仕事の生産性にとって決定的に重要なスキルの一つが、「時間の使い方」であることに異論のある方は少ないだろう。
ピーター・ドラッカーによれば、時間こそ、成果をあげるための最大の制約である。*1
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、もっとも欠乏した資源である。それが時間である。
(中略)
時間はあらゆることに必要となる。時間こそ真に普遍的な制約条件である。あらゆる仕事が時間の中で行われ、時間を費やす。しかるに、ほとんどの人が、この代替できない必要不可欠な資源を当たり前のように扱う。おそらく、時間に対する愛情ある配慮ほど、成果をあげている人を際立たせているものはない。
成果にこだわればこだわるほど「時間をどのように使うか」にこだわりを持たざるを得なくなるのは、当然だろう。
コンサルティング会社に在籍していたときの私の上司は、「時間を無駄に使うことは、八百屋が売り物の野菜を食べているのと同じだ」と口癖のように言っていた。
コンサルタントにとっては、時間は商品であり、個人が勝手に非効率に使って良いものではなかった。時間の使い方は厳しく管理され、時には監査され、評価された。
中でも上司が厳しく監視していたのが、「何に時間を使っているか」であった。
成果に直結しない仕事、例えば、無駄な訪問、お客さんのやるべき仕事をこっちで引き受けてしまうこと、あるいはアシスタントに任せるべき雑用などを自分でやっていることは、厳しい叱責の対象だった。
さて、そんな重要な「時間の使い方」であるが、読者諸兄は満足の行く時間の使い方をしているだろうか。
「生産性の低い仕事を自分でやらざるを得ない」
「家族との時間が取れなくなってきた」
「雑用で1日潰れてしまう」
と言った悩みを抱えてはいないだろうか。
そういった悩みをサポートするサービスを、あるスタートアップ企業が創り上げた。
株式会社キャスターの提供するオンラインアシスタントサービス「キャスタービズ」だ。
キャスタービズは、スタートアップの創業者や個人事業主に、最も貴重な資源である「時間」を確保してもらうことに貢献するサービスを行っており、大きな成果をあげている。
例えば、クックパッド、およびランサーズの創業メンバーである山口豪志氏は、創業時からキャスタービズを利用しており、サービスについて次のように語る。
山口豪志(やまぐちごうし)氏
2006年からクックパッド株式会社にて、広告事業・マーケティング事業の創成期より参加、2009年の同社IPOにトップセールスにて貢献。
2012年より3人目の社員としてランサーズ株式会社に参画。 2015年1月デフタパートナーズのアクセラレーターとして、インキュベーション施設である横浜グローバルステーションの管理運営とベンチャー企業向けに育成プログラムを提供するなど、活動領域を拡げる。
2015年5月、スタートアップエコシステムの構築を目的に株式会社54を創業。
もともと、請求書の発行やホテルの宿泊予約みたいな「自分がやらなくてもいい仕事」を外部に出したいと思って使い始めました。
そういう仕事って、自分でやるのはすごく勿体無い。いつも言うんですけど、社員が一人の会社の社長の時給は3万円、十人なら30万円、百人なら300万円なんです。それくらい時間に対してシビアじゃないといけない。
でも、外部に業務を頼むのも実は大変です。要件を固めて交渉して、それから募集をかけないといけない。恐ろしく時間がかかります。
で、二の足を踏んでいたところで、キャスタービズさんと出会いました。
「オンラインアシスタント」と言うと、クラウドソーシングのイメージを持つ方もいるかも知れませんが、キャスタービズはクラウドソーシングとは根本的に異なりますね。
クラウドソーシングには、こっちから「こうしてくれ」「ああしてくれ」と言わないと発注できない。でも、それって結構面倒で、「自分でやったほうが早いじゃない」になりがちです。
そうじゃなく、キャスタービズのアシスタントは、向こうから「これは大丈夫ですか?」「あれは問題ないですか?」ってチェックリストのように聞いてくれる。これ、メチャメチャ楽なんです。
今では正直、キャスタービズさんがいないと、仕事が回りません。
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また、弁護士・公認会計士である菅沼匠氏も創業時からキャスタービズを使っている方の一人だ。
菅沼氏は公認会計士の2次試験に大学在学中に合格、さらに社会人になって働きながら「弁護士」の資格まで取得している。ただでさえ困難な弁護士の資格を、働きながら取得しているところは驚嘆に値するが、その陰には氏の驚異的なまでの時間管理に対するこだわりがある。
菅沼 匠(すがぬまたくみ)氏
弁護士・公認会計士 リンクパートナーズ法律事務所パートナー
監査法人、証券取引所、ベンチャー企業での経験を活かし、企業の成長段階に応じた適切なアドバイスを心がけるとともに、会計・税務・株価算定といった特殊分野の訴訟や種類株式を利用したファイナンス業務の支援などにも積極的に取り組む。
とにかく私にとっては「時間」が最も大切です。それを会計士や弁護士の試験勉強をする中で学びました。
特に社会人で働きながら弁護士の資格をとるのは普通の努力では無理です。最大のパフォーマンスを毎日の勉強時間にあわせて出すために、時間の使い方には本当に工夫をこらしました。
もちろん、今でも時間が最も大切です。欲を言えば「お客さんにアドバイスをしている時間」だけに自分の時間を使いたかった。
でも、実際には様々な判例や文献を当たったり、競合を調査したりと膨大な時間がそれ以外に取られてしまう。そう言った時間を出来得る限り圧縮するため、キャスタービズさんを使い始めました。
今、使い初めて1年ほどたちますが、自分のリソースが1.5倍になった感覚があります。
まず「緊急」への対応がかなり早い。社外からチャットを使って指示を出すこともできますし、仕事も正確です。現在事務員の方を一人雇っているのですが、キャスタービズさんは月30時間だけでも「実働時間」しかカウントしないので、もう一人事務員が増えたのと同じ感覚です。これは大きいと思います。
私が依頼する契約書の雛形の文字起こしや、電話対応、会食の予約からフォローのメールまで、本当に活躍してくれていますが、もちろん、私以外の社員もキャスタービズさんのリソースをシェアして使えますので、かなり多岐にわたる業務をお願いできていると思います。この汎用性も魅力です。
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スタートアップの経営者、個人事業主の皆さんはもちろん、忙しいビジネスパーソンにとって、「時間」は究極の資源である。
その資源を有効に活用するためにも、一度「時間の使い方」を、見直してみてはいかがだろうか。
>>キャスタービズサービスサイトで話を聴いてみる。
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