いろいろあって最近物凄く忙しい生活が続いている。

具体的に言うと週休一日以下で、毎日ほぼ仕事しかしていない。

 

最初の頃は「頑張ってりゃそのうち慣れるだろ」と気楽にやっていたのだが、一ヶ月ほどこの生活を続けていたところ、胸の奥に拭い去れない苦痛のようなものが宿るようになってしまった。

 

現時点でこの苦況を完全に乗り切れているとは言い難いのだが、最近になってほんのちょっとだけ頑張れるコツみたいなのが見出だせてきた。

 

今日はそれについて書こうかと思う。

似たような境遇に居る人の参考になれば幸いである。

 

人は心に余裕が無くなると、遊べなくなる

これまでは比較的時間に余裕があったので、時間をかけて脳の疲労を取り除く事ができた。

具体的に言えばダラダラTwitterをしたりアクションゲームに没頭したりしていれば、ゆっくりとではあるが心が回復した。

 

だが現在はそんな事をする余裕が無い。

あまりにも忙しすぎて時間的な余裕が無いというのもあるが、何よりも精神的な余裕が皆無で遊べない。

常に心のどこかに仕事があって、何をしようにも息が抜けないのである。

 

こんな生活を一ヶ月ばかし続けた所、みぞおちの辺りがキリキリと痛むようになってしまった。

人間、どうも息を抜かない生活をやりすぎると身体が悲鳴をあげるらしい。

 

この痛みにはある種の規則性がある。

一番厳しいのは朝起きてから仕事にいくまでの間で、朝起きてから仕事に向かうまでの間が一番人生を辞めたくなる。

 

興味深い事にこの苦痛は仕事をやってる最中は特に無い。

恐らく疲労で感覚が麻痺しているのだろう。

 

だが、一晩寝てほんのちょっと回復すると痛みの強度がやたらと上がってしまう。

そしてその痛みは軽減するのではなく、どんどん強さが増してゆく。

 

「これ、どうしたもんかなー。このままじゃ鬱病とか悲惨な事になる予感しかしないよなぁ」

「仕事を辞めるのが一番なんだろうけど、そういうわけにもいかんしな…」

「適応するしかねぇか…」

 

現実逃避では脳の疲れは取れなかった

最初はこの苦痛を取り除くためにアルコールでもって現実逃避をしてみた。

酔えば大体の事は忘れられる。

だから、アルコールが心の痛みに対する鎮痛剤投与みたいなものとして機能するんじゃないかと思ったのだ。

 

だが…これは本当によくなかった。

確かにアルコールはキマってる最中は一時的に感覚が麻痺して楽になるのだが、その後の朝の苦痛が3倍増しになる。

 

一番キッツい部分の痛みが増幅してしまうような対症療法はどう考えても失敗だ。

おまけに飲めば飲むほど効き目が悪くなって日々の酒量が増えてしまい、どんどん体調も悪くなる。

 

そんな調子で希死念慮すら出てくるような有様になってしまった後になって、僕はこのままではヤバいと発想を180度変える事にした。

 

胸の痛みから目を背けるのが駄目ならば…どんなに辛かろうが、痛みそのものと向き合うしかない。

そう、覚悟を決めたのだ。

 

瞑想を通じて、淡々と自分に向き合う

「身体がツラいツラいとメッセージをあげ続けてるのに、それに向き合わない事がそもそも間違いではないか?」

「どんなに現実から目を背けて逃げたところで胸の痛みが消えないのだとしたら…まずは現実をキチンと受け入れるしか無いだろう」

「とりあえず、瞑想でもやってみるか」

 

こんな事を突然ふと思いつき、一度自分の胸の痛みと徹底的に向き合う事にした。

具体的に言うと職場の近くにあったサウナに早起きして出かけ、瞑想してみる事にした。

 

早朝に寂れたホテルのサウナの中、熱気に包まれ淡々と胸の奥から醸し出されてくる濃密な苦痛と徹底的に対峙する。

<サウナの入り方を知りたいのなら、こちらを参考にするとよい→医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?

