「アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせ」という言葉は、有名な本なのでご存じの方も多いと思うが、ジェームス・W・ヤング氏の「アイデアの作り方」という本に書かれた一句である。

著者のヤング氏は、広告代理店での仕事を元に、この本を書いたという。

 

「アイデア」というものは、些細な仕事から、非常に難しい仕事にいたるまで非常に重要なものだ。ちょっとした工夫や、仕事を先に進めるための試行錯誤まで、「アイデア」無しには仕事は成り立たない。

逆に言えば、アイデアを全く出さなくて良い楽な仕事ばかりしていては成長は望めないばかりか、世の中に置いて行かれるだろう。

 

しかし、「良いアイデアを出す」ということは「才能のある限られた人々だけに許された行為」と考えている人も多い。「私になんて、大したことは考えられないですよ」であるとか、「自分にはそんな才能はないんで」と、いってしまいがちである。

しかし、そんなふうに考えている人にこの本は強烈にパンチを食らわせてくれる。

 

この本は2つのことを教えてくれる

  • 「アイデア」とは、誰でも出せるものである
  • 「アイデア」は一定の方法によって、継続的に生み出せる

 

第一に、著者は、アイデアというものは、「誰でも出せる」という。なぜなら、本質的に「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」からだ。

要するに、全く新しいものを生み出す、ということではなく、「既存の知識などを組み合わせることにより生み出される」ものがアイデアだ、と言っている。「新しいものを生み出したければ、先人たちの業績を知ることから始める」のがもっとも良い。

 

よって、第二に著者が述べていることはシンプルなアイデア出しの手法である。

1.アイデアを生み出すための材料をたくさん集める

2.考える

3.寝かせる

4.ひらめく

5.実行する

 

以上、カンタンすぎるくらいの5ステップだ。個人的にはポイントは3.ではないかと思う。アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせであるから、「なにか違うことをしている時にふとひらめく」ことが多いのは偶然ではないだろう。

 

「アイデア」という抽象的な概念を「既存の要素の新しい組み合わせ」と具体的に定義したところに、この著作のすばらしさがある。極めて短時間で読める薄い本なので、ぜひ読んでみて欲しい。

 

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システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


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(2026/01/19更新)