chocoZAP(ちょこざっぷ)に行く人の話
chocoZAP(ちょこざっぷ)をご存知か。そうだ、コンビニジムとして急速に拡大しているサービスだ。
従来のジムとは違い(たぶん)、無人店舗にマシンだけ置いてある。勝手に入って、靴を履き替えもせず、勝手にやって、帰る。シャワーもない。トイレすらない店舗もある。
会員になればどの店舗も使える。これで月額2,980円だ。このコンビニジム、どんな人が行くのか?
この記事にべつにインタビューや取材は必要ない。なぜならば、おれがちょこざっぷ(以下「ちょこざっぷ」に統一します)の会員だからだ。もちろん、おれ一人の話にすぎないが、参考になるかもしれない。
そのあとに、限られた範囲ではあるけどどんな人を見かけるのか書く。
おれの運動歴の話が長いので、店の雰囲気などだけを知りたい人は、画面をスクロールさせて<ちょこざっぷにはどのような人が行くのか>を読んでほしい。
体育とおれ
さて、話はおれが小学生のころに戻る。四十代半ばのおれがそこまで遡る話なので、話は長くなる。年寄りの話とはそういうものだと覚えよ。
小学生のころのおれは、体育の授業が嫌いだった。
嫌いだったが、100%の大嫌いとも言い切れないところがある。算数や音楽は100%の大嫌いだが、体育にも好きなところはあった。
嫌いなところから書くと、おれは早生まれで、なおかつちびだった。ほとんど一学年の差がある同級生との間では、身体能力がとにかく違った。走れば遅いし、力もない。体力測定などで走らされても、惨めな思いをするばかりだ。
運動会の徒競走などでも一番遅い組に分けられ、これといって楽しいこともない。なにかこう、体格差という生まれ持った差をまざまざを見せられるばかりで、なんでこんな理不尽な思いをしなければならないのかと思った。
そこまで嫌いなものだが、少しだけ好きなところもあった。たとえば野球、ソフトボールであれば、おれはボールを投げたり、捕ったり、打ったりすることがそこそこできた。
身長差や力の差はもちろんあるのだが、球技というもの全般に「ボールが扱えない」というような苦手意識はなかった。体が小さく非力なのでスポーツの部活などする気にはならなかったが、もしも人並みの体格があったならば、野球部にでも入っていたかもしれない。
いずれにせよ、おれは足が遅く、非力なちびだった。そんな人間にとって、運動をすること、スポーツをすることは縁遠いものとなっていった。
結局、中学高校も帰宅部で通した。大学は入ってすぐに中退した。
髀肉の嘆をかこつ
大学を中退したおれは引きこもりになった。まったく家から出ないタイプではなく、社会的ひきこもりと言われるタイプだ。
それにしたって、毎日の通学というものもなくなり、運動量も減っていった。
そんなある日、トイレで気づいた。太ももの肉がたるんでいる、と。そして思った。「これが髀肉の嘆というものか!」と。
髀肉の嘆。三国志の劉備が劉表のもとで安楽な日々を過ごすうちに、かつては馬上にあって鍛えられていた股の肉がたるんでいることを嘆いたことにちなむ故事である。転じて、実力を発揮する機会がないことを嘆く言葉となった。
が、おれの場合はどうだろうか。実力を発揮しよう、功名をたてたりしようという意志がそもそもなかった。ただ、股が太っているぞ。
そこでおれはどうしたか。スクワットを始めた。劉備がスクワットを始めたかどうかしらないが、おれはそうすることにした。
おれが自分から運動らしい運動、というか体を鍛えようと思ったのはそれが最初だった。結果は忘れた。
自転車との出会い
月日は流れて、おれは会社に通うようになった。歩くには少し遠いが、電車を使うには駅の位置が悪い。
そうだ、自転車だ。そこでおれはDAHONの折りたたみ自転車を買った。一番安いやつだ。どうして折りたたみ自転車にしたのかは覚えていない。いや、日記を調べてみたら、会社のママチャリが重くて取り回しが面倒だと思ったから、小さい自転車を選んだようだ。
ともかく、自転車というものに乗るようになった。
自転車自体には小さなころに乗れるようにはなっていた。小学生のころも自分の自転車があった。が、あまり出番はなかった。
住んでいたのがえらく坂の多い場所で、わりとめんどくさい乗り物だった。そこで登り坂に打ち勝って、みたいな話もなく、中学から電車通学になって乗らなくなった。
して、DAHONの自転車がよかったのか、平坦な通勤路がよかったのか、おれは自転車を好むようになっていた。
そして、もっと速く走れる自転車が欲しくなった。クロスバイクだ。
そして、おれはGIANT ESCAPE R2というクロスバイクを買った。クロスバイクは別格の乗り物だと思った。
そして、サイクリングをするようになった。原付に乗っていたこともあるので、車道を走るのはまったく怖くなかった。家の自動車で近場を運転していたこともあるので、道交法もあるていどわかっていたし、自転車乗り用の交通の本なども読んだ。
