ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)Kindleで漫画がたくさん売られている。というか漫画のほうが遥かに売れているのかもしれない。

漫画は表現方法が「本」と異なるので、吸収できる単位時間あたりの情報量が少なく、読書にくらべて敬遠しがちなのだが、とは言え、よく出来た作品は、娯楽としての質が非常に高いので、自分もよく読む。

 

さて、日本の漫画の中で最も売れているのは「ワンピース」や「ドラゴンボール」、「ドラえもん」あたりなのだが、そういったメジャーどころは置いて、それほど有名でなくても面白いものはたくさんある。

その中の一つで、最近のお気に入りが「ヒストリエ」だ。

 

個人的には「三国志」や「ローマ人の物語」、「宮本武蔵」などの歴史物が非常に好きなのだが、「ヒストリエ」も古代マケドニア、ギリシャを舞台とした話であり、歴史物が好きな人にはかなりおすすめである。

 

 

主人公は実在した「エウメネス」という人物だ。私はこの漫画を読むまでこの人物のことを知らなかったのだが、かなり謎に包まれた人物のようだ。古代の英雄であるアレキサンダー大王の臣下で活躍した人物とのこと。

しかし、この人物を作者の岩明均は豊かに描き出す。子供向けの漫画にありがちな、「スーパーヒーローとしての主人公」でなく、「知的な大人」タイプの主人公であるため、受け入れやすいだろう。

 

西欧では7世紀まで発明されなかった「鐙」を実はエウメネスが発明していた、などのちょっとしたエピソードも、読む人をニヤリとさせてくれる。(ちなみに、鐙の発明は大きなイノベーションとされている。鐙の発明により、騎兵の戦闘力が飛躍的に高まり、「騎士階級」が生まれ、中世が形作られたとドラッカーが述べている。)

 

よく知る人に紹介してもらった漫画なのだが、一気に8巻まで呼んでしまった。作者は休載が多いようなので、のんびり待つことにする。

 

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顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年は生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。

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一般社団法人インディペンデントプロデューサーズ・ギルド 理事

企業向けの人材開発コンサルティングに従事する傍ら、「可視化の参謀~ファシリテーション・コンサルタント~」として中小企業経営者やキャリア転機にあるミドル世代の想い・悩み・思考・アイデアの整理・言語化・可視化・構造化を通して前進にむけて支援を行っている。


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(2025/1/8更新)