突然だが僕は非常に字がきたない。「お前の字は読めない」と何度も何度もいわれた経験がある。
字が汚いのは小学生の頃からずっと自覚していた。母親もなんとかしなくちゃいけないと思ったようで、僕を習字教室に入れたりしたりと色々奮闘してみたのだけど、こればかりは全くなおらなかった。
今でもなんて書いてあるか読めないと言われる度に、出来る限りわかりやすい字を書こうと心がけるようにはしているのだけど、3日もたつと元に戻ってしまう。自分の問題点はしっかりと把握しているのだけど、こればかりはどうにもこうにもなおらない。
読者の中にも筆者と同じく、字が汚い人がいるだろう。たぶんみんなそうだと思うのだけど、自分が悪いことは自覚しているし、できる事ならばキレイな字を書きたいはずだ。
けどキレイな字を書こうと決意したところで、僕達にはキレイな字は絶対に書けない
(´;ω;`)
話は変わるが、どこの会社にも何度も何度も注意しても全然改善しないタイプの社員がいる。みんなも1人ぐらいは心当たりがあるだろう。
彼らは何度注意しても、同じような間違いを繰り返す。どうやって注意してもなおらない。
仕事が多少なりともできる人から見れば何度言ってもなおらない彼らは極めて不思議な存在だが、実は問題の本質は字が汚い人に何を言っても字がキレイにならないのと全く同じである。
本人も何が悪いかをそれなりに自覚しているし、できればミスしやすい自分の習性を治したいと思っているのだ。だけど3日もたつと元に戻ってしまう。こういう人が口で注意するだけで、突然仕事ができるようになるなんて事はありえない。筆者の字が何度注意されてもキレイにならないのと全く同じである。
じゃあどうすればいいのだろうか?次に解決方法をみていこう。
彼らの中には仕事ができるようになりたくてもなれない”独自のルール”が存在している
実は字が汚い人の字をキレイにする方法は一応ある。手っ取り早いのはペン字をやらせる事だ。
実はキレイな字の書き方にはそれなりの方法論がある。ペン字の学習を通じてそれらを習得すると、どんな人でも結構字がキレイになる。
自分の中で独自のルールと化してしまっている自分自身の字の書き方を、他のルールに置換してやることで、それまでの汚い字しか書けない自分から、キレイな字が書ける自分へと変貌を遂げる事ができるようになる。
何度注意されても仕事が全くできるようにならない彼らの問題も全く同じだ。
人によって問題点はいろいろ異なるので一概には言いにくいのだけど、彼らの中には仕事ができるようになりたくてもなれない”独自のルール”が存在している。
だからそれを”他のルール”にうまく置換してやれば、ビックリするぐらい人が変わったように仕事ができるようになったりする。
本来ならば管理職たるものは、彼らのその困った”独自のルール”を見つけ出し、そして正しい対処を講じる手腕があるべきものの事をいうのだが、現状でこの能力を持っている人は非常に稀だ。
ほとんどの人は、恫喝したり暴力を奮ったりネチネチと何かを言ったりしかできない。
これらの恐怖によるマネジメントは最悪の手法である。何度も繰り返すが、人に問題点を指摘するだけで悪い所が治るのならば、この世から字が汚い人なんて消え失せる。大切なのは、問題点を見つけ出した後に、注意に加えてしかるべき解決方法が書かれた処方箋もセットで渡すことである。
恐怖系マネジメントをする人のまわりには、結果として生存者バイアスがかかって仕事ができる人以外が全員鬱になって消えていくので、最終的には仕事ができる人間だけが残る。
けど仕事ができる人間だけ集めてプロジェクトをうまく完遂させる事だなんて、誰にでもできる。
そういうサルでもできるような幼稚な手法は早く捨てさって、一刻も人間らしいマネジメント能力を身につけるべきだ。
字が汚い人間を構成する方法がペン字にあるように、実は世の中にあるだいたいの問題は、すでに解決方法がどこかで見つかっている事がほとんどだ。現代は便利なインターネットという道具もあるから、さっさと上手く行った先行事例をどこかから引っ張ってきて、それを遂行させるのが一番だろう。
優秀な上司がいなくても、自分で自分をマネジメントする
残念ながらあなたに優秀な上司がいなかったとしても諦めるのはまだ早い。自分で自分をマネジメントすればいいだけの話だ。いつだって、自分の問題点は自分が一番よくわかっている。
なおどこで情報をひっぱってくるのが一番いいかだけど、最も質が高い情報源は英語の学術論文だ。ただこれは結構難易度が高いので、書籍に救いを求めるのが一番よいだろう。ありがたい事に、いい書籍の情報はAmazonなどで比較的簡単に得ることができる。
ここまできたら、後は頑張るだけである。この頑張るのが一番難しい部分でもあるのだけど、ゆっくりと休みつつでもいいから、粛々と実践していって欲しい。成功した暁には無限の開放感があなたを待っているのだから
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