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プレゼンテーションの資料や、提案書などを作成する時、信頼出来るデータがほしい、という時がないだろうか?ビジネス書や、webサイトの情報は今ひとつ信頼性が低い場合が多いし、何よりもビジネス書などでひどいのは、データの出典が書いていないものが多いことだ。

 

例えば、ビジネス書などでよく紹介されている、「メラビアンの法則」というものがある。

これは、話し方に関する本などでよく『話の内容よりも喋り方のテクニックが重要』などと紹介されているが、実は元の論文にはそんなことは書かれていない。そういうことを立証した実験でもない。拡大解釈されているのだ。

さらに、モチベーションに関する有名な研究である、「マズローの欲求5段階説」であるが、内容は「人間の欲求には5段階ある」という仮説を述べたものである。

こちらもよく自己啓発系のセミナー等で引用されているが、そこで述べられることとして、『人間は自己実現をしたいと願う生き物である』などと紹介される。だが、実証実験には相当の批判も有り、信頼出来るかどうかは疑わしい。実際は「自己実現したい人もいる」位にとどめておいたほうがいいだろう。

 

従って、ウェブサイトやビジネス書などで示されるデータの出典がきちんと書かれていない場合、(この本からの引用です、位でもいい)それは、基本的に信用出来ないデータだと思ったほうが良い、ということである。

 

では、出典をどのように探せばよいか?あるいは信頼出来るデータはどのように手に入れたらよいか?

 

おすすめは、公開された統計情報を使う、もしくは、論文をGoogle scholarなどを使って引っ張ってくることである。統計の話は後日にまわすとして、Google scholarは大変優れた論文の検索エンジンであって、是非使ってみて欲しい。

世界各国の最先端の研究が英語、日本語の両方で検索できる上に、引用された回数なども表示され、どの程度有用な研究だったか、あるいは信頼に足るものなのかどうかがわかる。

 

自分に都合の良い情報だけを取り上げずに、元ネタをきちんと調べて、読み込む癖をつけることは結構大事なことではないだろうか。

 

 

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(2024/4/21更新)