こんにちは。ソリマチ株式会社AT開発3課の内山です。

現在2年目、新卒で入社したエンジニアです。

働き始めて1年半、働く前と後で何が変わったか?と聞かれるのですが、正直、多くは予想通りというイメージです。

仕事の内容、会社の雰囲気、就職活動で感じたことと大きく差はありません。

 

ただ、大きく認識が変わったことが一つだけあります。

それは「自分の限界を見極めることの重要性」です。

平たく言うと限界を超えたときには「自分にはできません」と、きちんと言うことが、会社の仕事では大事だということです。

 

働く前は「できません」と言ってはいけないと思っていた

でも「できません」なんて、会社でほんとに言っていいのでしょうか?

実は、入社前は、正反対のことを思っていました。

 

会社はとても厳しい場所で、任されたことはなんとしても自分で解決しなけりゃいけない。

納期は守って当たり前で、できなければ責任を取らされる。

頑張るのが義務。

「できない」なんて言おうものなら、とても許されない、そういうイメージを社会人に抱いていました。

 

でも、入ってすぐに「全く正反対」なのだ、ということに気づきました。

先輩がこう言ったんです。

「できないなら、絶対に言わないといけない。負担を一人で背負い込む必要はない。」

「仕事はいくらでも代わりはいる。そのための組織であり、チームがある。だから必要以上の無理はしない。」

 

信じられます?

本当にそう言われたんです。

でも、よく考えるとこれ、「社員に優しい会社だから」「社員の為を思って」だけではないと思います。

実は合理的。

 

チームの仕事は「限界を超えてできないものはできない」が原則

なぜかと言えば、大前提として、根底に「個人の能力を超えてできないものはできない」という考え方があるからです。

スポーツと同じです。100メートルを9秒台で走れ、といわれても、普通の人にはできません。

いくら言われても、厳しく管理されても、できないものはできない。

 

だからその場合は、仕事のアウトプットとして

「自分ではできない」というアウトプットをしなければなりません。それが、仕事というものです。

 

そのために2点、重要な事があります。

1点目は、「できること」と「できないこと」の見極め。

これは進捗を細かく可視化することで可能になります。例えばこの時点までにここまで進んでいなければ、「できない」とみなすというルールを設定することで可能になります。

 

2点目は「できない」といえる雰囲気をチームで作ることです。

技術の無さ、知識の無さをバカにしてしまう雰囲気を作ってしまうことは、組織化の敗北だと個人的に思います。

技術者の仕事は他のどの仕事よりも、

「できる」と「できない」がはっきりと分かってしまう世界です。

 

考えようによっては運の要素がない分、営業よりもシビアに成果が見られます。

だからこそ周囲はメンバーが「できないこと」に対して、それが気兼ねなくオープンになる状態を作らなければならないのではないでしょうか。

 

学生時代は「プログラミング」を殆どやったことがなかった

と、偉そうに言ってきましたが、私は学生時代、ほとんどプログラミングに触れたことがありません。

専攻していたのは工学系、それも「通信技術」についてでした。

 

無線通信が一般的になり、電波の周波数帯が貴重な「資源」となっている今、なんとか従来では利用できなかった周波数帯を有効活用できないか、というテーマで研究をしていたのですが、ただ、卒業後の進路は「コンピュータが好き」と「ソフトウェアの仕事は自分が死ぬまでなくならないだろう」という2つの理由から、エンジニアの道を歩むことにしました。

今振り返れば、この選択は正解だったと強く思います。

自分の手の中に、食べていくだけの技術がつくことは、これからの人生に大きなゆとりと安心をもたらすからです。

 

ただ、「新卒の3分の1は、3年以内に会社を辞める」と聞きます。

周りの知人、友人を見ても、全くその通りの傾向です。「若い人がすぐに辞めてしまう」と嘆く会社が多いのも納得です。

 

でも、それは「若い人」が悪いわけではないと思います。

前述したように、多分みんな、仕事は「頑張らないと」と思っているのは事実です。

辞めてしまうのは、今の職場にいても不安だらけ、今のやり方が良いかどうかもわからず、皆「自分の将来」の安心につながるように行動しているだけではないでしょうか。

 

そういう意味で、私は今のような

「新人が「できません」と言えば、必ずサポートがある環境」

を享受できていることは、会社に非常に感謝しています。

 

 

 

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(Photo:Michael Wacker)