サイクリングの距離は伸びた。最初は20kmくらいだったものが、40kmになり、60kmになり100kmになり、ついには195kmまで行った。日帰りの話である。
おれは後に一度だけ、ネットで呼びかけられて数人でサイクリングをしたことがあるが、クロスバイクで195kmというと「そりゃすげえ」と言われたりしたので、そこそこすごいんじゃないかと自分では思っている。
goldheadさん、秋の一都四県195kmクロスバイク日帰りの旅をする。
そのときの日記を見返すと、9時間30分も自転車に乗っている。サイコン(サイクルコンピュータ)の数字なので、トイレや食事の時間はべつである。
おれは一日に9時間半自転車を漕げる人間になっていた。最初に折りたたみ自転車を買ったのが2007年で、ここまで走ったのは2009年のことである。
それまで運動なんてしてこなかった。いや、自転車に乗るのもとくに運動とかスポーツとかいう気でもなかった。身体を鍛えようとか、健康にいいはずだ、とかいう気もなかった。ただ、自転車を漕ぐことが楽しかっただけだ。
走り過ぎと摂食障害
その後、おれは自転車にあまり乗らなくなってしまった。クロスバイクを卒業して(べつに卒業とかそういうものではないのだが、自分のなかでは)、ロードバイクを買ったのだ。少々、頭の調子がおかしくなっていて、「死ぬ前に一度フルカーボンのロードバイクを買ってみたい」とCOLNAGO ACEという自転車を、イギリスから個人輸入した。
円高だったし、おれはスポーツ自転車屋の雰囲気が大嫌いだった。自転車のパーツもウェアもほとんど通販で買っていた。その集大成がロードバイクだった。
ロードバイクは、おれには荷が重かった。いや、車体はすごく軽い。しかし、なんだろうか、初心者向きスポーツカーで楽しんでいたのに、レースカーを買ってしまったような感じだ。
気軽に乗れる感じはしないし、乗りこなせる感じもしない。おれはほとんど自転車に乗らなくなった。
そして、経緯は忘れたが、ジョギングに目覚めた。今度は、「走る楽しさ」ではなく、ダイエットという目的があった。おれは食べるのをやめ、とにかく走った。週三日、一回10kmくらい走るようになった。おれはものすごい勢いで痩せた。結果にコミットした。
して、その結果はなにかというと、精神病院に行くことになり、「そのペースは摂食障害。強迫性障害」と診断されるに至った。おれは走ることを禁じられた。病気の名前はのちに双極性障害に変わった。
コロナで運動不足
おれの体重は摂食障害前くらいに戻った。それでも、医者には「運動しすぎてはいけないが、運動はしたほうがよい」と言われた。
具体的にはウォーキングだ。しかし、ウォーキングでカロリーを消費するのはけっこう長距離、長時間を要する。おれはちょっとせっかちなので、歩くこと自体は嫌いじゃないけれど、ウォーキングはなぁ、と思った。
思って、どうしたか。また、走ることにした。足で、走る。ロードバイクは部屋の中で服を引っ掛けられる存在になっていた。
でも、また走って大丈夫なの? いや、今度は自分をコントロールする。食べる方を変化させずに、ちょっと走る。それでいい。そしておれは、5kmくらいの軽いジョギングを再開させた。
再開させたジョギングは、悪くない感じだった。すごくスローに走る。距離も抑える。適当にやる。そんな感じだった。
が、コロナ禍というものが訪れた。「一人でひとけのない外を走る分にはマスクもいらないし、普通にやればいい」なんていうのは事後諸葛亮だ。
最初はもう、外に出ることさえ憚られるような雰囲気だったし、おれも未知のウイルスを人並みにおそれた。もしも走るにしても、マスクは必須だと思った。だけど、マスクしてまで走りたいですか? となると、答えはノーだった。
二度目のジョギング習慣は途絶えた。もちろん、サイクリングに行く気も起こらなくなった。土日に遊びに出かける機会も失われた。
そしておれの生活、ウィークデーはアパートから会社、会社からアパート。土日は昼過ぎに起きて競馬。スーパー、コンビニ、図書館以外にはほとんど行かなくなった。
運動不足。実感するところはあった。ただ、おれはかなり野菜に偏った食事をしているので、体重が増えるということはなかった。なかったけれど、自転車に乗っていたころから、それなりにカチカチだった脚の筋肉もたるんできた。
二度目の、髀肉の嘆。
そして、ちょこざっぷに
そんな2023年。医者には「運動はしたほうがいいです」と毎月言われつづけて、「それがなかなか……」と答えて一年か二年か。そこに現れたのがちょこざっぷだった。
おれがちょこざっぷを選んだのではない、ちょこざっぷがおれを選んだのだ。
そんな風に言いたいくらい、近場にちょこざっぷが開店していった。図書館への道の途中。会社の近く……。そしてついに、通勤路のアパート寄りという、おれのためにできたんじゃないかという場所に店舗ができた。
ついでに言えば、同じくらいの距離の場所に、さらに一店舗開店予定だ。そんなに急拡大して大丈夫か?
