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(写真は「山下農園」を運営している山下さんです)

こんにちは。農家支援プロジェクトの加賀です。

規格外野菜とは少し離れますが、おもしろい農家さんとお会いしたのでご紹介したいとおもいます。高知県の本山町で「超カンタン有機栽培」という考え方を提唱して農業をされている山下農園さんに行ってきました。

 

山下さんは「農薬を使わないできれいな野菜が作れるか?」という質問に対して、「むしろ農薬を使わないほうが良くできる」と言っています。常識とは逆の世界があり、その情報が一般の人には知られていない内容なのでここで紹介したいとおもいます。

 

まずは前提があるようです。

「野菜は人間が作るものではないという」考え方

例えば、ダイコンは春が来たら、受粉して花を咲かせて実が付いて種が充実すると、土にこぼれて発芽する。そしてまたダイコンになる。その過程で人間が効率化することはできても、人工的にダイコンを作ることはできない。

ダイコンが育つために必要なものは、太陽の光、二酸化炭素、酸素、水、養分、微生物、昆虫、小動物。そしてこれらが総合的に循環する山、川、海、すなわち自然環境と生物の多様性が必要になると山下さんは言っています。

 

その中で人間が作れるものは何もなく、壊すことができても作ることはできない。この考え方を元に作り出された方法が「畑の中に小さな自然を作る」ということのようです。素人なので細かいことはわかりませんが、畑の中で食物連鎖を作るそうです。

気になる方は本で紹介されていますのでご確認ください。

「無農薬野菜づくりの新鉄則」 著:山下一穂

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この農法によって、安心・安全は当たり前で見た目もきれいでおいしい野菜が出来上がるそうです。

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(山下農園さんのニンジン畑で土のやわらかさを感じてみました。ふかふかの土です)

一般的な有機栽培はまず、土の力を高めることからスタートします。

最初にやることは堆肥の投入です。堆肥の作り方は畑の隅に刈り草や落ち葉などと、米ぬかや鶏ふんなどのチッソ分を階層的に積み、発酵、発熱してきたら切り替えし、温度が上がらなくなったらできあがり。

山下農園さんの提案する「超カンタン有機栽培」はこの堆肥づくりを「畑まるごと堆肥化」と呼ぶ方法で行っています。

 

具体的には、緑肥や雑草をEM生ゴミ堆肥(発酵肥料)などのチッソ分とともに畑にすき込み、畑の表層で土と混ぜて堆肥化する。夏場で2か月、冬場で4か月ほどおくと畑が丸ごと堆肥化される。ポイントは「熟成」のようです。

本当にカンタンそうです。

「種をまく前が勝負、まいた時点ですでに勝負はついています」。と言っています。

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「畑まるごと堆肥化」した畑はとてもきれいな畑でした。

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栽培中の春キャベツです。今までに見たいことがないくらい外葉がとてもきれいで虫食いもまったくないです。山下さんが言っている、農薬を使わなくても良いものができると言っていた結果です。

 

しかし、ほかのものはどんなものができているのか?気になったので山下農園さんからネットで野菜を買ってみました。

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クール宅急便でこんな感じで送られてきました。

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おためしで2800円のセットを購入してみました。中身はこんな感じです。春キャベツ、美味タス(半結球レタス)、ねぎ、小松菜、水菜、かぶ、ルッコラです。

野菜はとても新鮮で何より見た目がとてもきれいな野菜でした。もちろん無農薬の有機栽培です。いろいろ農家さんを見ていますが、有機栽培でもこんなにきれいな野菜ができるのかと驚きました。ただ、金額が少し高いと感じました。いいものは高いですね。

山下農園さんは自社で野菜をネットで販売しています。興味があればご覧になってください。

http://harehore.net/

 

山下さんは「有機のがっこう土佐自然塾」の塾長もやられています。

http://www.tosa-yuki.com/about/entrance/leader.php

その学校を卒業された方を次回は紹介したいとおもいます。

 

 

⇒続き 【農業ブログ第15回】元ダンサーから農家へ転身、農家「りぐるVege」さんを 取材しました。

 

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安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
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(2025/6/2更新)