どうもしんざきです。

いきなり関係ない話で恐縮なんですが、私、人の顔と名前をセットで覚えることが致命的に苦手でして。

 

最近新人さんが増えてきて私が知らない顔が多くなる一方、何故か相手からは自分の顔を知られているので、しょうがなく廊下でもエレベーターホールでも、見たことがある顔に対して無差別で挨拶していたんです。

そしたらどうも、同じフロアの隣のオフィスの人にもかなりの頻度挨拶をしてしまっていたらしく、全く無関係の会社と認識している人にまで最近挨拶をされるようになりました。

 

絶対「あの、よく分かんないけど取りあえず挨拶してくる人」って認識されてる。つらい。帰りたい。

それはそうと。

この記事で書きたいことは以下の通りです。忙しい方は下記四行だけ読んでください。

・新人、新規参入者が組織について何か意見を言った時、「キャリアが浅い」ことを理由にそれに反発する人が凄く多い

・キャリアが長いことは強みでもあるが、同時に弱みでもあることは常識として認識されるべき

・新参者に対する、「新参であることを理由とする反発」が当然のものとして流通する組織、職場は、自浄能力に重大なエラーが発生している可能性を考えた方が良い

・新人が忌憚なくものを言える環境作りとても大事

 

以上です。よろしくお願いします。

 

いや、本来当たり前のことじゃないかなあと思うんですけどね。

実は、ちょっと前まで、別部署に中途で入った人(以下Aさんと呼称)が辞める辞めないという話に、なんか行きがかり上がっつり関わってしまいまして、結構ひーこら言ってたんですよ。

自分の仕事と全っっ然関係ないんですけどね。

 

割と狭い範囲で特定されやすい仕事で、あまり具体的なことは書きにくいので若干ぼかします。ご了承ください。

 

どういう話かと言いますと。

・しんざき、隣の部署のAさんとたまたま昼飯を食いに行く

・その部署での業務の扱いについての不満とか愚痴を何故か山のように聞かされる

・流石に放っておけないと思ったのでその部署内の他の人たちにもヒアリングしてみる

・色々聞いていると、Aさんの言い分の方が正しいのでは?と思う

・上の方の人と色々かけあって調整する

・なんか色々改善して、Aさんも残ってくれることに

というような経緯だったんです。正直結構頑張ったんですが、当然自分の仕事の進捗には1ミリも寄与していません。つらい。やらなくても進捗出る仕事って存在しないかしら。

 

***

 

Aさんは元々他業種の方でして、今私が働いている会社の業務分野については未経験なんです。

ただ、元の業種では結構ガッツリ有能だった人で、「他業種の視点を活かしてうちの会社でも頑張って欲しい」みたいな話で入社したらしいんですけど。

 

ただ、いざ入ってみると、なんか言われたことと違うぞ、と。

色々とおかしなところがあるし、そのおかしなところについて指摘するといちいちムッとされるぞ、と。

 

これ、実は私も観測してたんです。例えばMTGなんかで、Aさんが改善した方が良さそうと思ったところについて指摘すると、周囲はなんか鼻白んで「まあまあ」という感じでうやむやに済ませようとして。で、後から「なんかあの人まだ何も知らない癖に色々口出してきてやりにくい」みたいなことを発言したりとか。

 

悪いことに、そういうのを本来諫める立場である直接の上席の人が長期入院していて、代理の人は他部署との兼務であんまり細かく見ていられなかったりして、色々雰囲気がまずいことになってたんですよ。

要は、典型的な「新参者に対する反発」が見受けられたんですよね。

 

その組織の体質や性格にもよるのですが、ある組織において、「新参者の意見」が軽んじられることって多いです。

すっっごく多いです。

 

それは、イコール、発言の妥当性や信頼性の判断に「経験の有無」が自動加算されて計算される、ということでもあります。

当然、縄張り意識とか、自分のキャリアに裏打ちされた上から目線なんてのもあるのでしょう。

 

勿論のこと、キャリアや経験って大事ですよ。経験が裏打ちする正確な判断とか、被害を最小限に抑えるダメージコントロールとか、最小限の労力で目的を達成するコツとか、業務経験に裏打ちされるスキルって山のようにあります。それは間違いありません。

 