で、おれはもう、追い詰められたような気持ちになった。そして、入会費無料キャンペーンだし、夏のグッズもらえるとかいうことも後押しになって、金曜日の夜ワインに酔いながらスマホで申し込みをしていた。
なに、合わなければすぐにやめればいい。入会費もないし、2,980円で終わりだ。この酷暑でジョギングもポタリングも嫌になるし、適当にエアロバイクでも漕げばいいじゃないか。
それにしても2,980円。ちょこざっぷの経営方針みたいなインタビューは、いいくつかネットで読める。
月額2980円のchocoZAPが大ヒット。ライザップ社長が語る「客単価1/100」の新規事業に踏み切れた理由
RIZAPのコンビニジム「ちょこざっぷ」快進撃の理由…1年で「年商200億円」、会員55万。瀬戸社長に聞く
そこで具体的に月額費用の算定について語られてはいないが、絶妙な数字だと思う。
「ジムなんて怖いし、いきなり何万円も払えないよ」という層にとっても、3,980円では少しためらわれるところがある。かといって、これより安くなると、モチベーションや治安のようなものに不安が生じる。絶妙だ。
そして、おれは申し込んだ翌日の午前中に、はじめてのちょこざっぷに行った。行ってみたら、無人であった。
システムとして無人という意味ではなく、利用者がいなかった。おれは一人でエアロバイクを漕いで、帰った。
ちょこざっぷにはどのような人が行くのか
ちょこざっぷにはどのような人が行くのか。それはおれも気がかりだった。しかし、ネットで見るには、かなりゆるい雰囲気、気軽な雰囲気というものが多かった。
そもそも、おれの目的はなにか。エアロバイクである。自転車を漕げば痩せるし、脚に筋肉もつく。それを知っていた。
おれはちょこざっぷを「エアロバイク漕ぎスペース」として利用しようと思った。
どんな格好で行けばいいのか。おれは普通のジムを知らない。しかし、どんな格好で自転車を漕ぐべきかは経験上知っているし、ウェアも持っている。今は夏。室内なら日光にさらされることもないので半袖でいい。
ユニクロやG.U.で買った半袖スポーツTシャツと、サイクリング用の七分丈パンツ。メガネは跳ね上げ式のスポーツ・サングラス。靴はジョギングシューズでいいだろう。格好はこれでいい。
持ち物。スポーツタオル(くるりのライブに行くたびに買って、使い道がなかった)、飲み物(ペットボトルのスポーツドリンク。のちに、サイクリング用のキャメルバックのボトルがホルダーに入るのがわかってそちらにした)。
あと、サイクリングではイヤホンで音楽を聴けないが、エアロバイクなら別だ。スマホは入室、退室に必要なので必須として、イヤホン。これである。
これでおれはちょこざっぷに通う。間違いではないと思う。というか、何度か通ううちに、間違いも正解もないな、と思った。
宣伝で「スーツに革靴でもいいですよ」とあるように、夜の会社帰りの時間にはそういう格好の人もいる。女性も、なんというのか、普通の格好の人もいる。スカートの人もいる。もちろん、自分のように「運動をする格好の人」も普通にいる。
要するに、なんでもいいのだ。
トレーナーがいるわけでもないし、だれかと一緒になにかするわけでもない。それぞれに自分のやりたいマシンを、やりたいだけやるだけである。あ、もちろん「やりたいだけ」といっても、混んでいるときは譲り合いましょう。もっとも、おれの行く店舗は「譲り合い」が必要なほど人で混雑していたためしはないのだが。
利用者の格好はそんな感じだ。では、中の人はどんな感じなのか。それについては、よくわからない。なにせ、人をジロジロ見ることなんてマナー違反だろうし、べつに見る必要もない。
もちろん話しかけることなんてない。一度エアロバイクにまたがってしまえば前には壁だ。でも、おれもエアロバイク以外のマシンも使ったりするし、人がそこそこいれば、マシン拭き拭き(使用前に備え付けのウェットペーパーで清掃する決まり。それに加えて、使用後にもみな拭き拭きしている)のために移動しているときに、ちらりと目に入る。
その印象は、老若男女……。いや、若い人はあまり多くないかもしれない。男子大学生かな? という人は見かけたが、それより下の世代は見たことがない。
老の方は、そこそこ健康な高齢者みたいな人を男女ともに見かける。トレッドミルを使っていることが多い。おれの行く店舗についてだけいえば、男性は歳が高い傾向にあり、女性は三十代くらいの人がちょっと多いかな、という印象。もちろん、印象にすぎないし、そんなに男女差も年齢差があるわけでもない。時間帯によっても違うだろう。
