C789_suberidai500-thumb-750x500-2393「社員教育したい」という会社は多い。もちろん、素晴らしいことである。しかし、「教育したい」には実は2種類ある。

 

  • 教育して、「会社の言うとおりに動く人になってほしい」と考える会社
  • 教育して、「自分で考える人になってほしい」と考える会社

 

どちらでも結構である。これは、「良い」「悪い」ではなく、価値の判断の問題だからだ。

 

もちろん、多くの経営者はこの中間のことを考えている。「会社の言ったことを守らない」のは困るし、かといって、「言われたことだけしかしない」のも困る。要はさじ加減だ。しかし、経営者が「バランス」が大事だと考えていても、往々にして現場はそうならない。

それは、経営者が考えていることはとにかく「わかりやすく」しないと現場に伝わらないからだ。上から現場へ考え方を伝える中で、その考え方は増幅され、単純化される。

 

 

したがって、多少なりとも「オレの言うことを聞いて欲しいよな~」と常々思っている経営者の会社は、社員教育は「躾」と「理念教育」、「今直ぐ使える知識」に振れる。

逆に、「自律性のない社員は要らない。オレの言うことは多くの意見の一つだ」と常々思っている経営者の会社は、社員教育のメインが「今すぐは使えないが、応用が効く知識の獲得」と「交流の促進」などがテーマとなることが多い。

 

 

「駅前で自己紹介、人前でゴリラのモノマネ… 「自分を捨てる」研修に出たくない!」という記事がある。極端な事例ではあるが、会社はこれを「躾」と思ってやっている。新人は基本的に「子供」であり、「大人」である我々が教育してやる、という訳だ。

まあ、それも悪く無いだろう。実際に大人になりきれていない社会人は数多い。手っ取り早く「子供」を社会に送り出すには、多少の荒療治は必要であると考えているのだろう。

 

 

これに対して、「ユニークな研修」といわれるものもあり、このような研修は「大人」を対象としている。直接的に業務に役立つことはそこまで教えない。それは自分で勉強できると思っているからだ。

その代わり、「考え方」や「知識の獲得の方法」、「貴重な経験」を研修で伝える。いわゆる「メタ知識(知識に関する知識)」というものを提供する。

固定された考え方を伝えるより、すぐに使える知識ばかりを教えこむより、知識を扱う技術、経験をノウハウ化する技術を教えたほうがはるかに応用範囲が広いからだ。

 

経営者にとっては、 どちらを選択するか、悩ましい問題である。

 

 

【お知らせ】
🎁 抽選で30名様に桃野泰徳の著書『なぜこんな人が上司なのか』(新潮新書)をプレゼント!
なぜこんな人が上司なのか(新潮新書)
Books&Appsの人気ライターである桃野泰徳が対談セミナーに登壇します。「良いサービスなのに選ばれない」「技術力には自信があるのに問い合わせが増えない」——その背景には、「自社が知られていない」という共通点があります。情報発信の力でビジネスをどう変えるか、参加無料です。ぜひご参加ください。


<2026年7月16日 開催予定>

セルフブランディングは最強の経営資源

情報発信の力で、大手メディアと自衛隊最高幹部を動かした話
桃野泰徳 登壇|ウチダシステムズ主催 対談セミナー

セミナー概要
どれほど優れた商品やサービスを持っていても、まずは知ってもらわなければ存在しないのと同じです。作家・編集ディレクターとして多くの企業の情報発信を支援してきた桃野泰徳が、自身の実体験をもとに「情報発信が人生やビジネスをどう変えるのか」を語ります。

登壇者
桃野 泰徳(ティネクト株式会社)
作家、編集ディレクター。大和証券勤務を経て、中堅メーカーなどでCFOや事業再生担当者を歴任し独立。リーダー論・組織論を中心に朝日新聞GLOBE+や経済誌に執筆。著書に『なぜこんな人が上司なのか』(新潮新書)など。

司会進行:吉田 学(株式会社ウチダシステムズ 営業企画推進部 部長)

🎁 プレゼント企画
お申込みの方の中から抽選で30名様
桃野泰徳著『なぜこんな人が上司なのか』(新潮社)をプレゼント!
7月16日(木)15:00までのお申込みが対象

開催日時:2026年7月16日(木)19:00〜20:00
配信形式:オンライン(Zoom配信)
参加費:無料


お申込み・詳細
こちらのイベント詳細ページ(ウチダシステムズ様サイト) をご覧ください。

(2026/7/1更新)