長男(今年9歳)が通っている学校は、かなり宿題が多い学校のようで、低学年でもそれなりの量の宿題が出ます。当然、夏休みの宿題も結構な量です。

 

長男は、普段の勉強については特に苦労をしていないようですが、やはり小学生であって、計画的に宿題をするのは苦手です。

一年生の時の夏休みの宿題も、結局すべて片づけるのはかなりギリギリになっていたようで、8月下旬くらいに泣きべそをかきながら宿題をやっているのを観測しました。

 

小学校の宿題に親が口出しするのもどうかなと思いまして、一年の頃はあまり干渉しなかったんですが、ちょっとそれを見て反省というか、考えを改めました。

宿題の本来の意味は、「家庭での勉強の習慣を作ること」だと思います。それが機能しないばかりか、単に嫌な思い出ばかりになってしまい、机に向かうこと自体がイヤになってしまったら可哀想だなーと思ったからです。

 

そこで、2015年の夏休みは、多少干渉してみることにしてみました。

ヒアリングから始めました。

私「(長男の名前、以下長男)くん、夏休みの宿題出た?」

長男「出たよーー、いっぱい!」

私「やるの大変そう?」

長男「大変だと思うー」

私「難しそう?」

長男「んーー?そんなに難しくはないと思う」

私「けど去年なかなか終わらなかったじゃない?」

長男「大変そうーーって思うとなかなか始められないの…」

私「始めたら割とすぐ終わってたもんね」

長男「うん。そんな難しくないもん」

私「どれくらいあれば終わりそうーとか最初にわかる?」

長男「分かるかも知れないけど、最初にそんなとこ見てない」

ふむ。

(自分自身の経験から)予想はしていましたが、長男が宿題ギリギリになる理由と状況を整理すると、

・タスクの事前抽出が出来ていない

・同じく、タスクの全量が事前に把握出来ていない

・なんとなく「すごく多い」というイメージだけで、着手の心理障壁が上がり、着手自体が遅れてしまう

・タスクに取り掛かってしまいさえすれば、タスクの遂行速度に問題はない

という感じになりました。ほぼ想定通りです。

普段の宿題でも、彼は終わった後は「あーー終わった!」と大喜びしているので、達成感、モチベーション的な意味での問題はなかろうと判断。

 

となると、

・なるべく細かい単位でタスクを書き出して可視化する

・ざっくりでも構わないので各タスクの工数を事前に検討する

・上記をスケジュールにはめ込む

・進捗度合についても可視化する

・進捗はなるべく視覚的に分かりやすく見えるようにする

・進捗及びスケジュールは適宜見直しをする

という、非常にシンプルなタスク管理手法で問題は解決出来そうです。

 

宿題の進捗管理は、当初自分でアプリ作ってMS Projectと連携させるかと思ったのですが、調べてみたら色々と良さそうなwebサービスがあったので、今回はBrabio!を使ってみました。

多分BacklogでもTodoistでもいいと思います。

http://brabio.jp/

brabio001

Todoでタスクの管理が出来まして、その内容はプロジェクト全体で共有できます。

完了したタスクが「わたしのあしあと」でずらっと閲覧できるのが一つのポイント。終わったタスクをコレクション的に眺められることが、長男のコレクター魂を刺激しました。

 

タスクがカレンダーからどんどんタスクが消えていくのが、長男としてもビジュアル的に気に入ったようです。

折角なので、「夏休み宿題プロジェクト」として私と長男両方メンバーとして登録して、家族共有のiPadで進捗を登録するようにしてあげたら、なんか「かっこいい!!会社のひとみたい!!」ということでやたらテンションが上がったらしく、俄然やる気を見せてきました。意外な副作用です。

ここにTodoとしてタスクを登録していくわけですが、この時は

・長男と話し合いつつ、夏休みの宿題をTodoとして分解・リスト化

・一個のTodoは30分程度で無理なく終わる大きさにする

・最初から遊びや旅行の予定が入っている日はタスク量を少なくする

・週に1回くらい「進捗確認会議」の予定を入れて適宜見直しをする(敢えて仕事っぽい言葉を使う)

・予定通り進んでいたらちゃんと褒めてあげる

という程度のことを工夫しました。流石にタスク登録はまだ難しいだろうと思ったので私がやりましたが、ちょっと慣れれば多分自分でも出来るようになると思います。

 

「夏休み帳 ○○ページ」「自由研究 ○○駅にいって写真を撮る」という感じでタスク分解してみたら、それだけでもう「思ったより大したことない」ということが分かったようで、宿題はさくさくと進捗。

結局、当初の予定を繰り上げて、8月の上旬くらいにはもう一通り終わってしまいました。予定が前倒しになるプロジェクトなど私にも滅多にありません。嫉妬。

今回長男的にはうまいことハマった訳ですが、勿論向き不向きはあると思います。ただ、大事なのは

・手をつけるのがイヤなことは、単にやること整理されていないだけであることが結構ある

・整理して細かくタスクを分解すると、大変そうに思えることでも実は案外楽

ということをわかってもらうことだと思いますので、そういう意味ではなかなか良い成功体験をさせてあげられたと思います。折角うまくいった例なので、今年の夏休みでも継続したい所存。

今日書きたいことはそれくらいです。

 

 

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東京大学経済学部卒業後、ドイツ証券に入社し投資銀行業務に従事。
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2021年にはビジネス本部長、2022年より取締役に就任し、経費精算・請求書処理といったバックオフィスDX領域を牽引。
業務効率化・ペーパーレス化の分野で多くの企業の課題解決に携わってきた実績を持つ。

安達 裕哉 氏(ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO)
Deloitteで大手企業向けの業務改善コンサルティングに従事した後、監査法人トーマツにて中小企業向け支援部門を立ち上げ、
大阪・東京両支社で支社長を歴任。2013年にティネクト株式会社を設立し、ビジネスメディア「Books&Apps」を運営。
2023年には生成AIに特化した新会社「ワークワンダース株式会社」を設立。生成AI導入支援・生成AI活用研修・AIメディア制作などを展開。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計71万部を突破し、2023年・2024年と2年連続でビジネス書年間1位(トーハン/日販調べ)を記録。


日時:
2025/5/16(金) 15:00-16:00

参加費:無料  定員:50名
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(2025/5/8更新)

 

【プロフィール】

著者名:しんざき ←名前をクリックすると記事一覧が表示されます

SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。
レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて
書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。

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