスタマイズすれば他でも応用出来そうな例だったのでちょっと書かせて頂きました。

よろしくお願いします。

 

ちなみに長女と次女は最近スプラトゥーン2を始めまして、最初はナワバリバトルですらまごまごしていたところ、今では立派にガチバトルにも突っ込むようになりました。良いことだと思います。けどお風呂場の入浴剤で色水作って床やら壁に塗り始めるのはやめて欲しい。

 

今日書きたいことはそれくらいです。

 

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システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


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(2026/01/19更新)

 

 

【著者プロフィール】

著者名:しんざき

SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。

レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。

ブログ:不倒城

 

(Photo:Ben Mullins