誰にでも「違和感のある人」の一人や二人、いるだろう。仕事をしていて「この人とは合わないな」と思う、あの感覚を持つ人だ。

そして、違和感のある人と働くのは大変なストレスである。「会社はお金を稼ぐ場」と割り切っている人と「会社は夢をかなえる場」と考えている人が共存するのは難しい。

少年野球チームで多いトラブルが、「勝ちたい」と考える人と「楽しく有りたい」と考える人の対立だ。会社も全く同じである。

 

さて、そんな時どうすればよいだろうか。そこには二つの考え方がある。

一つは、合わない人でも、自分の成長のために頑張って付き合ってみよう、という考え方。もう一つは、合わない人とは、そもそも付き合う必要が無い、という考え方だ。

 

そして私は後者に与する。

なぜ後者を支持するのか。それは「合わない人と無理して付き合う」ということが、本質的に無駄であり、かつ、そこから得られるものがあまりにも少ないからだ。

 

もちろんそれに対して、そんなことはないだろう、嫌なことから逃げているだけではないのか、というご意見もあるかもしれない。

でも、私はそう思わない。

多くの会社で見たのは「あわない人」と仕事をするのは、お互いに成長どころか時間の無駄でしかない、という事実だった。

 

 

勘違いしやすいが「合わない」というのは「嫌なことを言う」とイコールではない。厳しく、嫌なことをいう人でも、合う人はいる。

その場合は「あの人、嫌なことを言ってくれるけど、まっとうだな」と感じるはずだ。

しかし、合わない人には、何を言われても響かない。言っていることも空虚に聞こえる。「この人は結局信用できない」と感じるはずだ。

 

誰でも、付き合いが長くなれば本能的に「この人は信用できそうである」という判断ができる。子供ですらできる。

合わない、というのは本質的に「この人物は信用出来ない」というシグナルを感じ取っているのであり、無理して付き合ってもそれが解消されることは稀である。

 

まっとうではないな、信用出来ないな、と感じる人と無理して働く必要はない。それは努力の問題ではない。思想の問題、考え方の違いに起因するものであり、解決不能なものだ。

 

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