スマートウォッチを生活に導入して面白かった事の1つに睡眠トラッキングの機能がある。

皆さんは自分の睡眠の質について考えた事があるだろうか?

少なくとも僕はスマートウォッチ導入前は睡眠の質がいいかどうかなんて考えた事がなかった。

 

先ほど示したのは最近のものだ。数値は84点とまずまずで、全体ユーザーの90%以上の位置だという。

自分で言うのも何だが、今の自分は睡眠上手だ。

だが、かつての自分の数値はかなり酷かった。

点数は76点とまずまずそうにみえるが、全体の半分以下の順位と偏差値でいえば40台だ。

一言で言えば睡眠ヘタクソである。

 

このように去年までの自分は深い睡眠の持続時間が低かった。

せっかくなら点数を向上させたいなと思い色々と試行錯誤はしたのだが、この熟眠障害のようなものを改善できなかった。

 

それがある事を契機として、この熟眠障害は突如として消失する。

たぶんなのだけど、僕は睡眠時無呼吸症候群の予備軍だった。

 

そして僕以外にも結構多くの人がこの症状に陥っているように思う。

今日はその事について書いていこうかと思う。

 

人の顔はそもそも細い

もともと人間の頭の形は細長い。これは骨標本をみれば明らかである。

頭蓋骨/ウィキペディアより

 

ただ、自分が思うに…街を歩く人の多くの顔はこんな感じで細長くはない。

どちらかというと丸みがあり、正方形にも近いなと思わされる事も多い。

これは太った人には特に顕著だ。

太った人の顔は丸い。少なくとも細長いと思わされる事はまず無い。

 

逆に激やせした人は傍からみていて驚くほどに顔が細長くなる。

自分は癌だとかで急激に体重が減少する人をみる事が多いのだが、彼・彼女らの顔はほぼ例外なく細長い。

だいたい、誰も彼もがシンプソンズみたいな頭の形に帰着し「あれっ?この人ってこんな顔の形してたんだ」と驚かされる。

 

顔が大きくて首周りが太いあなた…気をつけた方がいいですよ

ちょっと前の僕の顔も丸かった。

仕事を始め運動習慣が無くなってから、なんだか妙に顔がデカくなったなとは感じていた。

髪の毛を短く切って耳を出すとそれが一層目立つので、僕はここ数年ぐらい耳周りの髪の毛を切れずにいたほどだ。

 

それに付随してなのか首も妙に太かった。

ワイシャツで一番上のボタンを絞めるのはまず無理で、今思うと顔周りに贅肉が随分ついていたのだと思う。

 

体重的には標準体重プラス2~3kg程度と、一般的には健康とされている基準の範囲だった。

なので「まあ、そういう太めの身体なのだろう」とあまり深くは考えてはいなかった。

だが…痩せた今あらためて考えると、この頃の僕はお世辞にも健康とは言い難い肉体をしていた。

 

毎日10キロ走るようになったら、顔が小さくなった

その後、今年に入って本当に色々あって僕は毎日走るようになった。

最初は毎日3キロ程度しか走れなかったが、今では毎朝5時に起きて10キロ走ってから出社している。

 

<参考 これからランニングをやってみようという人が、知っておいたら役に立ちそうな知識たち。 | Books&Apps>

 

もともとはダイエット目的ではなく、精神的な苦痛から逃れる為に走り始めた。

だが、当然というか副次的に僕の肉体は絞られるようになり、結果として僕の肉体は贅肉が無くなって絞られた。

 

BMI的には20前後とまあまあなのだけど、あばら骨は浮き出て、腹筋は割れ、尻周りはシュッとした。

最初は「想定外に痩せちまったな~」ぐらいにしか思っていなかったのだけど、ある日「そういえば最近ワイシャツの首周りが妙に楽だ」という事に気がついた。

 

