今日より、当ブログの新連載、「大学探訪記」を開始します。
「卒業研究のこんなことが面白い」
「こんな研究をしている」
「学内スタートアップを始めた」
など、できるだけ「学生・研究者は何をしているか」の現場を伝える記事となります。
第一回は、東大のスタートアップ企業が行っている「Nicogory(https://www.nicogory.co.jp/)」をご紹介します。
Nicogoryは、東京大学の大学院の博士課程に在籍している浦野さんが立ち上げたウェブサービスです。このサービスでは諸々の法律的解決が必要なトラブルに関する情報を検索したり、専門家に相談したりすることができます。
例えば、個人のトラブルというカテゴリには、以下の6つのセクションがあり、その下に更に細かい分類が成されています。
さらに男女トラブルの中の【養育費】という項目を見てみます。よくあるトラブルと、その解決時間、解決にかかる費用などが列挙され、専門家がいる場合にはその方が紹介されます。
3名のチームで立ち上げを行っています。(下写真、メンバー紹介https://corporate.nicogory.co.jp/about)
社長の浦野さんは「誰もが法律を平等に使えるようにしたい。標準的な問題解決フローを明示化して世の中に提供する」と述べています。
なぜこんなことを始めたのかお伺いすると、
「今はお金や知識がある人が法律を利用しやすい現状があり、わずかな法律知識があれば防げるはずのトラブルが起こり、トラブルが起こった場合に十分な対応ができない人が沢山いる。“法の下の平等”という憲法上の観念を現実のものとしたい。」
「法律サービスは法定されている以上必ずパターンがあるので、そのパターンを解明して法律データを適切に結びつけた大きなデータベースを作り、誰もが簡単にアクセスできる状態にしたい」
とお答えいただきました。
つい最近のローンチということもあり、まだ情報が十分に入っていない部分もありますが、読み物としても十分面白いサイトです。法律知識の入り口として利用できそうです。
(文責-ティネクト株式会社 取締役 倉増京平)
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