「みんな、自己アピールを勘違いしているよね」と、某外資系企業でHR部門の長を務める彼は言った。
彼は続ける。
「自己アピールを、「自分の能力をアピールすること」と勘違いしている。端的にいうと、「私、すごいでしょ」っていうのが、自己アピールだと思っている。」
「それは正しそうだけど…」
「違う。」
彼はいつも全く遠慮がない。
「それは、自己アピールじゃなくて、ただの自慢だ。自慢と、自己アピールは全く異なる。」
「ちがいを教えてもらえないかな。」
「そうだな、広告は好きかい?」
「好きとか、嫌いとかあまり感じないけど。まあ邪魔なときはある。」
「宣伝を鬱陶しいと感じたり、コマーシャルをあまり信じられない、という人は多いよね。ヘタな自己アピールも同じ。自分の宣伝広告のようなことをしていると考えていい。」
私は頷いた。
「じゃ、上手な自己アピールはどうすればいい?」
「長年人事をやってきて思ったのは、上手な人の自己アピールは、「おれ、役に立つよ」だね。あなたのこの悩みに対して、役に立つよ、会社のこの課題に対して、役に立つよ、そういう訴えが、自己アピール。」
「面白いな」
「面接で、自己アピールして下さい、と応募者にお願いすると、自慢ばかりする輩が結構いる。こんな経験をしました、こんな成果を挙げました。別に悪いことじゃないんだけど、外していると思うよ。多分採用側はうんざりしてる。」
「そうかもね」
私も確かに思い当たるフシがある。
「そして、一方でうまい自己アピールをする応募者がいる。あなたの会社に、私の経験がこう役に立つ、とか私が成し遂げたこの業績は、あなたの会社でも貢献につながる、とかね。上手な自己アピールは、この人に依頼したくなる。」
彼の話を聞きながら、自己アピールのやり方なんて、学校でもどこでも教えてくれなかったからな、と思う。
「もちろん自己アピールが全てじゃない。自己アピールだけがうまくて、中身の無い人物もいるが、少なくとも相手が自分の発言でどう思うかを想像できない人物が、仕事ができるとは思えないな。」
(2026/6/26更新)
Google検索にAI Overviewが表示され、ChatGPTやPerplexityで情報収集するユーザーも増えています。検索順位を上げるだけでは、企業の情報が見つけられなくなる時代に、何をすべきか——。Books&Appsの弊社ティネクト代表安達裕哉が「経営oneplusサミット2026 Summer」に登壇します。

<2026年7月30日 開催予定>
AI検索対策最前線:手法から効果測定まで
安達裕哉 登壇|経営oneplusサミット2026 Summer 内セミナー
講演概要
これから重要になるのは、AIに正しく理解され、引用され、推奨されるための情報発信です。SEOからAIOへと変わりつつある考え方から、具体的な対策手法、効果測定の考え方までをコンパクトに解説します。
登壇者
安達裕哉(ティネクト株式会社 代表取締役社長)
Deloitteで12年以上にわたり大企業から中小企業まで業務プロセス改善コンサルティングに従事。近年はAIによるコンテンツ作成を専門とする。著書に『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』『頭のいい人が話す前に考えていること』など。
開催日時:2026年7月30日(木)13:35-13:55
配信形式:オンライン(経営oneplusサミット2026 Summer 内)
参加費:無料
特典:事前申込でアーカイブ動画(2週間)を全員にプレゼント
お申込み・詳細
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(Photo:U.S. Army)














