e49e737f9849da204d8ffd84125dd878_sどの組織においても一定数、面倒見が良い、と言われる人がいる。そして、一般的に面倒見の良い人物は職場で好かれることが多い。

 

当たり前だが、そう言った人々は感謝されることも多い上、後輩や同僚からも慕われるので「いい人」として認識され、人気もあるだろう。

理想の上司像は「面倒見の良い人」という若手も多いだろう。

 

ゆとり世代が求める「理想の上司」ポイントは「面倒見のよさ」

「面倒見がよくて人としても尊敬できる」。人材サービス会社が行なったアンケート調査で、今年の新入社員が求める「理想の上司」像が浮かび上がった。

 

本当にこれをそのまま信じていいのかは分からないが、面倒見の良い上司や職場なのかどうか、採用の際に確かめてくる学生が多いことは、実感として確かにある。

だが、「面倒見の良さ」は、本当に評価されるべき長所なのか。

 

私は、あるシステム開発会社での話を思い出す。

その会社は人事評価制度を改めようとしていた。そしてその際に管理職、およびリーダークラスの評価基準を再定義するということだった。

 

そして、人事部から上がってきた、ドラフトの評価基準の中に「面倒見の良さ」という項目が入っていることを皆が見つけた時、ある論争が持ち上がった。

ある人間が「面倒見の良い上司は良い上司」とし、べつのある人間が「面倒見の良い上司はダメ上司」と反論したのである。

 

 

「面倒見の良い上司」支持派は、こう言う。

「部下の面倒を見て、きちんと育成を行ってこそ上司の職務を果たしていることになる。」

 

「面倒見の良い上司はダメ上司」派はこう言う。

「部下の面倒見の良い上司は、部下をダメにしている。依存心ばかり育って、その上司がいなくなった時に使いものにならない。」

 

興味深いテーマだった。だが、議論は平行線をたどり、一向に決着はつかなかった。

皆が疲れ、議論が膠着した時一人の役員が発言した。

「実際にデータを見ようではないですか」

彼らは現在の成績と、誰のもとで育ったかを洗い上げ、一人ひとりを吟味した。

 

結果は明らかだった。

「どの上司がよく人を育てるか」ということに関しては面倒見の良さとはあまり関係がなかったのだ。実際、この会社では面倒見の良い上司も、面倒見が悪いとされる上司も、等しく人を育てていたし、等しく合わない部下が会社を辞めていた。

「要は相性じゃないですか」

と誰かが発言した。皆それに同意しかけた。

すると、先ほどの役員が「相性ではない」という。

「では、何なのでしょう?」と皆が聞く。

 

「面倒見の良さ」と、人が育つかどうかはあまり関係がないことは、データを見てわかるとおりだ。しかし、このデータは別のことを教えてくれる。

それは、目標の達成率が高い部門長の下では、人の成長が促進される、ということだ。

「つまり、「事業の成長があってこそ、初めて人が成長する」ということでしょうか?」

と、皆が聞く。

 

役員は言った。「そうは言っていない。因果はわからない。だが、相関はある。見ると「成長事業にいない人は、全般的にその人物の成長も遅い。」ということも言える。上司の面倒見の良さにかかわらずだ。」

「こう考えたらどうだろう。おそらく結論は「上司の面倒見の良さは、人の成長とはあまり関係がない。」でも「部門の成長性」は密接に関連がある。」

 

この会社での結論は、こうだった。

マネジメントのスタイルは人それぞれ。面倒見の良さが部下のためになることもあれば、そうでないこともある。だが、上司が本当にやらなければいけないのは、自分の部門の事業を、成長性の高いものにすることだ。

 

【お知らせ】
Google検索にAI Overviewが表示され、ChatGPTやPerplexityで情報収集するユーザーも増えています。検索順位を上げるだけでは、企業の情報が見つけられなくなる時代に、何をすべきか——。Books&Appsの弊社ティネクト代表安達裕哉が「経営oneplusサミット2026 Summer」に登壇します。


<2026年7月30日 開催予定>

AI検索対策最前線:手法から効果測定まで

安達裕哉 登壇|経営oneplusサミット2026 Summer 内セミナー

講演概要
これから重要になるのは、AIに正しく理解され、引用され、推奨されるための情報発信です。SEOからAIOへと変わりつつある考え方から、具体的な対策手法、効果測定の考え方までをコンパクトに解説します。

登壇者
安達裕哉(ティネクト株式会社 代表取締役社長)
Deloitteで12年以上にわたり大企業から中小企業まで業務プロセス改善コンサルティングに従事。近年はAIによるコンテンツ作成を専門とする。著書に『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』『頭のいい人が話す前に考えていること』など。


開催日時:2026年7月30日(木)13:35-13:55
配信形式:オンライン(経営oneplusサミット2026 Summer 内)
参加費:無料
特典:事前申込でアーカイブ動画(2週間)を全員にプレゼント


お申込み・詳細
こちらのイベント詳細ページ をご覧ください。

(2026/6/26更新)

 

・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (スパムアカウント以外であれば、どなたでも友達承認いたします)

・農家の支援を始めました。農業にご興味あればぜひ!⇒【第一回】日本の農業の実態を知るため、高知県の農家の支援を始めます。