ただ「言いにくいこと、共有しにくいことこそ最優先に共有する」ということが出来るだけで、その人がチームに貢献できるレベルが一段階上がります。
だから、一種の無敵モードである新入社員の間にこそ、「言いにくいこと」を早めに報告する練習をきっちりとしておくべきです。
しんざきは、とある会社に10年くらい勤めており、とある部署の責任者をしております。そして、毎年入ってくる新入社員の皆さまに、オリエンテーションや研修ということで、色々とお話をする機会もあります。
そういうタイミングで、私は一つ、毎年毎年口酸っぱくお願いすることがあります。
それは、
「「上司に対して言いにくいこと」こそ、真っ先に報告・共有出来るようになってください」
ということです。
これ、本当に大事なことでして。
ある程度以上の期間が必要な仕事をチームでやっていると、途中で必ず「進捗上の問題」が発生します。例外は滅多にありません。当初引いたタイムスケジュール通りスムーズに対応出来る仕事なんて、小数派中の少数派です。
例えば、難しい課題にぶつかってしまって、自分ひとりでは片づけられなくなってしまったり、であるとか。
例えば、何か割り込みのタスクが入って、当初使う予定だった時間が使えなくなってしまったり、であるとか。
例えば、予想していなかった障害が発生して、そちらの対応に時間を取られてしまったり、であるとか。
進捗管理では、ありとあらゆる問題が発生して、当初のタイムスケジュールを攻撃してきます。それらの攻撃に対応することこそ、プロジェクトのリーダー、ないしマネージャーの仕事です。
リーダーやマネージャーは、これらの「スケジュールに対する攻撃」をなるべく早めに察知して、それに対応する手を打とうとします。これが上司の主要な仕事の一つです。
ただ、多くの場合、これらの問題って担当者にとってはすごく「言いにくい」んですよね。
「すいませんこれ分かんないです」とか、「ここは私の手に余ります」とか。「出来ない」ということが自分の能力不足のように思えて、どうしても口に出しにくかったり。
ちょっとした障害、ちょっとした問題だからということで、ついつい自分ひとりの手で解決しようとしてしまったり。
何か失敗してしまったことを報告しなくてはいけないのに、、怒られそうでつい後回しにしてしまったり。
新入社員の皆さん、多分会社によって研修のスケジュールも違えばOJTのスケジュールも違うでしょうが、上記のような「言いにくい事態」に突き当たってしまったこと、ありませんか?
ただ、一つ覚えておいて頂きたいんですが、「言いにくいこと」は、「スケジュール管理上、必ずケアしなくてはいけないクリティカルな問題」であることが非常に多いんです。
あなたの上司は、あなたにとって「言いにくいこと」が一番知りたいのです。
「言いにくいことをすぐに言えない人」って、ベテランになってからも全然珍しくありません。むしろ凄く多いです。
そういう人たちは、自分の手で問題が抱えきれなくなってからようやく問題を共有したり、あるいは問題を握りつぶしたまま、ずっと後になってからその問題が判明したりといった事態を頻繁に引き起こしてしまいます。
「言いにくいこと」は、放っておけば放っておくほど、必ずどんどん傷口を広げてしまいます。これも、例外は殆どありません。
だから、「言いにくいこと」を早く教えてもらえればもらえる程、それに対応する労力は少なくて済みます。ただ「言いにくいことを真っ先に共有することが出来る」という、それだけで、あなたがチームに貢献出来るレベルは一段階上がるんです。
もちろん、「言いにくいことを共有し易い空気」を作っておくのは、それはそれで上司の仕事であり、上司の責任です。ただ、上司は上司で自分の仕事を抱えており、時にはケアが行き届かなくなってしまうこともあります。
だからそんな時、さらっと「言いにくいこと」を教えてくれる部下がいてくれれば、上司として非常に助かるのです。
「これ言うと怒られないかなあ」とか思って、うじうじと問題を抱えてしまうこと、ありませんか?勿論、時には失敗を叱責されることもあるかもしれません。
ただ、ひとつ確実に言えることは、「その問題について最終的に責任を持っているのは、プロジェクトのリーダーであり、マネージャーであって、あなたが一人で責任をとる必要などどこにもない」のです。
適切な人の割り振り、適切なスキルセットの配置をするのも上司の仕事であり、上司の責任です。あなたがその仕事をできなかったとしたら、それはあなたのせいではなく、その仕事を割り振った上司の責任であり、上司はその問題を解決しなくてはいけません。
だからこそ、あなたは「言いにくい問題」を真っ先に上司に手渡して、判断を仰がないといけません。それがあなたの為でもあるのです。
ちなみに、進捗上の問題を共有されて怒り出すプロジェクトマネージャーというのは、多分プロジェクトマネージャーが何の仕事をする役職なのかよくわかっていないので、部長とか社長とか、もっと偉い人に報告した方がいいです。その方が後々の為です。
幸いにして、新入社員時代というのは一種の無敵モードでして、「失敗はして当然」と皆に思われていますし、失敗すると会社がつぶれるようなクリティカルなタスクが割り振られることもありません(もしあったらその会社に継続して勤め続けるかどうか検討した方がいいです)。
だから、「どんな問題が発生しても大丈夫」な新入社員の内にこそ、「言いにくいことを真っ先に共有する」スキルを、そのコツを、そのタイミングを学ぶべきなのです。
皆さま、今後もいろんな仕事を担当され、いろんなプロジェクトに配置されるものかと思います。問題も失敗も様々に経験されるとは思いますが、何卒一人で抱え込むようなことなく、どんどん上司を、あるいは周囲を巻き込んで、自分の苦労をなるべく軽減されるよう、お勧め致します。
良い会社生活を。
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【プロフィール】
著者名:しんざき ←名前をクリックすると記事一覧が表示されます
SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。
レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロ
書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。
ブログ:不倒城













