a0002_000871ちょっと前に、「安定は希望です」というポスターをよく見かけた。去年の夏の参院選における、公明党の参院選のキャッチフレーズだ。

この言葉を見て、まず思ったのは「意味がわからない」である。

 

文字通りに読むと、安定=希望 ということなのだろうが、ますます意味がわからない。真剣に悩むほどの話でもないと思ったのだが、ブログを書いているとタイトルの付け方が難しいので、プロのキャッチフレーズがどのような意図を持っているかを知りたく、調べてみた。

 

公明党のサイトには、安定は希望です のあとにこう続いている。

 

”「安定は希望です」

参院選で、公明党はこの言葉を掲げます。今の日本に必要なのは、政治を安定させること。つまり、この夏の参院選でねじれを解消することです。”

 

要するに議席をたくさん確保して、政治の安定を目指すことだったようだ。

であれば、「安定が希望です」とでもすればよかったのに。

 

 

でもなぜ、「安定が希望です」ではなく、「安定は希望です」としたのか。「が」と、「は」の使い分けは専門家の間でも見解がわかれているようだ。

「が」は格助詞であり、主体の願望や要求を表すので、「公明党が」という部分が強調されることになる。

「は」は係助詞であり、「は」の後の言葉を強調しているので、「希望」を強調することになる。

 

したがって、公明党は「公明党」という名前を控えつつ、「希望」を強調したかったといえる。

 

あらためて、キャッチフレーズの日本語訳をすると、

「公明党が望む政治的安定は、希望ですよ」と、書ける。

 

さて、次に解釈が必要なのは、「希望」という言葉だ。希望は言葉の意味からして「誰かの何かの」希望である。具体的には何なのだろう。

これも、公明党のページを見るとどうやら「国民一人ひとりが感じる未来への希望」ということのようだ。

 

これもつなげて、更に補足してみると、

「公明党が望む政治的安定が実現すれば、国民一人ひとりが未来へ希望を感じますよ」

と書くことができた。

 

これ、「安定は希望です」から解釈するのはちょっと難易度高すぎないか・・・?

 

【お知らせ】
大好評ティネクト主催ウェビナー5月実施のご案内です。


良いアイデアはあるけれど、実行に移せない…
このような課題をお持ちの企業の経営者様、事業責任者様へ向けたセミナーを開催します。

<2024年5月13日実施予定 ティネクト90分ウェビナー>

マーケティングの人手不足は「生成AI」を活用した仕組みづくりから

-生成AIで人手不足を解消しようセミナー


<セミナー内容>
1.あらゆる業界で起こっている人手不足
2.「動ける人材がいない状態」から脱却しつつある事例紹介
3.マーケティングの省力化事例
4.生成AI用いた業務省力化、その他の取り組み

【講師紹介】
倉増京平(ティネクト取締役)
楢原一雅(同取締役)
安達裕哉(同代表取締役)


日時:
2024年5月13日 (月曜日)⋅18:00~19:30
参加費:無料  
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


お申込み・詳細 こちらティネクウェビナーお申込みページをご覧ください

(2024/4/21更新)