「目標を持とう」とよく言われる。人生の目標を持って頑張っている人は、どれだけいるのだろう。

 

☆★☆★☆

 

「夢はでっかく、根はふかく」

中学生の頃、先生がよく言っていた言葉だ。当時は知らなかったが、調べてみたところ、どうやら相田みつをさんの言葉らしい。

そうか、夢は大きいほど良いんだ。

 

高校生の時の先生はこう言っていた。

「目標を下げることは簡単だけど、上げることは難しい。だから、目標は高く設定した方が良い」

そうか、目標は高いほど良いんだ。

 

良く言えば素直。従順とも盲信とも言える。夢は大きいほど、目標は高いほど良いなんてことはないと、今ならわかる。

手に届かないほど高い目標を設定しても頑張れず、結局目標は達成できないからだ。

 

☆★☆★☆

 

とある会社の執行役員とカフェでお話した時も、目標についての話になった。

「何かやりたいこととかありますか?」と聞かれ、

「ないですね」と、私は答えた。

 

「ないんですか。僕の周りにいるあなたと同じくらいの年齢の人たちは、みんな夢に向かって全力で走っていますよ」

「素敵ですね。私の夢はなんだろう……」

「好きなことはないですか?」

「文章を書くことが好きです」

「文章を書く時の目標は?」

「うーん……できるだけ多くの人に読んでもらいたいですね」

「そんな“曖昧な願望”ではなく、もっと“明確な目標”を持った方が良いと思いますよ。たとえば、何かの賞に応募して受賞するとか。

応募の締め切りが3ヶ月後、文字数が6万字だとしたら、単純計算で1週間に5000字書く必要があるわけでしょう。今すぐにでも執筆に取り掛かろうと思うのでは?」

 

夢や目標があることのメリットは、今とるべき行動を導き出せることだ。期限付きの目標を決めれば、逆算して今やるべきことが見えてくる。逆に目標がないと、ただ流されるように今を生きてしまう。

この時、「このままではダメだ」と思ったことを覚えている。

 

☆★☆★☆

 

社会人1年生の時、先輩にこう言われた。

「あなたはふわふわしているように見えるね」

「ふわふわ……?」

「目標を持っていないでしょう?目標を持たずに、ふわふわと働いているように見えるってことだよ」

「そんなふうに見えるんですね」

「目標は持った方がいいよ。自分がどうなりたいのか考えれば、それに向かって頑張れる。一度、会社という枠を取っ払って考えてみたらどう? 自分の実現したいことが会社の求めるものと一致しないのであれば、それに気づかないのは、お互いにとって不幸だから」

 

その通りだと思った。時間は有限だから、自分がどうなりたいのか、早めに考えた方が良い。

 

☆★☆★☆

 

会社の研修でも、目標について考える機会があった。自分のなりたい姿は何なのか、しっかり自分と向き合って考える。その上で、なりたい姿に近づくためには、今何をするべきなのか考えるというものだ。

言葉で書くと簡単そうだが、実際はとても難しい。私以外の社員も、トレーナーの先輩社員に質問してもらったり、アドバイスをもらったりしながら、何時間もかけて自分と向き合っていた。

 

2日間の研修後も、私は考え続けた。同僚や先輩に話を聞いてみたりもした。やっぱりわからない。結局

「私は、目標を持つことが目標です」

と言った。言ってみて、自分でもおかしいと思った。なんだそれ。

 

目標を持つことの大切さを理解しているから、目標を持ちたいという思いは持っている。一方で、「目の前のことに、ただ一生懸命取り組むだけではダメなんだろうか」という思いもある。

 

そんな状態のままで、半年が過ぎた。先日、取締役の人にこう言われた。

「あなたは余計なことを考えず、そのまま頑張れば良いと思うよ。今のまま頑張って、ある時後ろを振り返ったら『あれ、こんなところまで来ているんだ。こんなに頑張れているんだ』って気づくはず」

この言葉を聞いて、目標がなくても、振り返れば多くの経験をしている、何かを成し遂げている、ということもアリなんだと思えた。

 

「目標を持つ必要はない」と言われたわけではない。それでも、走ることさえやめなければ、最初にゴールを定めなくても、自分だけのゴールにたどりつけるのかもしれない。

目標を持つことは大事だ。だが目標を持つことに執着して悩み続け、足がとまってしまうなら、目標はなくてもただ走っていた方が、結果的にはゴールに近づける気がしている。

 

☆★☆★☆

 

迷子だけど、走る。

とりあえず明日も走るかー。

 

ではまた!

次も読んでね!

 

【生成AI関連ウェビナーのお知らせ】
単なる理論ではなく、現場で成果を出す生成AI活用の“実装方法”を知りたい方に最適なウェビナーです。
本セミナーでは、製薬・バイオ企業でのPoC(概念検証)から得られた実データとノウハウを元に、「どこにAIが効くのか」「どこが難しいのか」を明確に解説します。

製薬・バイオ企業の生成AI導入セミナー

お申し込み・詳細はこちら


【開催概要】
・開催日:2026年2月12日(木)
・時間:12:00〜13:00
・形式:オンライン(Zoom/ログイン不要)
・参加費:無料(定員150名)

製薬・バイオ企業の生成AI導入は、「試行」から「実利」を問うフェーズへと移行しています。
本セミナーでは、13チームのPoCで時間を50〜80%削減したノウハウを余すことなく共有します。適用可否の見極め、評価設計、失敗領域への対応方法、全社展開のガバナンス設計まで、実践的な内容です。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

【対象者】
・製薬・バイオ・化学業界のDX/業務改革担当者
・AI導入プロジェクト責任者・企画部門・法務・人事などの全社展開担当者
・PoC設計や効果測定の「型」を学びたい方
・自社の生成AI活用を確実な成果につなげたい実務担当者

【セミナーの内容】
・生成AIの“適用可否”を短期間で見切る方法(PoC設計・評価の型)
・現場で成果を出すAI活用ノウハウ(バックキャスティング/プロンプト構造化 等)
・適用が難しい領域(PowerPoint・OCR 等)の整理と次の打ち手への転換
・横展開に向けたガバナンス設計とナレッジ共有

【登壇者】
奥田 真輔 氏
システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


【お申込み・詳細】
こちらのウェビナー申込ページをご覧ください。

(2026/01/19更新)

 

【著者プロフィール】

名前: きゅうり(矢野 友理)

2015年に東京大学を卒業後、不動産系ベンチャー企業に勤める。バイセクシュアルで性別問わず人を好きになる。

著書「[STUDY HACKER]数学嫌いの東大生が実践していた「読むだけ数学勉強法」」(マイナビ、2015)

Twitter: 2uZlXCwI24 @Xkyuuri

ブログ:http://kyuuchan.hatenablog.com/「微男微女」