私が会社員でなくなった時、 「転職」という選択肢を選ぶ気のない私は、フリーランスとしてやっていくか、誰かと起業するかの選択に直面した。
フリーランスをやるならば、幸い、声をかけてくれる人が数人おり、 贅沢は出来なくとも明日の飯に困窮することはなさそうだ。
声をかけてくれた人は皆信頼が出来る人ばかりだし、何より自分の好きな人たち。 任された仕事は自分の能力や経験が活かせ、やりがいだって感じられるだろう。
一方で、偶然にも会社を辞める3日前、学生時代の友人が、同時期に会社を辞めようと思っている、と打ち明けてくれた。彼女とは卒業後も年に数回会う仲で、社外同期のように仕事や人生について語り合ってきた。
性格は正反対。 私が「攻め」なら彼女は「守り」だ。 スピードと行動力重視の私とは対照的に、細やかで気配りができ、決断は慎重で控えめだけど、なぜか気が合う大切な友達だ。
そんな彼女が辞めると聞いて、つい 「じゃぁ、なんか一緒にやらない?」と言ってしまった。 彼女は二つ返事で「いいよ」と言った。
私は嬉しくて舞い上がる気持ちと同時に、 心の片隅に重くのしかかる何かを無視できずにいた。
こんなに無邪気で人の良い彼女を、 私の破天荒な人生に巻き込んでいいのだろうか? 不安とともに重くのしかかる「責任」という二文字。
自分の飯代なら稼げるかもしれない。 たとえ失敗しても、自分の人生になら責任をとれる。
けど、自分以外の誰かの飯代を稼げるのか? 仮に失敗したとき、私はどう責任をとればいい? それにどんなに仲良い友人でも、ずっと一緒に働くことで見たくない部分が見えてしまうのではないか。 友達のままなら仲良くいられた関係も、壊れてしまうのではないか。 それは嫌だ。
フリーランスとして活動するべきだろうか。それとも誰かと一緒にビジネスを起こすべきなのだろうか。私は迷う。
そう思った時、ふと起業の最初のパートナー選びは結婚に似ているな、と思った。
結婚してもいいけど、今じゃない。まだ独身でいたいかな。
起業してもいいけど、今じゃない。まだフリーランスでいたいかな。
両方とも今じゃない理由は 「誰かを管理、支配したくもないし、されたくもない」 「巻き込んだ人の人生に責任を持てない」から。 この時、初めて結婚に躊躇する男性の気持ちが分かった気がした。
ところがしばらく悩んでいたあるとき、ある後輩にこう言われた。
「自分の人生なんて自分でしか責任取れないんだから、 そこまで考えなくていいんですよ。一緒にやりたいってついて来てくれたんなら、 それはその人の決断なんです。」
確かにその通りだと妙に納得した。
そして別の先輩にも
「何だかよくわからないけどあなたに人生を賭けてみたい、って言ってくれてるってことじゃない? そこまで無条件に信頼してくれる人は、大切にした方がいいよ」と言われた。
大切にすることと責任を取ることは同じではない。 誰かを巻き込んで一緒に起業することに踏み切れない私は、 そこをはき違えていたのかもしれない。
多分それは結婚に対しても同じだろう。
「結婚して幸せにしてくれ」ではなく、「なんか一緒にいて幸せだし、一緒に何かやれたら楽しいじゃん」という素直な気持ちでついてきてくれる人がいれば、それは素直にそう受け止めればいいのかもしれない。
それで万が一失敗してもお互い様って思うくらいのほうが、案外うまくいくのかもしれない。
起業も同じで、この人について行きたいと思うならついて行けばいいし、 もし違うと思ったら、あるいは時間を経て違うと思うようになったら次の選択に進めばいい。
この人について行こうと決めたのは自分なんだから、その責任くらい自分で取ればいい。起業も結婚も、しようと思えばなんだか出来る気がしてきた自分がいる。
(2026/2/9更新)
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ぜひ、お気軽にご参加ください。

このウェビナーでお伝えする内容
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<2026年2月24日 実施予定>
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日時:
2026/2/24(火) 14:00-15:00
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Zoomウェビナーによるオンライン配信となります。
お申込み・詳細
こちらのウェビナー詳細ページ
をご覧ください。
ライター:大島里絵(おおしま りえ)
一橋大学国際公共政策大学院を卒業後、会計事務所系コンサルティング会社を経て、シンガポールにて採用のコンサルティングを行う。その後、現地企業であるPeople Worldwide Pte Ltd.の日本支社立ち上げに参画する。事業マネージャーとして、途上国の若者の海外就職支援事業を立ち上げる。現在も「日本とアジアの若者をつなげる」ことを目標に、フリーランスとして幅広く活動中。
(Photo:kmichiels)













