オバマ大統領がその任期中に大きな成果を上げたものの一つとしてキューバとの国交正常化があります。先日、オバマ大統領がキューバに訪問した際に、有望な起業家たちも一緒に連れて行き、その中にAirbnbの共同創業者のひとりBrian Cheskyが選ばれていました。
その際にオバマ大統領がまるで自分の息子を誇るかのようにBrianとAirbnbのことを語っていたので、紹介したいと思います。
以下、記者会見の模様をを簡単にまとめたものです(私がかなり意訳してるので、誰か正確な訳をしてくださる方いれば幸いです。そしてここで掲載させください)
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「キューバの人にとってははじめてで馴染みがないと思うんだが、彼はブライアンと言って、若いんだけど起業家さ」
「なあブライアン何年目の会社だったっけ?」
「8年です」
「それで君たちの会社の評価額はいくらあるんだ?恥ずかしがらずに言ってごらん」
「250億ドル(約2兆7000億円)です」
「あ、億ドルね、250億ドルだな、OK。彼は、そのアイデアと行動力で世界へ飛び出した若手起業家の一人なんだ」
「さらには、インターネットがもたらすパワーとなぜそれががそれほどに重要なのかを示してくれるいい事例でもあるんだよ」
「なぜなら(彼らが創った)Airbnbってのは、ソーシャルメディアとインターネットを使って今までにない安全なマーケットを生み出したんだ」
「しかも、以前は全く存在してなかったマーケットをね」
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「例えばこうさ。アメリカ人、いやドイツ人でもいいんだけど、誰かがキューバに行きたいと思うだろ。そうするともちろん今まではホテルを使って滞在していたよね、以前はね」
「でもさ、今突然、突然にだよここキューバでの体験(ホスティング)というものを売る人たちが何千と現れたんだ」
「しかもそれそのものがすでにスモールビジネスになっていてね」
「それらはオンラインで閲覧することができて、この部屋いいなとか、写真綺麗だねとか、このホストはレーティング(評価)が高いねなどと言って、自分が行きたい場所を確認することができて、その部屋に着く時には、すでに大体のことがわかっているんだ」
「それはインターネットが信頼を構築するツールになっていて、やり取りを変わりにやってくれてるからなんだ」
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「もし、あなたがインターネットでここで何か使ってやりたいのならば、ブライアンたちがやってることがいい例になると思うよ」
「インフラや投資を必要としているがまだ見いだされてないものの、いい例になるんじゃなないかな」
「ブライアン、いい話を皆にお教えてくれてありがとう」
という感じです。
内容もさることながら、時の大統領が起業家たちを引き連れてキューバを訪問し、彼らを誇らしげに紹介してくれるなんて、さすがアメリカ。
もちろんブレーンが筋書きや台本を準備してるんでしょうけど、そうだとしても会見中に自分の意見として発言し、こうやって映像に残して日本の私にメッセージを届けてくれてることが大事なんじゃないですか。
日本でそんなことできるんですか?大統領と首相って権限も役割も違うでしょうが想像できません。
ところで、オバマ大統領はいったいなぜAirbnbをそんなにも持ち上げているのでしょうか?なぜあんなにも誇らしげに語っているのでしょうか?
創業者たちが短期間でお金持ちになったからでしょうか?
ホテル業界を慌てさせるほどの起業ストーリーが痛快だからでしょうか?
いづれも間違ってはないでしょうが、それだけではないと思います。
キューバの例をとれば、Airbnbは大規模な投資をすることなく現地の体験そのものを商品に変えてしまいました。そして、現地の人に広くビジネスチャンスをもたらし、そこで得られる利益を現地の人にもたらすようにしました。
実はそれはキューバに限った話ではありません。日本にも仕事を引退したシニア世代、子育てが終わった主婦、シングルマザーの方たちが自宅でホスティングすることで少なくない収入を得ることができています。
今、Airbnbが世界で大きく変えようとしているものは何でしょう?
それは大きな資産を持っているわけではない個人、持たざる者たちに新たなビジネスチャンスを与えていることです。大規模な投資をせずとも、個人が現在持っているものだけでも、ビジネスをはじめることを可能にしたことです。それがこのAirbnbがもたらそうとしてしている真のインパクトだと私は思っています。
つまりAirbnbには弱者の味方になっているという側面があるのです。
オバマ大統領は民主党の大統領です。こんなとびきりのアイデアを実現しようとする若者たちをそりゃあ誇りたくなりますよね。彼らを応援したくなりますよね。
会見中に終始にこやかにAirbnbのことを語るオバマ大統領が印象的です。
“なぜオバマ大統領はAirbnbを応援するのか? Airbnb日記Vol.179” おわり
(Vol.180へつづく)過去のAirbnb日記一覧
(2025/5/8更新)
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2020年に株式会社TOKIUMに参画し、当時新規事業だった請求書受領クラウド「TOKIUMインボイス」の立ち上げを担当。
2021年にはビジネス本部長、2022年より取締役に就任し、経費精算・請求書処理といったバックオフィスDX領域を牽引。
業務効率化・ペーパーレス化の分野で多くの企業の課題解決に携わってきた実績を持つ。
安達 裕哉 氏(ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO)
Deloitteで大手企業向けの業務改善コンサルティングに従事した後、監査法人トーマツにて中小企業向け支援部門を立ち上げ、
大阪・東京両支社で支社長を歴任。2013年にティネクト株式会社を設立し、ビジネスメディア「Books&Apps」を運営。
2023年には生成AIに特化した新会社「ワークワンダース株式会社」を設立。生成AI導入支援・生成AI活用研修・AIメディア制作などを展開。
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