マナーや礼儀作法って必要だと思いますか?

 

「上司世代が実は不要だと思う『飲み会マナー』」についてさまざまな声が集まるTL

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(画像:http://togetter.com/li/1008175)

リンク先は、「上司世代が実は不要だと思っている礼儀作法」についてのtwitterユーザーの声です。

「ビールの注ぎ方」や「上座下座」に賛否の声が集まっていますが、20世紀に比べると、宴席のマナーの縛りはゆるくなっていると言えるでしょう。

 

私も、若い頃はこうしたマナーや礼儀作法に悩まされました。堅苦しい感じがするし、理不尽な感じもするし、面倒くさいし。ただでさえ出たくないフォーマルな飲み会を、一層しんどくしているのがマナーや礼儀作法だ、と思ったものです。

でも、ある程度年を取り、いくらか冷静にコミュニケーションについて考えられるようになってからは、マナーや礼儀作法にも役割があって、なるべく身に付けて、なるべく実行したほうが良い、と思うようになってきました。

 

マナーや礼儀作法は失点を減らし得点を増やしてくれる

宴席に限らず、マナーや礼儀作法は慣れないうちは面倒くさいので、敬遠したがる人も多いでしょう。でも、マナーや礼儀作法を身に付けていれば、職場でも、職場以外でも、コミュニケーション上のメリットは色々あります。

メリットというより、デメリットの回避、のほうが大きいかもしれません。マナーや礼儀作法を守っていたからといって、コミュニケーション上の得点はあまり稼げません。

しかし、マナーや礼儀作法を守っていないとコミュニケーション上の失点になってしまう場面はよくあります。

 

最近の三十代~四十代の上司なら、マナーや礼儀作法にうるさくないかもしれませんが、たとえば、もっと年配の偉い人とコミュニケーションする際には、マナーや礼儀作法を守れていたほうが「失礼な奴だ」と思われにくいでしょう。

上司のお供として、社外の偉い人との会合に出席した時に、上座下座もわからないようでは、その偉い人に「失礼な奴だ」「部下の躾のなっていない会社だ」と内心で思われるかもしれませんし、そうでなくても、上司はばつの悪いを思いをするでしょう。

 

あなたの上司がマナーや礼儀作法にうるさくなくても、ほかの上司やほかの偉い人まで同じとは限らないのです。

ということは、マナーも礼儀作法もできていない人は、あちこちで「失礼な奴だ」と思われるリスクを抱えているってことですし、「上司にとって、偉い人のところに連れていきたくない部下」という印象が拭えないってことです。要らぬところで不興を買いやすく、出世もしにくいでしょう。

 

逆に、20代のうちからマナーや礼儀作法がキッチリ身に付いている人なら、上司としてはどこでも連れていきやすいし、年配の偉い人も「近頃の若いモンにしては、しっかりしているな」と思ってくれるかもしれません。

仕事以外の会合でも、初対面の相手とコミュニケーションをとる際には、マナーや礼儀作法は身に付いていたほうが良いと思います。

なにせ、「マナーや礼儀作法にうるさい」人がどこに潜んでいるかわかりませんからね。

と同時に、「おっ!こいつマナーや礼儀作法が結構できてるじゃないか」って評価してくれる人もどこに潜んでいるかわかりません。

そうでなくても、たとえば婚約相手のご両親に会いに行く時なども、マナーや礼儀作法をしっかり守れるほうが、守れないより心証が良いんじゃないでしょうか。ご両親がマナーや礼儀作法にフランクな人だったとしても、初対面でマナーや礼儀作法をとりあえず示せる人のほうが、心証が良くなると思います。

 

コミュニケーションが苦手な人こそ、マナーや礼儀作法を身に付けてほしい

世間を眺めていると、「自分はコミュニケーションが苦手だ」と思っている人のほうが、マナーや礼儀作法を嫌っているように見受けられます。

ですが、コミュニケーションが苦手な人こそ、それらをしっかりマスターすべきではないでしょうか。

 

口の巧さやルックスの良し悪しに比べると、マナーや礼儀作法はプロトコルが決まっていて、その気になれば大抵の人が身に付けられます。知識と経験とトレーニングだけで、コミュニケーション上の失点を必ずカバーしてくれるって、すごくありがたいことではないでしょうか。

最近は、マナーや礼儀作法を気にする人がだんだん減っているぶん、マナーや礼儀作法の効果が昔よりも弱まっているかもしれません。それでも、マナーや礼儀作法が完全に死んだわけではないし、これからもコミュニケーションのプロトコルとして残り続けるでしょう。

とりあえずマナーや礼儀さえ守っていれば、相手に敬意を払っていることが示せますし、自分自身の社会的な身のこなしの証明にもなるわけですから、これほど便利なプロトコルが廃れるとは思えません。

 

マナーや礼儀作法の奴隷になる必要はありませんが、必要な時に必要な身のこなしができるようにしておいたほうが、世渡りは絶対に楽になるはずです。

 

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システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


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(2026/01/19更新)

 

 

【プロフィール】

著者:熊代亨 ←名前をクリックすると記事一覧が見れます

精神科専門医。「診察室の内側の風景」とインターネットやオフ会で出会う「診察室の外側の風景」の整合性にこだわりながら、現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信中。

通称“シロクマ先生”。近著は『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』(花伝社)『「若作りうつ」社会』(講談社)など。
twitter:@twit_shirokuma
ブログ:『シロクマの屑籠』

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