最初は「首って細くなるんだな」ぐらいにしか思わなかったのだが、改めて去年とった自分の写真をみると妙に顔のサイズが大きい。

「ひょっとしてワイ、小顔になったんか?」と思い、試しに美容院にて髪をかなり短くカットしてみたところ…結果は歴然たるものだった。

 

それまでは耳が出るぐらい髪を切ると顔が丸くて自分では正視に耐えられなかったのだが、痩せた今の僕は短髪でもあまり違和感はない。

妻も髪を切った僕の顔をみて「あれ、今日は顔が丸くないね」とコメントする有様である。

 

そして睡眠スコアが妙に伸び、僕は日中の眠気から開放された

そして気がついたら自然と睡眠のスコアも伸びるようになり、僕の熟眠障害のようなものはいつの間にか自然消失していた。

そうなってみて改めて気がついたのだが…僕はいつの間にか日中に眠気をほとんど感じなくなっていた。

 

それまでは仕事中に突然眠気に襲われる事がしばしばあったのだが、今はオールタイム覚醒である。

いま考えると日中の突然の眠気は典型的な睡眠時無呼吸症候群の症状であり、あのまま症状を放置していたら後々ヤバかったかもしれない。

 

改めて過去の睡眠トラッキングを見直すと、過去の僕の熟睡の持続性が本当に弱い。

たぶんかつての僕は贅肉の影響で熟睡すると呼吸が止まっていた。

顔周りと首周りについた贅肉の影響で無呼吸となり、その結果として熟眠が妨げられ、覚醒するというサイクルが繰り返し繰り返し起きていたのだ。

 

それが顔周りがシュッとした事で、熟眠しても気道が閉塞する事が無くなった。

その結果、熟眠の持続時間が伸び、睡眠の質があがった結果、僕はかなりスッキリした頭脳でもって仕事に取り組めるようになった。

 

推測でしかないのだが、もしスマートウォッチを多くの人が使用しデータを蓄積できたら、かなり多くの睡眠時無呼吸症候群の予備軍を拾い出せるのではないかという気はする。

 

その他にもウエアラブルデバイスは数多の生活習慣病を事前に拾い出せる可能性があり、個人的には下手な健康診断なんかよりも活用できるように思う。

まあ僕が思いつく位だから、そろそろそういう機能が実証されるのではないだろうか?

 

話が広がりすぎるのでこの辺で論の展開をいったん閉じるが、昨今のスマートウォッチはそんなにバカ高くもないので睡眠トラッキングに興味を持った方がいたら是非とも試してみてみるといい。

意外と寝られてない事実に直面し、ビックリするかもしれない。

 

今更ながら、鬼滅の刃が刺さる

ダイエットは非常に難しい。それは減量が人間の本性にそもそも反した行為だからだ。

意志の力で本能を捻じ曲げる事は不可能だ。

僕もダイエット目的では毎朝5時に起きて10キロ走るだなんてエクストリームな生活をやらなかっただろう。

 

先程も書いたが、僕がこんな異常な生活を継続できているのは仕事が精神的にメチャクチャにキツいからだ。

毎日ランニングを通じて脳内麻薬を分泌しないと精神崩壊するんじゃないかという位に、今の職場はシンドい。

 

実はこの現象はいま日本で大ヒットしている鬼滅の刃と類似している。

主人公である竈門炭治郎は家族と平和に暮らしていたのだが、ある日鬼にいきなり家族を皆殺しにされ、鬼殺隊というブラック企業に就職する羽目になる。

 

言うまでもなく、炭治郎は単なる被害者だ。

彼は全てを忘れて一から人生をやり直すという選択肢もあったし、家族を皆殺しにされたというトラウマを抱えて被害者として嘆き悲しみつつ生きるという選択肢もあった。

 

だが、彼はその選択肢を選ばない。

彼は不幸すぎるイベントを通じてウルトラブラック企業である鬼殺隊へと所属し、そこで己の感情を殺して淡々と修行に打ち込む。

 

