長いこと、プログラマは不遇の時代を過ごしてきた。プログラマに対して、決まって言われる言葉が、「インドや中国の安い人材と取り換えが可能」であるから、給与が低く抑えられている、という話だ。いわゆる「IT土方」と言われるような職種だ。
それに対して、SE(システムエンジニア)は、極端な話、プログラムができなくても良く、顧客への提案、要件固め、設計などが出来れば問題ないとされ、特に大手のSIerに在籍するSEは口八丁で高給を得てきた。
しかし、最近はこの傾向にストップがかかっているようだ。
「プログラマーとSEの年収を政府統計から調べてみた」という記事によれば、
- 企業規模1000名以上の会社では、すでにプログラマの給与がSEの給与を上回っている
- 企業規模100名以上、1000名未満の会社では、プログラマの給与は、SEに比べ劣っている
- 企業規模100名未満の会社では、現状はプログラマの給与がSEに比べて少ないものの、近い将来に逆転しそうである
ということが判明した。
業界をよく知る人にとっては、当たり前のことだと受け取られるかもしれないが、以前のIT業界しか知らない人にとっては衝撃だろう。なにせ、
「近い将来、プログラマは不要になる。自動でプログラミングが行われ、そうでなくともプログラミングは安価な労働力によって成されるようになるからだ」
という話がまことしやかに語られていたのだから。
しかし、実際にはそうはならなかったようだ。ウェブサービスを提供する多くの会社はシステムを内製化し、開発のスピードを上げている。そのためにプログラマが不足し、有能な技術者は現在引っ張りだこである。
先日、サイバーエージェントが小学生向けのプログラミング教育を行う会社を立ち上げたが、このような世相を反映してのことだろう。(ただ、今の小学生が成人する頃は全く状況が異なっている可能性が高いが・・・)
この傾向がいつまで続くかは分からないが、ITによる新しいサービスが続々と生まれ続ける限りはこの傾向は持続しそうだ。
(2026/6/2更新)
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