 

この行いだが、言うまでもなく初めは苦しくて仕方がなかった。

辛くて酒に逃げたくなる程の胸の痛みを真正面から捉えるのだから、キツくないわけがない。

 

だが、胸の痛みを目をつぶって現実として受け入れるにつれて、不思議な事に少しづつだけど痛みは和らいだ。

 

ひたすらに虚無となり、自分の呼吸と心臓の音、そして胸の苦痛だけに徹底的に集中する。

特に何か難しい解釈をするのではなく、痛みを痛みとしてあるがままに淡々と受け入れる。

 

この「考えるな、感じろ」的なメソッドを通じて、僕は痛みを真正面から自分の一部として受け入れる事に成功した。

 

別に現実世界は何も変わっていないのだが、ギリギリでなんとか日々を耐えてやっていけると、そう不思議な確信だけが手のうちに宿ったのである。

 

心の悲鳴は、無視していいものだと思っていた

改めて考えてみるとだ。

これまでの人生は自分の肉体とか心の悲鳴を無視し続ける事で生産性を維持できてきた。

 

苦しくても辛くても、それを無視して頑張る事で”結果”が出る。

人生というのはそういう無理の果てにあるものだと、ずっと長い間思ってきた。

 

今までの人生はとにかく自分というものに目を向けずに頑張れるかで成り立っていた。

嵐が過ぎ去るのを待つかのように、難しいことを考えずに日々を淡々とこなす。

若さ故なのか、それで万事がうまく行っていた。

 

しかし30代も中盤に差し掛かってきてからというものの、それではどうしようもならない位に人生が複雑化してきた。

家庭に私生活に仕事と、年々やらなくてはいけない仕事は積み重なっていく。

 

そしてその忙しさが臨界点を突破し、ついに僕の心は痛みでもって「もう無理」と訴えてくるようになった。

 

苦しい。しんどい。もうダメだ。

だけど…それでも人間は人生を走らないといけないのである。

 

どうやったら走れるのか。

その鍵は瞑想を通じて、自分と淡々と向き合う事にあった。

 

誰もがいつか自分の痛みと向き合わなくてはいけない日がやってくる

今までも瞑想の重要性を唱える人がいる事は知っていたが、そもそもなんで瞑想をしないといけないのかの動機付けの部分がいまいちよくわからなかった。

マインドフルネス関連の本も何冊か読んだが、どの本も「瞑想はいいぞ!」と言うだけで、どういう状況になったら人は瞑想をやるべきなのかを誰も具体的には言ってくれてないのである。

 

しかし今回の件を通じてやっとこさ僕はどういう状況になったら人は瞑想をやるべきなのかを理解した。

瞑想は、心が悲鳴をあげた時にやるべきものである。

 

腹が減ったら、満腹感を得たいから飯を食えばいい。

眠くなったら、眠気を取るために寝ればいい。

それと同じで、胸がどうしようもなく苦しくなってしまったら、瞑想して己と向き合えばいい。

 

少なくとも僕にとってはだが、瞑想は己の心と身体の悲鳴に効いた唯一の薬だった。

アップルのジョブスやらサピエンス全史のハラリなど僕なんかよりもよっぽど激しく働いている人間が瞑想にたどり着いたのも、たぶんだけど似たような筋道なんじゃないだろうか?

 

あなたも、ひょっとしたら今後僕のように苦しくて苦しくて仕方がない日がくるかもしれない。

そういった日が続いたら、今日の記事を思い出してほしい。

たぶん、あなたも自分自身と向き合わなくてはいけない日がやってきたのだ。

 

向き合う方法は色々ある

僕はサウナでもって瞑想するのが一番パキッとハマったが、自分と向き合う方法は他にも色々ある。

 

例えば、ランニングなんかもその手法の一つだ。

<参考 BORN TO RUN 走るために生まれた ―ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”>

 

ランニングはやってみるとわかるが、意外と色々な事を考える。

というか普通にしているよりも随分と色々な考えが頭の中に思い浮かび、そして消えてゆく。

 

そうして一通り走り終わると、妙にスッキリしてしまう。

ランナーなら誰しもが経験する事だ。

未経験の人は一度やってみるといいかもしれない。

 

中年以降になってランニングにハマるタイプの人が結構いるが、あれらの人も自分自身と向き合わなくてはいけない時がきたと悟ったのだろう。

若さでもって全てを無視し続けられる程には多くの人間は強くはない。

ランニングや瞑想といった、己とフラットに向き合える筋道は知っておいて損は無い。

 

しかしまあ、人生というのは本当に苦労の連続である。

かつて僕の尊敬する上司は「死ねばいくらでも寝れるんだから、生きてるうちに頭を使え」と部下にはっぱをかけていたが、頭の使い方も色々だ。

 

難しいことを考えたり、逆に心を無にして淡々と向き合ったりと、本当に人間道というのは奥深い。

こうして様々な受難を乗り越えて、いったいヒトはどこに辿り着くのでしょうかね。

 

 

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(2021/10/21更新)

 

 

 

【著者プロフィール】

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高須賀

都内で勤務医としてまったり生活中。

趣味はおいしいレストラン開拓とワインと読書です。

twitter:takasuka_toki ブログ→ 珈琲をゴクゴク呑むように

noteで食事に関するコラム執筆と人生相談もやってます

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