折立連絡所(1356m) – 太郎平(2327m) – 薬師沢(1912m) – 雲の平(2552m) – 高天原温泉(2126m) – 雲ノ平(2552m) – 三俣山荘(2545m) – 双六小屋(2547m) – 鏡平山荘(2281m) – わさび平小屋(1403m) – 新穂高ロープウェイ駅(1104m) ※カッコ内は標高(地理院地図より)
高橋メソッド降下法という下山方法を会得しており、尋常じゃないスピードで山を降ります。
大体、地図上に出ている想定時間の半分以下の時間で降ることができるのです。
(part7からの続き)
双六小屋に着いたのは10時30分頃、ここから新穂高ロープウェイまでは地図上では5時間半かかることになっているのですが、
16時着になると外界行きのバスがあるかどうか怪しい。最低でも15時までには着いておきたいのです。
で、ここで決心しました。
いつもそうなのですがたっかんと一緒に北アルプスに来て、一緒に歩くことはほとんどないのです。
たっかんが先の方に行ってしいまいます。一緒に出発しても30分後には大体見えなくなる。
一緒に来たオレに全く気を使わない。自分のペースでグングン先に行くのです。
オレはいつもついて行くこと諦めて、写真を撮りながら、マイペースで歩いているわけです。
だから、たっかんがオレの写真撮ることもないし、
オレがたっかんの写真を撮ることもほとんどないってわけです。今までの写真がそうだったでしょ。
つまり、その決心とはたっかんについて行くという決心なのです。
ついにその日がやって来たわけです。最終日はいつもそうなるのですが。
ちなみにこの決心の半分は気合いのことなんですが、残り半分は歩いている時にイチイチ写真を撮らないという技術的側面でもあります。
なぜ山に登るのですか?って聞かれたら、「そこに山があるから。」はお約束として、
これは何度か山登って、わざわざ苦しい思いして、やり遂げた後にわかってくることなんですが、
山登って何したいの?って言われると、私はとにかく「いい写真を撮りたい」なんですよ。
それは決して、頂上に登った記念写真とか、気持ちよく晴れた日の綺麗な景色とか、一眼でとったきれいな画質の写真とか、必ずしもそういう類のいい写真ではなくて、
山を歩いていて、その時に自分が「あっこれ」って思った時、その瞬間の写真を残したいのです。
言葉では言い表わすのは難しいのですが、後からみて自分がグッとくる写真はこんなものだったりします。
そういう場面をいかに写真に残すかってことに命かけてるわけです。
だから、雨降ってたって「あっこれ」って写真撮りたいし、険しい登りの際中でも「あっこれ」って写真撮りたいし、疲れていても「あっこれ」って写真撮りたい。
意地でも写真撮るせいで、GRっていうスナップショットが綺麗に撮れるデジカメを今まで2台雨で壊した。
今回も懲りずにGR再び持ってきて、大雨の中、ジップロックに出し入れしながら意地でも撮ってるわけです。
ちなみに、こんな風に歩きながら写真撮る人、ほとんど見かけません。ましてや雨の日に写真とる人なんて皆無なのですが、
私は、そんな理由でカメラ生命(自分の命ではない)を懸けて撮るわけです。
で、最終日となった今日は、それも封印しなければいけません。
たっかんの「あっこれ」はたぶん、地図上の想定時間よりいかに早く降りるか、だからです。
おれが「あっこれ」ってイチイチ写真撮ってたら一緒に最速で降りれないのです。最速VSあっこれ写真、これは男のロマンのぶつかり合いです。
でも、まあ土砂降りの中写真撮り続けてたらカメラ(新品)の調子も悪くなってきてたし、何よりも急がないと帰れなくなるし、
ってことで、たっかんの男のロマンには勝てないと、その時悟ったのでした。
(part9へ続く)
【安達が東京都主催のイベントに登壇します】
ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。

こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
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<2025年7月14日実施予定>
投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは
借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである
2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
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・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる
3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)