ただ、「これは本格的に鍛えている人だ」という人は見かけない。あくまで印象なので、すごく重いウェイトでガシガシやっている人もいるかもしれない。
実際、前に使った人がマシンの重量設定を戻し忘れていることなどあって、「え、こんなに重いのやってるの」と思ったことはある。あくまでちょこざっぷのマシンにおいてだが。
まあともかく、自分もそうなので言うけれど、中肉中背の人が多いという感じ。いや、なんだろうね、なんというか、駅で歩いている人たちというか、電車で乗り合わせた人たちというか、平均的な体格の人が多いなというのは感じる。それが、コンビニジムに月2,980円払う層、ということになるのだろう。
ちなみに、治安はどうなの? みたいな心配もあると思う。これについては、おれも不安に思っていた。なにせ、鍵付きロッカーがない。学校の教室のランドセル入れみたいなロッカーがあるだけだ。貴重品は身に着けろと注意する貼り紙もある。スマホは使うし(マシンの使用法の確認、運動の記録、音楽を聴くなど)ポケットに入れるとして、財布までポケットに入れるのは面倒だ。
おれは基本的に普段使いの財布は持って行かず、小銭入れだけを持っていくことにしている。あと、アパートの鍵がなくなっても困るので、ジョギング用に使っていたアパートの鍵だけの音の出ないキーホルダーをポケットに入れるようにした。最悪、バッグを盗まれても、最悪の最悪にはならない。
女性にとっては、痴漢や盗撮も気になることだろう。これについては、男性のおれとしてはどうなのかわからない。ずっと防犯カメラが稼働しているとはいえ、スタッフがいない無人店舗なのは確かだ。
アプリで店舗の利用状況が確認できるので、あえて人のいる時間に行くのも手かもしれない。盗撮とかについても、やろうとする人がやろうとすればできるのかもしれないが、そんなに広いわけでもないので、気づかれずにやれるかどうかわからない。
このあたりはわからないので、とりあえず入ってみて確かめてほしいとしか言えない。
ちょこざっぷに通うということ
というわけで、おれはちょこざっぷに通うようになっている。
最初はエアロバイクだけ漕ぐ、というつもりだったが、上半身二つと、下半身一つのマシンも使うようになった。アプリを見て、初心者の重量設定にして、それが楽すぎるなら重くしつつ、など。
いずれにせよ、おれ一人でやっていることだ。一人なのがいい。
ちょこざっぷ入会に申し込み、実際に利用して、それでおれは一言も言葉を発していない。QRコードで店のドアを開け、勝手になにかやって、帰る。それだけだ。
そして、みながそうだ。店内で会話している人などいない。一回だけ、老夫婦が一言二言なにか言葉を交わしているのを見た。そのくらいだ。みな、黙々と、一人で、勝手にやっている。
普通のジムがどういうものなのか、おれは知らない。でも、一人ひとりが勝手にやっている空間というのは悪くない。
だれも他人には興味がない。なにかアドバイスしてくる人もいない。無論、プロによる的確なアドバイスによって、より効率的に身体を鍛えられるということもあるだろう。でも、そんなのいらないんだ。
勝手にやらせてくれ。思えば、おれ自身の運動歴、自転車もジョギングも、ただ一人でやってきたことだった。一人だからできることだった。おれのような人間嫌い、人間が苦手な人。それでいて、髀肉の嘆をかこつ人。そういう人にちょこざっぷは向いている。
おれについていえば、「おれはサイクリングが好きだったのではなく、ペダルを漕ぐことが好きだっただけなのかもしれない」と思うくらい、エアロバイクが楽しい。食べ物の補給などが許されれば、6時間でも平気で漕いでいるかもしれない。
ちょこざっぷ。ちょこいところではある。普通のジムに通えるような人からすれば、ちょこすぎるだろう。
しかし、おれのような人間にも自分の身体と向き合える場である。もちろん、おれより運動経験のない人がいても、だれも気にしないだろう。
だれもが他人を気にしていない。だれと比べられることもないし、だれかに叱られることもない。そんな場所は心地よい。おれはどのタイミングでちょこざっぷに行けるかばかり考えるようになっている。
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著者名:黄金頭
横浜市中区在住、そして勤務の低賃金DTP労働者。『関内関外日記』というブログをいくらか長く書いている。
趣味は競馬、好きな球団はカープ。名前の由来はすばらしいサラブレッドから。
双極性障害II型。
ブログ:関内関外日記
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