炭治郎は家族と平和に暮らしていた時なら鬼殺隊に入隊しようだなんて全く思わなかっただろう。

仮にチャンスがあったとしても、笑顔でNOを突きつけたはずだ。

 

だが…彼は不幸すぎるイベントに見舞われた後に、己のできる事にただただ淡々と打ち込み続けた。

彼は作中で一切の悪態をつかず、被害者意識も爆発させず、己にできる目の前の事に集中し続ける。

 

結果として彼は己に眠っていた莫大な量の才能を開花させ、歴史に名を残すほどの偉業を成し遂げた。

己の復讐をやり遂げたのみならず、カナヲという良き伴侶も得て、彼は(多分だけど)普通に暮らしていたとき以上に幸福な人生を手に入れるという未来を勝ち取った。

 

不幸すらも糧にしてしまえるのがヒューマンだ

自分が似たような境遇に置かれたという事もあるのだが、僕はここに人生の一つの本質があるように思う。

 

僕は本当に色々あって、いまとてつもなく大変な目にあっている。

ランニングの最中に

「そういえば今の職場って、まさに鬼殺隊じゃん…」

とふと気が付き爆笑していしまったのだが、仮にかつての自分が今の職場を選ぶ権利を持っていたとしたら…ぶっちゃけ絶対に選ばなかった。

 

ただ、そんな境遇に置かれはしたが、僕は逃げ出さずに適合する努力をした。

僕は竈門炭治郎ほどには出来た人間ではないが、それでも必死になって己を磨き上げ続けた。

結果的に僕は生産力もメンタルタフネスもムチャクチャに向上し、肉体はスルッと絞られて超絶健康体となった。

とてもじゃないが、自分の意志だけでは、今の能力も肉体も手に入れられなかったと思う。

 

勘違いしてほしくはないのだが、僕はなにも加害者やら不幸を”良いもの”として肯定したいわけではない。

「みんな成長するんだから地獄に堕ちればいいのに」だなんて全然思わない。

不幸は不幸でしかなく、避けられるのなら避けるにこしたことはない。

炭治郎だって、もし仮に鬼の襲撃を知らされていたら一目散に逃げていただろうし、どう考えてもそれが正解である。

 

ただ…世の中にはどうしようもなく避けられない不運というものもある。

これを読んでいる人の中にも、そういうモノにぶち当たってしまった人は多いだろう。

それはとても辛い事だし、嘆き悲しみたくなる気持ちは痛いほどによくわかる。

 

ただ、そこで不幸に人生を飲み込ませてしまうのは非常に勿体ない。

ピンチはチャンスというが、世の中にはムチャクチャな極限状態に意図せず置かれてしまったからこそ目覚めるモノというのは確かにある。

 

僕はここに至るまでの約半年間、今まで生きてきた中でも屈指にシンドイ時間を過ごした。

ぶっちゃけまだ全然終わってないし、むしろ今からが大変そうな雰囲気すらあるのだが、それでも乗り越えた困難は自分を非常に強くしてくれたし、副次的にとはいえ睡眠時無呼吸症候群も克服する事もできた。

 

人間、谷底に突き落とされた時でも腐っちゃ駄目なのだ。

むしろそこから前以上によい人生を歩むことだって全然可能だ。

 

僕もこれまで語ってきたような素晴らしいものをたくさん得られたし、いま今回の経験を通じて己に宿った物語を小説として執筆中だ。こんな事は不幸がなかったら絶対にできなかった。

 

不幸すらも糧にできるのがヒューマンだ。

鬼滅の刃が大ヒットするのにも、それなりに理由がある。みなさんも年末年始にでも読み直してみてはいかがだろうか?新たな着想がきっと得られるはずだ。

 

 

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(2024/3/26更新)

 

 

 

【著者プロフィール】

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高須賀

都内で勤務医としてまったり生活中。

趣味はおいしいレストラン開拓とワインと読書です。

twitter:takasuka_toki ブログ→ 珈琲をゴクゴク呑むように

noteで食事に関するコラム執筆と人生相談もやってます

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