社会人になるまで、本を読む習慣はなかった。学生の頃は多くても年に10冊程度しか読まなかった。それも大学の授業で課される課題図書だ。自分からすすんで本を買って読んだ記憶はあまりない。

 

ところが今では年間100冊くらい本を読む。週1〜2冊のペースで読んでいると、自然と100冊くらいになる。しばらく間が空くと、本を読んでいないことが気持ち悪く感じるほどになった。これは読書が習慣化した証拠である。

年に10冊しか本を読まなかった人間が、どうやって年間100冊を超える読書習慣を身につけたのか。私がコンサルタントの時に読書を習慣化した、その方法を紹介したいと思う。

 

 

高めの目標を設定し、周りに宣言する

新卒で入社したコンサル会社では、月に10冊以上本を読むというノルマがあった。しかも読んだ本のタイトルとそこから何を学んだか、週報に書かなければいけなかった。

 

1年目はこれを継続することがとても辛かったが、何しろ毎週報告しなければいけない仕組みだったので強制的に本を読んだ。少しでも数が足りていないと、週報に赤丸がつけられ無言のプレッシャーがかけられる。まるで小学校の先生とのやりとりのようだが、結果としてこれで読書の習慣がついたのだ。

 

もし、「とにかく本を多く読めるようになりたい」のであれば、目標100冊は妥当なゴール設定だと思う。そして周りの誰かに宣言するといい。上司でも同僚でも友達でも恋人でも、誰でもいい。その人への報告義務はなくても、宣言するだけでも自分の心持ちが違う。少なくとも「言っちゃったしな、少しは読まなきゃ」とモチベーションを上げることができるだろう。

 

 

 本屋に行く回数を増やす

とても簡単な方法は、本屋に行く回数を増やすことだ。世の中には本当に沢山の本がある。タイトル買いやジャケ買いでもいいので、惹かれた本は運命の本だと思ってその場で買うようにする。

実際読んでみて期待を裏切られることもあるが、読む量が増えていけば、自然に良い本かダメな本かの判別がつくようになる。お金をかけてたくなければ古本屋でも図書館でも良い。とにかく本に触れる機会を増やすことが大切だ。

 

 

あまりルールに縛られない

読書習慣を身に付けたいなら、どんな本を読むか、最初は自由で良いと思う。

コンサル会社ではビジネス本しかカウントしてはいけなかったが、退職して自由に本を読むようになってから、世の中には良い小説や雑誌や漫画がたくさんあることに気づいた。むしろ小説なんかは、ビジネス本にはない視点から社会を鋭く切り取っており、ハッとさせられる。小説も古典も雑誌も漫画も含めていい。最初はとにかく自分が読みたいという本を読むのが大切だと思う。

 

また、「線を引いたらダメですか?」「飛ばし読みはダメですか?」と、本の読み方を気にする人がいる。中には本に書き込むなんてとんでもない!とか、全部読まないと著者の言いたいことがわからない!と主張する人もいる。だが、個人的には読書は究極のパーソナル・エンターテイメントだと思う。ルールを気にするより、自分が読みたいように読めばいいと思う。

 

 

その時の自分の課題に紐付けて読む

とはいえ、どんな本を読んだら良いか分からない時がある。新人の頃、自社の社長に「どんな本を読めばいいですか」と質問をしたことがある。

すると「新人のうちは、自分の課題に紐付けて読むのがいい」と教えてくれた。 例えば、営業で成果が出ていないならテレアポの本を読む。いつも時間がないと言い訳ばかりしているのなら、タイムマネジメントの本を読む。

確かに自分の課題に解決の糸口を見出してくれる本は、そうでない本と情報の吸収率が違う。「そうだったのか!」と読み進めているうちに、あっという間に読破してしまう。

 

 

読みにくい本に出会った時は、自分の実力が足りていない証拠

一方で、読んでいても内容が頭に全然入ってこない本もある。それは自分の実力が本のレベルに達していない証拠だ、と別の先輩が教えてくれた。知識・考える力・経験、どれもが足りてないから、共感ができない。つまりは著者のレベルに追いつけないということだ。

そのような本に出会った時は、とりあえず一旦置いておくことにしている。そして年末年始など、まとまった時間が取れる時に少しずづ読むようにしている。多少スピードは落ちても、一文字ひともじを丁寧に読んでいけば、著者の思考を追体験することができる。

 

自分よりも高いレベルの本を読むことは、自分を成長させてくれる良い機会だ。その時は理解できなくても、後になってそういうことだったのか、とわかる時が来るかもしれない。諦めずに、ゆっくりでいいから読み進めることをお勧めする。

 

 

まとめ

読書習慣を身につけるコツは、難しく考えずにまずは愚直に量を追うことだ。多くの本を読むことは、それだけ多くの人の考えを知れるということ。自分の直接的経験から学べることは限りがあるが、読書を通して間接的に学ぶことは無限に出来る。

読むという行為自体が人間の幅を広げてくれるのだ。 本をたくさん読めるようになりたいという人は、この記事を読み終わった後、とにかく何かの本を開いてみてはどうだろうか。

多読の道も、初めの一冊から、である。

 

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−筆者−

大島里絵(Rie Oshima):経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールの渡星し、現地で採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのち独立。現在は「日本と世界の若者をつなげる」ことを目標に、フリーランスとして活動中。