農協に出荷できない野菜のことを、「規格外野菜」と呼びます。そして、その中からやむなく廃棄される野菜を、「廃棄野菜」と呼びます。
規格外野菜は全生産量の三割から五割程度、その多くがやむなく廃棄されます。
例えば、ある生産者の方の話だと、昨年の夏は毎日ナスが80キロとれたのですが、スーパーに卸せず、直販でも捌き切れないので、毎日半分の40キロを泣く泣く廃棄していたと聞きました。
また、スーパーで売れ残った野菜もかなりの割合廃棄されることを考えると、もし廃棄をなくすことができれば、日本は野菜の自給率はかなり改善できるといえるかもしれません。
現在この「規格外野菜」の受け入れ先を探すために、生産者の方々を戸別訪問し、「どの程度出荷可能か」、「どの程度の価格で出せるか」と言うお話を聞いて回っております。
私も高知に飛び、生産者の方の畑を案内していただきました。
まず、先日野菜を届けていただいた、井上農園さんの畑です。下の写真は玉ねぎの畑で、4月から出荷可能だそうです。完全な有機農法(農薬なし、除草剤なし、化学肥料なし)で農業を行っているので、雑草があぜ道にびっしり生えています。
完全な有機農法で栽培すると、化学物質過敏症の方でも問題なく食べられるそうです。
これは、レタスです。赤いのがサニーレタス。青いのが普通のレタスです。ビニールシートをかぶせ、寒さ対策を行っています。
コレは、なんでしょうか?実は、キャベツの苗です。寒いので葉が紫色になります。6月頃に出荷できるそうです。
大根です。小さいので規格外です。大きすぎる大根もかなりあります。これも規格外です。
白菜です。中心部は柔らかく、生で十分食べられます。食べた感じは、チコリにちかい感じです。
ブロッコリーもありました。雑草の間からひょっこり。
これは大きすぎて規格外のブロッコリーです。子供の頭ほどの大きさがありますが、おいしいです。ちなみに、ぎりぎりまで畑で育てたブロッコリーは、収穫してしばらく経つと、黄色い花が出てきます。普通に食べられます。
こんなかんじです。
スーパーで売っているブロッコリーが黄色くならないのは、かなり早めに収穫しているからです。
ハウスの中では、セロリの出荷の最中でした。このセロリですが、肥料は菜種を絞った後の油かすと鶏糞を少々使っているそうです。それにしても見事なセロリです。他の生産者の方に「完全有機農法でセロリを栽培している」と言うと、あまりの栽培の難しさに、信じてもらえないそうです。
かじると、みずみずしい上、殆ど繊維を感じず、根元の方から丸かじりしても全く口に残りません。
セロリ畑も、草ボーボーです。殺虫剤を使わないため、どうしてもアブラムシがついてしまいます。虫がついた葉は、むしってから出荷します。
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・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)
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