社会学者で東京大名誉教授の、上野千鶴子氏の発言が、物議をかもしている。
日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。平和に衰退していく社会のモデルになればいい。
一億人維持とか、国内総生産(GDP)六百兆円とかの妄想は捨てて、現実に向き合う。ただ、上り坂より下り坂は難しい。どう犠牲者を出さずに軟着陸するか。
日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。国民負担率を増やし、再分配機能を強化する。つまり社会民主主義的な方向です。ところが、日本には本当の社会民主政党がない。(中日新聞+)
全員で「豊かに」ではなく、「貧しく」という発言が引っかかる人が多いのだろう。賛否両論でなかなか面白い。
この話題をある会社経営者にぶつけたところ、面白いコメントをいただいたので匿名を条件にここに再構成して記す。
なお余談ではあるが、この方は会社を複数所有しており、大変裕福な方だ。
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この報道を見て、僕は大変驚きました。インテリ中のインテリ、国の指導者層たるべき東大の先生が貧しくなろう、と「啓蒙している」のは、日本も末期、致命的だと思いました。
断っておきますが、私は「平等が悪い」とはいいません。貧しい人たちへの再配分のために所得税率も法人税率も多少上げたところで、別に問題はないのです。
また、「移民が嫌い」というのも、人それぞれですから特にここで取り上げようとは思いません。
ただし、「平等に貧しくなりたい」という願望(?)には私は強く反対します。
有り体に言えば、日本において「平等に貧しくなりたい」という人が大半を占めた場合、日本には、僕はもう住みたくはないです。
なぜかと言えば、もし、そのような人が国民の大半を占めることになれば、日本は治安もサービスも悪く、行政も機能不全、重税で、結果平等ばかりが重視される、最低の国になることが見えていますから。
そんな国に誰がすみたいとおもうでしょうか。
「皆で等しく貧乏」なんていう思考をもつ国民ばかりであれば、そんな人達は私は同胞とは思えないし、未来はありません。
私のような人物も「出て行け」と言われるでしょうから、喜んで国外に住むことを選択します。
幸い今は国境を意識せずとも十分に商売ができるし、外国人の知り合いもかなり増えました。周りには同じように考える経営者も数多くいます。
私は「日本という国」を捨てるための準備をすぐに始めます。
思い出があるだろう、とか、恩知らず、というご批判をいただくかもしれません。
それでも、私の決意は変わらないでしょう。
そもそも、私は「豊かになりたい」「みんなでがんばりたい」という人を応援するのはやぶさかではありません。勉強をしたい人がいて、勉強ができなくて困っている人がいれば、喜んで寄付をしますし、実際に寄付をしています。
ですが、この東大の先生の論理である「オレが貧しいから、お前も貧しくなれ」というのは、全体主義に通じる、危険な思想です。
ナチス・ドイツを振り返ってご覧なさい。あの頃のドイツ国民は「等しく貧しい」状態を皆で目指しました。資本家は迫害され、「ナチス・ドイツへの忠誠度」で人に序列がつく社会でした。
その結果、どうなったかはもう皆さんがご存知でしょう。
どうせ、人間は人に序列をつけることをやめはしません。理想主義者の言う「差別のない世界」は正しいですが世迷言です。
人は格付けが大好きなのですよ。現実をしっかり見てください。全員が等しく貧しくなれば、カネ以外の序列ができるだけです。
さらに、一番許せないのは、子どもたちのことを考えていないことです。
東大の年寄りの先生はいいですよ、残された人生、そんなに長くないのですから。
でもわたしの子供達は違います。
これから1世紀に渡って、この国に住んで、生きていかなければいけないのです。私は子供に貧しくなってほしくありません。
「平等に貧しくなりたい」なんて、アホですか。
もっと豊かになろう、素晴らしい国になろう、と国民が思わない限り、国は間違いなく貧しくなるでしょう。
私は会社をやっていますから、努力できない人もいることを知っていますし、頑張れない人も数多くいます。そういった人たちに努力を強要するのは間違ったことかもしれません。
ですが、東大の先生が「貧しくてもいい」、いや「貧しくなろう」と言っているのは、どう考えても努力の放棄です。
日本の治安の良さ、食べ物の美味しさ、国土の素晴らしさ、そういったものはすべて、「豊かになりたい」という努力の結果です。
それを放棄するならば、私はそんな国、御免です。
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【登壇者】
奥田 真輔 氏
システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、
メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。
岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。
【お申込み・詳細】
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【著者プロフィール】
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