先輩と仕事をしていて「すごい!」と尊敬することがある。

それは大抵、経験の差に感動したときである。

 

一方、先輩と仕事をしていて「やりづらい」と思うこともある。

それは大抵、経験則を押し付けられたときである。

 

経験則に基づく意見は下手に反論すると、相手の過去を否定しているかのように伝わってしまうから厄介である。

 

☆★☆★☆

 

「血液型占いを信じていますか?」

 

こう聞かれて、「はい」と答える人は少数派だろう。

私も「信じていないです」と答える。

 

だが、その心は「『科学的な根拠がない』と言われているみたいだし、信じるとは言えないよね~」程度のものである。

 

だから、友人に

「血液型占いの本に『A型の人は几帳面である』と書いてある。実際、自分の周りでもA型の人は几帳面な人が多い」

と言われたとしても、

「統計は取ったの!? サンプル数はいくつ!?」なんて思ったりしないし、「その科学的根拠を述べよ!!!」なんて言ったりもしない。

実際そうだと思うなら、それはそれで1つの経験則でいい。

 

ただ、問題なのは経験則に当てはまらない例が出てきたときで、例えばA型でずぼらな性格の人と会ったとする。そのときに、経験則とどう向き合うかが重要である。

 

・ずぼらな性格ってことは、A型ではないはずだ!

と、血液型を否定してしまう人はさすがにいないだろう。

 

A型なら、ずぼらではないはずだ!

と、その人の中から几帳面だと思う部分を無理やり見つけ出して、「やっぱりA型は几帳面なんだ」と経験則に合わせてしまう。これを無意識にやってしまう人は多そうだ。

 

A型でも、ずぼらな人はいるのか!

と、経験則の見直しができるかどうか。これが大切で、見直すことで経験則の修正を図ることができる。

 

☆★☆★☆

 

仕事でも同じで、経験則に基づく判断をするのは必ずしも間違いとは言い切れない。むしろうまくいくことのほうが多いだろう。だからこそ、経験則として確立されている。

 

でも、それを絶対視されると周りは困る。

だから、絶対視しないために、次の2点は気をつけたい。

 

・バイアスがかかっていないかどうか。

→「そもそもその経験則ってどうなのよ??」という指摘だ。

思い込みにより、バイアスのかかった情報を集め、結果としてバイアスのかかった経験則が出来上がる。

バイアスを完全になくすことは難しいけれど、その事実を認めることが第一歩だと思う。「バイアスを完全に排除することは難しい。だからこそ、バイアスができるだけかからないように注意しよう」と意識することが大切だ。

 

・時代と場所が合っているかどうか。

→昔の話をされてもそれはまさに「時代遅れ」。

といっても、「俺が若かった頃は~」なんて昔話をするような極端な例ではなく、1年前、数ヶ月前と比べても「今」とは状況が異なるので、経験則は常にブラッシュアップしていく必要があるということだ。

また、場所に関しては、例えば東京から大阪に転勤してきた人が、東京での経験則を持ち出したとしても、「東京の経験則が大阪で活かせる確信はどこから来た?」とツッコミが入れられるだろう。所変われば品変わる、なのだ。

 

☆★☆★☆

 

社会人3年生なので、周りは先輩が多い。でも、新しく入ってきた人にとっては私も先輩という立場になっている。自分が経験則を押し付けていないかどうか、内省を忘れずに働いていきたい。

 

ではまた!

次も読んでね!

 

【Books&Appsからのお知らせ】
著書が92万部を突破しても、会社の成果につながるとは限りません。著者個人の知名度と、会社の事業成果は同じように生まれるのか——安達裕哉が自身の出版経験をもとに語るウェビナーを開催します。


📌 このウェビナーでお伝えする内容

✓ ベストセラーの刊行によって、著者本人にどのような変化や機会が生まれたのか

✓ 著者個人の知名度や信用が、会社の認知・採用・問い合わせ・商談へどう波及したのか

✓ 商業出版と企業出版では、目的・読者・活用方法・成果指標がどう異なるのか

✓ ベストセラーを目指さなくても、本を営業・顧客教育・信用形成・採用に活用する方法

✓ 自社が本を持つなら、誰の、どの意思決定を動かすために、何を書くべきか

✓ 一冊の本を、Web記事、メルマガ、ウェビナー、営業活動へ展開する考え方

【対象】

BtoB企業の経営者・経営幹部・事業責任者/営業・マーケティング・広報・採用の責任者/自社の専門性や強みを顧客にうまく伝えられていない方/企業出版に関心はあるものの目的や費用対効果を判断できていない方

🎁 参加特典(お申込者全員)
梶田洋平氏の著書『1冊の本で売上をアップする!BtoB事業者のための企業出版戦略とケーススタディー』
+「企業出版・目的設計チェックシート」をプレゼント

セミナー名:92万部のベストセラーは、会社に何をもたらしたのか?
開催日時:2026年8月27日(木)11:00-12:00
配信形式:オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料
共催:ティネクト株式会社、ラーニングス株式会社


お申込み・詳細
こちらのウェビナー詳細ページ をご覧ください。

(2026/8/3更新)

 

 

[著者プロフィール]

名前: きゅうり(矢野 友理)

2015年に東京大学を卒業後、不動産系ベンチャー企業に勤める。バイセクシュアルで性別問わず人を好きになる。

著書「[STUDY HACKER]数学嫌いの東大生が実践していた「読むだけ数学勉強法」」(マイナビ、2015)

Twitter: 2uZlXCwI24 @Xkyuuri  ブログ:「微男微女

 

(Photo:Jeremy Noble