62322208_0057693c74_o

千葉市美術館で6月28日まで開催されている

特別展示ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画「マネジメントの父」が愛した日本の美

を先日見学した。

 

故ピーター・ドラッカーが長年にわたって収集した日本の水墨画のコレクションを展示しているものである。

正直に言うと、私は美術についてあまり良く知らない。

美術は、それなりの鑑識眼、つまりそれを美しいと感じる脳の回路が形成されていないときちんと楽しめないのだが、私は水墨画を見慣れていないため、鑑識眼を持っていない。

つまり、それを「美しい」と感じるのが難しいということだ。

 

素人が現代美術を見て「理解できない」というのは当然であり、それはアーティストの見えている世界が素人には見えないからである。

アーティストが感じることを自分も感じるには、そういったものを見慣れる必要がある。

 

話を元に戻そう。

それでもあえて美術館に足を運んだのは、ドラッカーがどのような思想を持って絵画をコレクションしたのか、に興味があったからである。

展覧会の案内には次のようにある。

(ドラッカー)自身により「山荘コレクション」と名付けられたそのコレクションは、稀少な室町時代の水墨画を主とする点、大変珍しく個性的なものですが、さらに、桃山時代の武人画家海北友松や、江戸時代の池大雅や浦上玉堂などの文人画、白隠などの禅画、伊藤若冲や琳派の作品も含まれています。

本展は、知られざる存在となりつつあった本コレクションを改めて調査し構成した、初公開作品を含む111点の里帰りとなるものです。コレクションの軌跡をたどり、ドラッカーその人への関心と彼が美術を通じて見た日本という視点を加えながら、新たな切り口で作品の魅力をご紹介いたします。

 

展覧会はドラッカーの日本画に対する分析と、絵画の展示が交互に配置され、コレクションに対する思想がわかりやすく配置されていた。

その中でも、特に目を引いたのがドラッカーの西洋画と日本画の比較だ。

 

 西洋絵画は基本的に幾何学的、写実的に描かれる。

それに対して日本画はトポロジカル(位相幾何学的)に描かれ、非写実的に描かれる。それは「デザイン、意匠」となっている。

常に最初に空間があり、そしてデザインによって余白を仕切られ、構築され、さらに限定される。

 

驚きなのは彼が何歳になっても、デザインという門外漢の分野で一所懸命学ぼうとし、突き詰めて考えていたその態度だ。

ドラッカーが初めて日本画に出会ったのは1959年、50歳になる年であったが、それ以後数十年にわたって絵画を研究し、大学で日本画について講義ができるほどの見識を身につけている。

 

人は何歳からでも深く学ぶことができる。ドラッカーが、「良いコレクターになるには?」という質問を受けた時、彼はこう答えた。

「良い先生を見つけることです」

それは、ドラッカーが皆に向かって生涯発信し続けた「継続学習の重要性」を体現している一言だ。

 

 

しかし、彼がなぜ学習を続けることができたのか、学びのモチベーションの源泉は何か。それは、次のやりとりに現れている。

画商「なぜ、水墨画に興味があるのですか?」

ドラッカー 「なぜなら、愛しているからです」

40年以上、学び続けることのできた理由は「愛しているから」であった。

 

 

【お知らせ】
AIの登場で、情報が参照される仕組みそのものが変わろうとしています。本ウェビナーでは、SEOからAIOへの変化を踏まえ、企業がこれからどのような情報を発信すべきかをわかりやすく解説します。ぜひお気軽にご参加ください。


<2026年4月17日 実施予定>

AI検索時代、企業の情報発信はどう変わるのか?

― SEOからAIOへ――検索の仕組みの変化と、企業が発信すべき情報を解説

講演者:安達裕哉 / 倉増京平(ティネクト株式会社)

このウェビナーでお伝えする内容
<第1部 AI検索の現状と対策(講師:安達裕哉)>
・AI検索は何を変えようとしているのか
・従来のSEOとこれからの検索対策の違い
・企業が押さえるべき基本的な考え方と対応策

<第2部 AI検索時代に企業が発信すべき内容とは(講師:倉増京平)>
・AIに参照されやすい情報とは何か
・企業サイトやオウンドメディアで発信すべきテーマ
・これからの企業発信に必要な視点


開催日時:2026年4月17日(金)10:30-11:30
配信形式:オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料
対象:企業のマーケティング担当者/広報・PR担当者/コンテンツ企画担当者/Web担当者/経営層・事業責任者


お申込み・詳細
こちらのウェビナー詳細ページ をご覧ください。

(2026/4/7更新)

 

・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (スパムアカウント以外であれば、どなたでも友達承認いたします)

・農家の支援を始めました。農業にご興味あればぜひ!⇒【第一回】日本の農業の実態を知るため、高知県の農家の支援を始めます。

 

(Photo:IsaacMao)