私が書いたよさこいの記事「現在の運営方法では、よさこい祭りを開催するたびに商店街が疲弊してしまう。」と、その記事を宣伝するために書いたブログ記事「このままでは、よさこいどころか高知県に持続可能性がない」に、発狂した人たちが居たらしい。

 

地元の知人から、「あの記事とユキさんのブログ、私の周辺で炎上していたよ」と教えてもらった。

記事の内容に噴き上がった一部界隈のfacebookで、記事のリンク付きで私が叩かれていたらしい。

 

その割には、ちっとも読まれていないのが残念だ。現時点で公開から1ヶ月以上が経っているのに、6500PVにも届いていない不発の記事なのである。

 

「地元で炎上してたよ」と言われた時には、「えっ? そうだったの?」と驚いたが、PVを調べて拍子抜けしてしまった。炎上どころか、全く注目されていなくて苦笑いするしかない。

この注目度の低さで炎上と表現するのは、事実誤認を招くだろう。

 

私は本物の炎上やバズを過去に何度か経験しているが、それは書いた記事が意図に反して社会に問題提起をしてしまった時なのだ。

拡散されて、不特定多数の人々に記事が読まれた結果、賛否両論を巻き起こし、多くの共感か、もしくは罵詈雑言を含めた心無いコメントが寄せられる。

 

今より若い頃は、私も血の気が多かったので、ネガティブなコメントを受け流すことができず、しばしばレスバしたものだ。

けれど、よさこいの記事に関して寄せられたコメントはゼロ。炎上どころか無風である。

 

せっかく一部の方々が「こんなことを書いてる奴がいる! ケシカラン!!!」と噴き上がり、記事をシェアしてくださったそうなのに、拡散力がよほど低いとお見受けする。

 

いや、違う。他人のせいにはできない。

そもそも記事の火力が低かったのだ。私のことを気に入らない方々が燃やそうと試みて下さったのに、燃えなかったのは私のせいだ。

もっとも、こちらは燃やそうなんてちっとも思っていないけれど。だって、単に当たり前のことを書いたに過ぎないのだから。

 

「炎上していた」と言われたので、「燃えるようなこと書いたっけ?」と不思議に思い、自分でも改めて記事を読み返してみたのだけれど、本気で分からない。

燃える要素がどこにある?

 

繰り返すが、私は寄稿記事にもブログにも、当たり前のことしか書いていない。もっと言うと、誰にとっても分かりきったことしか書いてないのだ。

 

・人口減で、地方の祭りは今の規模を維持していけないこと
・時代が変わり、祭りを支えてきた商店街が見る影もなく衰退していること
・イベントが商店街や地域の活性化には繋がらないこと
・メリットがないのにコストを押し付けられることで、祭りに対して冷淡な商店主が増えていること
・今や高知のよさこい祭りよりも、都市部で開催される新スタイルのよさこいイベントの方が人気も集客力も高いこと
・子供が生まれなさ過ぎて、このままでは祭りどころか地域社会そのものに持続可能性がないこと

 

などだ。

ぜんぶ本当のことだろう?なにか間違ったこと言った?

大多数の世間のみなさまにとっては、今さらわざわざ読む気も起こらないほど分かりきった内容だから、我ながら情けないほどPVも少ないのである。

 

私はただ事実を並べただけなのに、なんで怒られるのか分からない。

ひょっとして、事実陳列罪というやつなのか?

 

一部の方々にとっては、見ないようにしてる事実を目の前に並べられるのは耐え難いことであり、重罪だということか。

ふむ………….。だったら事実から目を背けて、夢だけ見てりゃいいだろ。これから先も。

 

実際には底が抜けてるってのに、祭りで地域振興だとか商店街活性化だとか、まだ本気で夢見てる奴に目ぇ覚ませとまでは言ってねぇよ。勝手にやれよ。

 

ただし、その夢に現役世代からしぼり取ってる税金と、公務員の労力をぶっこむのは反対だけどな。付き合わされる方の身にもなれ。

 

私の身元を特定して吊し上げたいらしいが、そうしたら溜飲が下がるのか?

私を黙らせたって、現実と事実は何も変わらねぇぞ?

 

言っておくが、不愉快なのは私の言動じゃない。都合が悪いのは私の主張じゃない。

あがこうにも足場がなくなっている現実こそが、不愉快であり不都合なんだけど?

 

田舎の強権的なジジババどもは、そうやって、すぐに下の世代から言葉を奪う。

自分たちの意に反する者は、威圧して口を塞ごうとする。

 

若者とよそ者の口は塞ぎ、自分たちは目と耳を塞いで、問題から逃げ切りたいのだ。

「どうにかなるよ」「まだ何とかなるさ」と仲間内で盛り上がり、実際の苦労と負担は「どうにかしてね」と他人や若い世代に押し付けて、自分たちは甘い汁を吸いつづけようとする。それが続けられるとまだ思っている。

 

だから彼らの身内でさえ、危機感を持っているのにまっとうな意見を言い出せず、内心ではジレンマに身悶えながら、その日その日をやり過ごすようになる。

そうやって向き合うことを先送りにしているうちに、状況はゆるやかに悪化の一途を辿るのだ。

 

元号が令和に変わっても、昭和の熱気と平成の夢をいまだ引きずってる老害が主導権を握る地域では、若者の流出が加速する。

なぜなら、まともな提案が通らないどころか、口を開くことさえ許されない空気に嫌気がさした若者にとっては、めんどうな旧世代とは戦わず、沈みゆく船からは黙って脱出することが最適解になるからだ。

人には移動と職業選択の自由があるのだから。

 

だから私も出ていくところ。

勝手にしやがれ。もう知らねぇよ。私も自由を行使する。

 

たとえ足場が崩れていても、まだ現場ではどうにか踏ん張ってる人たちがいる。そうした健気な人々の並々ならぬ努力、善意、犠牲でどうにか地方は持ちこたえているのだ。

とはいえ、人もお金も減る一方なのはどうにもならない。頑張りたくても限度ってものがある。

 

だから「そろそろ、これから先のことを話し合うべきではないのか」と書いただけだろ。

猶予はあと10年ないんだよ。

 

 

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【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00

参加費:無料
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(2025/6/2更新)

 

 

 

【著者プロフィール】

マダムユキ

最高月間PV40万のブログ「Flat 9 〜マダムユキの部屋」管理人。

Twitter:@flat9_yuki

Photo by :Kenny Eliason