a0001_014779起業の成功率について、前の勤め先で聞いたことがある。

今100社の会社が起業したとする。10年後どのくらいの会社が残っているか?という問いに対する答えは、6%。狭き門である。10年存続する会社はこれっぽっちしか無い。皆さんの勤め先は起業から何年だろうか?創業から10年立っていれば、すでにその会社はどんな会社であれ、すごい会社だ。経営者は尊敬されて然るべきである。

 

2日前、この記事を読んだ。

起業する前に意識すべき5つのポイント。失敗してみて気づいた、とあるスタートアップの反省

この経営者は、Googleを辞して、自分で会社を起こしたとのこと。失敗談をこのように公開することは他の人にとってはとても有難いことなので、まずはこの経営者の勇気に敬服したい。

 

さて、この記事を読み進めていくと、失敗の原因として、次の話がある。

”市場の読み違いが起こる原因の1つは “欲求 = 需要” と勘違いする場合かもしれない、と身を持って分からされた。”

これは私自身もよく分かる。「欲しい」と、「買ってくれる」は、全くの別物なのだ。あれほど「欲しい」といっていた人が、それを持っていった瞬間に、あれこれ注文をつけて買わない。これは前の職場で散々経験した。

また、「完全に新しいもの」は、その商品をきちんとお客さんが理解してくれるまでに相当の投資が必要である。今までになかったマーケットを作ることは資本力のある大手に任せること。零細企業は「すでに市場があるが、大企業が開拓できていないマーケット」を狙う、もしくは、「大企業に不満を持つ顧客が多い」場所を狙わないかぎり、途中で資金が尽きてしまう。

 

さらに、このような記述がある。

”週一回約60 – 120分のミーティングのみでしか顔を合わせないとやはり、チーム組成という観点では良くなかった。”

実際、完全にこの事業にコミットしていた人間は社長一人。あとの人は片手間だ。これも以前の職場でよく経験した。「片手間でやってることは、決して成功しない」ということだ。殆どの場合、新規事業なんてものは当初思い描いていたものとは大きく異なるものになる。

共同創業者は、一蓮托生であり、何かを一緒に賭けない限りはうまくいかない。実際、見込みの有りそうなベンチャーには、人が群がる。しかし、その中で身銭を切っている人は何人いるか?身銭を切っていない人間はちょっと風向きが変われば、すぐに逃げ出す。とてもではないが、一緒にはできない。

 

さらに、

”自己否定や今までの経験上の判断を越えた思考を出来ないと、新しい価値を創造することは出来ない。”

起業家にとって、一番つらいのが、「自己否定」を続けなければいけないということである。昨日まで正しいと思っていたことが、一瞬にして無になる。またやり直さなくてはいけない。「こんなに自分が無能だとは思わなかった」と、毎日考える。そういった経験を経た人は多いはずである。

だから、うまく言ったベンチャーの経営者は、本質的に「成功の大部分は運による」と考えているはずである。「諦めなかったから、運を引き寄せたんです」とは、単なる謙遜ではない。真実である。

 

 

彼は大変だったと思う。お疲れ様でした。

 

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(2026/4/30更新)