2015-03-02 09.56.36-min農協に出荷できない野菜のことを、「規格外野菜」と呼びます。そして、その中からやむなく廃棄される野菜を、「廃棄野菜」と呼びます。

 

規格外野菜は全生産量の三割から五割程度、その多くがやむなく廃棄されます。

例えば、ある生産者の方の話だと、昨年の夏は毎日ナスが80キロとれたのですが、スーパーに卸せず、直販でも捌き切れないので、毎日半分の40キロを泣く泣く廃棄していたと聞きました。

また、スーパーで売れ残った野菜もかなりの割合廃棄されることを考えると、もし廃棄をなくすことができれば、日本は野菜の自給率はかなり改善できるといえるかもしれません。

 

現在この「規格外野菜」の受け入れ先を探すために、生産者の方々を戸別訪問し、「どの程度出荷可能か」、「どの程度の価格で出せるか」と言うお話を聞いて回っております。

私も高知に飛び、生産者の方の畑を案内していただきました。

 

まず、先日野菜を届けていただいた、井上農園さんの畑です。下の写真は玉ねぎの畑で、4月から出荷可能だそうです。完全な有機農法(農薬なし、除草剤なし、化学肥料なし)で農業を行っているので、雑草があぜ道にびっしり生えています。

完全な有機農法で栽培すると、化学物質過敏症の方でも問題なく食べられるそうです。

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これは、レタスです。赤いのがサニーレタス。青いのが普通のレタスです。ビニールシートをかぶせ、寒さ対策を行っています。

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コレは、なんでしょうか?実は、キャベツの苗です。寒いので葉が紫色になります。6月頃に出荷できるそうです。

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大根です。小さいので規格外です。大きすぎる大根もかなりあります。これも規格外です。

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白菜です。中心部は柔らかく、生で十分食べられます。食べた感じは、チコリにちかい感じです。

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ブロッコリーもありました。雑草の間からひょっこり。

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これは大きすぎて規格外のブロッコリーです。子供の頭ほどの大きさがありますが、おいしいです。ちなみに、ぎりぎりまで畑で育てたブロッコリーは、収穫してしばらく経つと、黄色い花が出てきます。普通に食べられます。

こんなかんじです。

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スーパーで売っているブロッコリーが黄色くならないのは、かなり早めに収穫しているからです。

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ハウスの中では、セロリの出荷の最中でした。このセロリですが、肥料は菜種を絞った後の油かすと鶏糞を少々使っているそうです。それにしても見事なセロリです。他の生産者の方に「完全有機農法でセロリを栽培している」と言うと、あまりの栽培の難しさに、信じてもらえないそうです。

かじると、みずみずしい上、殆ど繊維を感じず、根元の方から丸かじりしても全く口に残りません。

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セロリ畑も、草ボーボーです。殺虫剤を使わないため、どうしてもアブラムシがついてしまいます。虫がついた葉は、むしってから出荷します。

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次回⇒【第七回】農業は、儲からないのだそうです。

 

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【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
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(2025/6/2更新)

 

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