折立連絡所(1356m) – 太郎平(2327m) – 薬師沢(1912m) – 雲の平(2552m) – 高天原温泉(2126m) – 雲ノ平(2552m) – 三俣山荘(2545m) – 双六小屋(2547m) – 鏡平山荘(2281m) – わさび平小屋(1403m) – 新穂高ロープウェイ駅(1104m) ※カッコ内は標高(地理院地図より)
実際昭和39年に発行された本がこうしてまだ売られてる(どうやら最近再発行されてたみたいです)ってことがそれを物語っています。これ100年本(※楢語 本第二08)です。
(part 6からの続き)
さて、三俣山荘に着いたのが7時半頃でした。(たっかんはおれより30分早く着いた)
まだまだこれからです。
と、言いたいところですが雨がかなり強くなってきました。
この日は、ここでデポって黒部五郎岳(2839m)に登って戻ってきてテント泊する予定でしたが、
やめて双六小屋に向かうことにしました。
双六小屋まで、約2時間ちょっとの行程です。
実はこの途中に北アルプス有数の美しさを誇る双六岳(2860m)があるのですが、ここも雨のためスルーです。
天気いいとこんな感じなのです。ここに来るために、北アルプスに来る人もたくさんいます。(5年前に来た時の写真。奥は槍ヶ岳)
で、今回は
とにかくどしゃ降りなのです。
景色もへったくれもないです。雨と風の中、次の目的地に着くために必死なのです。標高2500m超での風雨は想像以上に応えます。
こういう時に、この三俣周辺エリアで今まで多くの人が低体温症で死んだそうです。と、前述の黒部の山賊に書かれてありました。
ただし、現在は、昭和30年代頃に開発されたゴアテックス素材のおかげ、低体温症になる人が劇的に減ったそうです。
著者の伊藤正一さんが声を大にして言っておりました。
それ、すごくわかります。
化学繊維素材によって体力の限界値が大幅にアップしてるのです。現在では、山で綿製品を着ている人は皆無です。
人間の知恵ってすごい。
それにしては、大体ゴアテックスなんて、山登り以外に使う用途ありますか?
山登りのためにある素材だとしたら、人間の趣味のために開発されたってことですよね。
趣味って、男のロマンですよね。
男のロマンって、大いなる無駄ですよね。
大いなる無駄が、こうして人の生死を左右するほどの素材を生み出すんですね。
男はやっぱり無駄を追求すべきなんだと思います。
山に登るべきだし、ガンプラ集めるべきだし、隙あらばフェラーリ乗るべきだと思います。
で、着きました。双六小屋。 さらに雨は激しくなってきてます。
小屋でうどん食べました。とにかくあったかいものが食べたいのです。
この小屋には、おでんや牛丼もあるし、いつもあったかい食べ物が楽しみなとこです。
そして、ここでたっかんが決断したのでした。撤退!
今日、山を降りてしまおう。予定変更です。
あと1日山にいるつもりでしたが、天候はどうやら回復しそうにないし、
いたとしても、テントも張れないし山小屋でじっとしてるしかないのです。だったら今日降りてしまおうと。
ということで、ここから一気に最終目的地だった新穂高ロープウェイまで降ることを決断しました。
双六小屋(2543m) – 鏡平山荘(2281m) – わさび平小屋(1403m) – 新穂高ロープウェイ(1104m)
約5時間半の行程です。いままで散々稼いできた標高もここで一気に精算です。標高差1400mを一気に降ります。
ただ問題がひとつ。
今から降ると、下に着いた時に、外界(平湯、高山方面)に降りるバスがなくなってしまうかも知れないのです。
たっかんは大丈夫です。たっかんは世界有数の降りのスペシャリスト(オレ認定)なのです。
高橋メソッド降下法という下山方法を会得しており、尋常じゃないスピードで山を降ります。
大体、地図上に出ている想定時間の半分以下の時間で降ることができるのです。
(part8へ続く)
(2025/6/16更新)
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第4回目のお知らせ。
<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>
第4回テーマ 地方創生×教育
2025年ティネクトでは地方創生に関する話題提供を目的として、トークイベントを定期的に開催しています。
地方創生に関心のある企業や個人を対象に、実際の成功事例を深掘りし、地方創生の可能性や具体的なプロセスを語る番組。リスナーが自身の事業や取り組みに活かせるヒントを提供します。
【ご視聴方法】
ティネクト本音オンラインラジオ会員登録ページよりご登録ください。ご登録後に視聴リンクをお送りいたします。
当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。
【ゲスト】
森山正明(もりやま まさあき)
東京都府中市出身、中央大学文学部国史学科卒業。大学生の娘と息子をもつ二児の父。大学卒業後バックパッカーとして世界各地を巡り、その後、北京・香港・シンガポールにて20年間にわたり教育事業に携わる。シンガポールでは約3,000人規模の教育コミュニティを運営。
帰国後は東京、京都を経て、現在は北海道の小規模自治体に在住。2024年7月より同自治体の教育委員会で地域プロジェクトマネージャーを務め、2025年4月からは主幹兼指導主事として教育行政のマネジメントを担当。小規模自治体ならではの特性を活かし、日本の未来教育を見据えた挑戦を続けている。
教育活動家として日本各地の地域コミュニティとも幅広く連携。写真家、動画クリエイター、ライター、ドローンパイロット、ラジオパーソナリティなど多彩な顔を持つ。X(旧Twitter)のフォロワーは約24,000人、Google Mapsローカルガイドレベル10(投稿写真の総ビュー数は7億回以上)。
【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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