1098-CorrinCampbell「みんな、自己アピールを勘違いしているよね」と、某外資系企業でHR部門の長を務める彼は言った。

彼は続ける。

「自己アピールを、「自分の能力をアピールすること」と勘違いしている。端的にいうと、「私、すごいでしょ」っていうのが、自己アピールだと思っている。」

「それは正しそうだけど…」

「違う。」

彼はいつも全く遠慮がない。

「それは、自己アピールじゃなくて、ただの自慢だ。自慢と、自己アピールは全く異なる。」

「ちがいを教えてもらえないかな。」

「そうだな、広告は好きかい?」

「好きとか、嫌いとかあまり感じないけど。まあ邪魔なときはある。」

「宣伝を鬱陶しいと感じたり、コマーシャルをあまり信じられない、という人は多いよね。ヘタな自己アピールも同じ。自分の宣伝広告のようなことをしていると考えていい。」

私は頷いた。

「じゃ、上手な自己アピールはどうすればいい?」

「長年人事をやってきて思ったのは、上手な人の自己アピールは、「おれ、役に立つよ」だね。あなたのこの悩みに対して、役に立つよ、会社のこの課題に対して、役に立つよ、そういう訴えが、自己アピール。」

「面白いな」

「面接で、自己アピールして下さい、と応募者にお願いすると、自慢ばかりする輩が結構いる。こんな経験をしました、こんな成果を挙げました。別に悪いことじゃないんだけど、外していると思うよ。多分採用側はうんざりしてる。」

「そうかもね」

私も確かに思い当たるフシがある。

「そして、一方でうまい自己アピールをする応募者がいる。あなたの会社に、私の経験がこう役に立つ、とか私が成し遂げたこの業績は、あなたの会社でも貢献につながる、とかね。上手な自己アピールは、この人に依頼したくなる。」

彼の話を聞きながら、自己アピールのやり方なんて、学校でもどこでも教えてくれなかったからな、と思う。

「もちろん自己アピールが全てじゃない。自己アピールだけがうまくて、中身の無い人物もいるが、少なくとも相手が自分の発言でどう思うかを想像できない人物が、仕事ができるとは思えないな。」

 

 

【お知らせ】
「いつか本を出したい」と思いながら、何を書けばいいか決めきれずにいる経営者の方へ。
Books&Appsを運営するティネクトは、企業出版のラーニングス株式会社と共同で、書く前に「本になるテーマ」を見つけ、実際の読者に試してから出版を判断するサービスを始めました。

Book Concept Testing(出版テーマ仮説検証)

まずは、無料診断「本になるか編集会議」から

・初回60分・無料・企画書不要
・約2週間後に「本になるか診断レポート」(有望テーマ3〜5案)をお渡し
・有望テーマはBooks&Appsで記事化し、読者の反応で検証

出版しない判断になっても、検証した記事は御社の情報発信コンテンツとして残ります。


サービス名:Book Concept Testing(出版テーマ仮説検証)
提供:ティネクト株式会社/ラーニングス株式会社
無料診断:初回60分・企画書不要


お申込み・詳細
こちらのサービス詳細ページ をご覧ください。

(2026/9/16更新)

 

・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (スパムアカウント以外であれば、どなたでも友達承認いたします)

・農家の支援を始めました。農業にご興味あればぜひ!⇒【第一回】日本の農業の実態を知るため、高知県の農家の支援を始めます。

(Photo:U.S. Army)