どこの組織であっても「できる人」は2つの能力が高い。

一つは知識や概念を獲得する能力。いわゆる学習能力。

もう一つはすぐに実行に移す能力。いわゆる行動力。

 

この2つの能力を兼ね備えた人が、「できる人」だ。

学習能力はオープンマインド、開かれた心の持ちようから出てくるものであり、新しい物を受け入れたりする能力にも関わる。実行力は勇気や主体性などと大きな関わりがある。

論理的思考や、傾聴などはスキルとして後から身につけることができるが、上の2つは人間の根源的な部分に直結しているため、ごまかしが効かない。

 

しかし「できる人」かどうかを見極めるのは結構難しい。

話をしたり、学歴を見たりするだけでは上の2つの能力を備えているかどうかを判断することが困難だからだ。

 

 

ところが、ある経営者が「それは一緒に食事でもして話せばすぐに分かる」という。

どうやるのですか、と尋ねたところ、その席上で「本について話をすれば良い」という。

 

 

「できる人か見極めるのは、簡単だよ。

まずは普段、どんな本を読んでいるか、どんな本が面白かったかを聞く。まず、本を読まない人の時点でアウトだけど、全く読まない人、というのはあまりいないから、たいてい何か出てくる。

で、僕は「おすすめの本」を聞くんだ。」

「おすすめの本ですか。」

 

「そう。その人のおすすめの本は、その人の思想が色濃く出る。知的レベルや、願望、どれくらい勉強しているかわかる良い情報だ。」

「それだけでいいのですか?」

 

「もちろんそれだけじゃない。で、お薦めしてもらったら、僕はその本をその人の目の前で買う。Amazonを使って。実際に、どんな本を読んでいるのか僕も興味あるし、その人の考え方に興味があるからね。」

「ふーむ。確かにそうですね。」

 

 

「で、その後が肝心で、こっちも本を勧めるんだ。自分の好きな本をね。」

「はい。まあ普通の流れですよね。」

「その時、相手も自分と同じように、すぐに本を買う人だったら、絶対にこの人はできる人だ。」

「……!」

「まず、目の前の人のすすめる本をすぐに買う、と言うのは2つのハードルがある。知識に対しての貪欲さと、「買ってしまう」という行動力だ。」

「なるほど、そういうことですか」

「そう、目の前の相手のすすめる本を買う行為は、その人の考え方の縮図なんだ。人の思想に対するオープンさ、新しい物を受け入れる態度、勉強する意欲、本を読むという行為。それに加えて「とりあえず買ってみる」という行動力と勇気。

これらは「目の前の人が勧める本を買う」という行為に現れている。色々な人に会って、これをやったけど、的中率は9割。ほぼ間違わない。

ま、たまに「買うけど全く読まない」という人が1割程度いるのが、玉にキズだけど。」

 

 

「面白いですね」

「簡単なことだよ。人を見るには「何を語るか」ではなく、「どのような行動を取るか」を見れば良いんだ。」

 

私も全くそのとおりだと思う。

 

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(2019/6/18更新)

 

 

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