ただ、これ当たり前の話だと思うんですが、キャリアや経験は、その人の判断の正しさを無条件で保証しません。

場合によっては、キャリアが長いばかりに、本来見るべきものが見えなくなってしまっている、改善するべきポイントを見過ごしてしまっている、なんてことだってあります。

人間、自分の固定観念くらい気づきにくいものはありません。

 

キャリアの長さは、時には「弱点」にもなるのです。

当然、「キャリアがない」ことが、その人が間違っていることを保証したりもしません。

知識不足が間違った結論や「正しいけれど実行不可能な提案」を導いてしまうことだって当然あるでしょうが、固定観念から自由なことが、正しい結論への道筋になることだってある。

 

大事なのは、「その人の指摘の正しさを判断する時に、経験の量を加減算しないこと」なんじゃないかなあ、と思うんですよ。

 

***

 

今回の話で言うと、Aさんの指摘って「組織論」や「仕事の回し方」に類するものであって、業務経験の有無って必ずしも関係なさそうなところだったんですね。

私自身、その部署の仕事については専門外なんですが、色々聞いたり調べたりしていると、「これ多分Aさんの言うことの方が妥当だぞ」って思ったんです。

 

それなのに、ただ「キャリアがない」ことだけを理由に、Aさんの意見をまともに取り扱わないのは、それはちょっとおかしいでしょと。

それは単に既存の業務の形を変えたくないだけでしょと。

キャリアの有無はイコール知見の有無ではないんだから、取り入れるべきところは取り入れましょうよって話ですよね。

 

「ずけずけと物を言える新人」って貴重です。

勿論、周囲の空気を悪くすることとか、関係を悪くしてしまうことってのもあるんでしょうが、だからこそより一層貴重です。

大抵の場合、周囲の反応が悪いと、新人さん自身も自分のキャリアの浅さを理由に委縮しちゃうんですよね。

 

そういう「ずけずけ言える人」がすぐに辞めてしまうのももったいないなーと思ったので、その部署のもっと上の人とも話をしてみたり、システム的な調整にも入ったりで、すぐに改善出来そうなところは改善して、一応人間関係的なところもフォローして、なんとか色々ひと段落したのが先日のこと、という話だったのです。

まあ今後も色々ありそうですが、ちょっとでも仕事がうまく回る環境に近づけていけた方がみんなが幸せだと思いますし、それについてはなるべく貢献したいなーと考える次第なのです。

 

***

 

元来、組織の側でも、「キャリアが浅い人がはっきりものを言える環境」というものは整えておかなくてはいけません。

「染まってない人」というのは、貴重です。染まってない人の染まってない意見を客観的に受け取れるかどうかは、その組織の自浄能力のバロメーターでもあります。

 

そういう意味で、今回Aさんが周囲の反発を受けてしまったのは、その部署が「キャリアが浅い人の意見を容れる体制」を整えていなかった、ということでもありますよね。

そういう体制が整っていれば、そもそもAさんが反感を買うこともなかったかも知れない。

 

個人的には、「キャリアが浅い人の意見を容れる体制」で重要なのは、以下のような要素なんじゃないかなーと思っています。

・面と向かわなくても思ったことを指摘出来る環境(社内wikiとか、チャットツールとか、掲示板とか)

・意見や指摘を、周囲に人がいないところで直接聞いてくれる上司、マネージャー

・妥当だと思った指摘は、たとえすぐ実施に移せなくても評価、感謝していることを伝えられること

・改善を実施に移す時は上司が代弁してくれること

・既存のメンバーに対する直線的な批判にならないような誘導

 

要は、「角が立たないようにコントロールできる環境」ってことですよね。

 

「新参者の意見」と「古参メンバーの面子」は、多分どっちも大事です。

前者を優先して後者をないがしろにしてしまっては、雰囲気はどんどん悪くなります。それもあんまりよろしくない。

であれば、そもそも「新参者の意見」が直接古参メンバーに刺さらないようにすればよい。

 

意見を言っても雰囲気が悪くならない、という安心感があれば、キャリアが浅い人も思ったことを言えるだろう、と思って、今はそういうのを実現できるように頑張っているわけなんです。
自分の仕事はさっぱり進捗していませんが、みんなが幸せになれるように祈るばかりです。帰りたい。

 

今日書きたいことはそれくらいです。

 

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【プロフィール】

著者名:しんざき

SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。

レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。

ブログ:不倒城

(Photo:tokyoform)