makuakeこんにちは。安達です。今日は少し毛色の異なった話題です。弊社で、「クラウドファンディング」を使い、PC保護用のバッグの販売を開始しました。今回はその経緯をご紹介しようと思います。

 

私が代表を務める会社(ティネクト株式会社)は現在、コンサルティング(webマーケティング、人事)、およびwebサービスの運営をメイン業務として行っています。とはいっても、私の学生時代の友人と立ち上げた小さい会社ですので、あまりコンサルティング等にとらわれず、試験的に様々なことをサイドビジネスとして行っています。

例えば、ライター業があります。LIG社のブログハフィントン・ポストマネーフォワード社のブログなどへ寄稿したり、いくつかのメディアの運営をお手伝いしたりしています。

また、世論調査や、マーケティングリサーチ業などの調査業務も、コンサルティングやウェブサービスとのシナジーが見込める限りで、依頼を受けて行っています。

 

そして、実は「物販」も事業の一つです。

これはAirbnbというサービスを通じて偶然知り合った、タイのデザイナーのハンドメイド製品があまりにも素晴らしく、彼女の作った製品の取扱いを始めたという経緯があります。

知り合った経緯などについて、詳しくは、こちらのブログの記事を参照してください。

Airbnb日記 vol.65 〜タイからデザイナー来た〜

彼女の製品はタイを始めとして諸外国ではそれなりに知られており、雑誌などで特集も組まれていたりします。(日本の朝の情報番組などでも紹介されました)

 

 

その彼女と、今回共同で開発をしたのが、Macbook用の保護バッグです。鞄の中にPCを入れる際に、これに入れてから鞄に入れれば、衝撃や傷からPCを保護することができます。

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ハンドメイドということもあり、少量しか生産できないのですが、「デザイン性の高いPCバッグ」があまり市場にないので、役に立つのではないかと考えています。

 

 

しかし、当初は「クラウドファンディング」を使うことは全く考えていませんでした。大量生産できないので、このサイトで少しずつご紹介するだけに留めるつもりだったのです。

ところがこの製品を知り合いに紹介した所、「クラウドファンディング」で出してみては?というアドバイスを頂きました。

クラウドコラボレーションという、面白い勉強会の事業責任者の新谷さんです。ありがとうございます!)

 

 

たった数十個の製品のためにここまで大げさなことをするのもなんなのですが、「良い物を広く知っていただきたい」ということもあり、サイバーエージェント社の運営する「マクアケ」というクラウドファンディングをつかい、この度公開させていただいた次第です。(写真からマクアケのサイトへリンクしています)

 

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ご興味がある方は、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

ちなみに、このクラウドファンディングですが、出品してみていろいろと面白いことがわかりました。ちなみに、クラウドファンディングとは定義上、「不特定多数から資金調達をできるソーシャルサービス」というイメージでした。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。

クラウドファンディングは防災や市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資、映画 、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究 、個人・事業会社・プロジェクトへの貸付など、幅広い分野への出資に活用されている。

(Wikipedia)

 

しかし実際は、

1.「ファンド」とは名ばかりで、実際には資金調達ではなく「先行予約販売」のサイトである。

2.主宰者のサイバーエージェントから「クラウドファンディングを成功させるために必要なこと10項目」というマニュアルをもらった。

タイトル:スタートダッシュを成功させよう!

①支援を依頼するための、告知メールのテンプレートができている。(参考文例はサイバーエージェントが用意してくれます)

②サポーター候補のリストが用意出来ている。(達成に必要なサポーター人数×5は想定すること)

③プロジェクトが開始する1週間前からクラウドファンディングを始める告知ができている(自分自身で知人、友人などに宣伝することが必要)

④公式ホームページやブログにバナーを掲載する準備ができている(サイバーエージェントがバナーを用意してくれます)

⑤公開初日に掲載予定のメディア(ウェブメディア、新聞、雑誌など)が最低でも1媒体以上ある

⑥プロジェクトメンバー全員のTwitterフォロワー数の合計が1000人以上、もしくはFacebookの友達の数が500人以上いる

⑦プロジェクトを盛り上げるためのメーリス若しくはFacebookグループが用意出来ている

⑧最初の10人の支援者は開始前日までにすでにお願いができている

⑨開始初日、もしくは3日以内にリアルイベント(講演会、ワークショップ、パーティー、飲み会)で、宣伝できる機会がある

⑩プロモーションのための2名以上のチームが結成されている

このマニュアル、要するに「最初は自分たち頑張れ」って言っているのだろう。

3.まだ日本の「クラウドファンディング」は、それほど出品が多くない

4.出品するためにはクラウドファンディングのサイトを綺麗に作る必要があり、写真撮影や文章など結構手間がかかる。

 

というわけで、まだ「だれでも気軽に」とはいかないような気がします。

 

【安達が東京都主催のイベントに登壇します】

ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。


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▶ お申し込みはこちら(東京都サイト)


こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい

<2025年7月14日実施予定>

投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは

借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。

【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである

2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる

3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう

【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00

参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください

(2025/6/2更新)

 

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