こんにちは、jinjerマーケティングチームの小口です。今回は「勤怠管理」について、少し書いてみたいと思います。
「勤怠管理」というと、何を想像しますか?タイムカードでしょうか、それとも残業、休日出勤でしょうか?
勤怠管理とは、端折って言えば、労働時間についてのルールを、会社がきちんと把握して労働者に守ってもらうことです。
最近では多様な働き方をする人が増え、さらに政府が「働き方改革」を打ち出していることもあり、勤怠管理について気にされている会社がとても増えてきていると思います。
でも、どうでしょう。意外に勤怠管理について細かいところまで知っている人は少ないのではないでしょうか。働く人たちにとって、労働時間はとても重要な要素だと思いますが、細かいところは皆、あまり気にしていないものです。
例えば我々は勤怠管理のセミナーを開催しているのですが、冒頭で出席者の方にこんなクイズを出しています。
次の7つのうち、労働時間に「当てはまらない」ものは?
①会社で残業禁止としていているのに社員が無断で⾏っている残業時間
②昼休み中の来客当番や電話番
③勤務時間外の教育訓練・研修
④出張先への往復時間
⑤営業社員の取引先間の移動時間・待機時間
⑥通勤時間
⑦着替え時間
さて、皆様は分かりますか?
…
……
………
さて、正解は……4と6です!それ以外はすべて「労働時間」にカウントされます。(もちろん、会社のルールによって異なることもあります)
例えば従業員が「無断で」残業をしていても、それは労働時間なんです。
だから、会社は本当に残業を推奨していないならば、勤怠管理を行って、従業員を残業させないようにマネジメントする必要があります。会社って、責任が重いんです。
ちなみに、今までセミナーでこのクイズを出して、人事の方はほぼ100%正解します。
あたりまえですがやっぱり専門家はすごいです。
でも一方で、社員や経営陣は、こういったルール、意外と知らないことが多いようです。人事とそれ以外の方の間にかなりの温度差がある。それが勤怠管理です。
社員にとっても、経営陣にとっても大事なことですが、社員と経営陣で見解が異なることもしばしばです。
・「みなし残業」をどのように設定するか?
・直行直帰を許すのか?
・労働時間の誤りはないか?
・そもそも、漏れなく出退勤の時間を記録しているのか?
そういったことが、係争のタネになることもあるようです。
現状、全体の4割の会社で、「出退勤の打刻が適切に行われていない」という現状もあり、おそらく「実態が今ひとつつかめていない」のが多くの会社での現実です。
でも、本来は社員と経営者は、向かう方向を一致させ、協力して問題に当たることが重要ですし、そうあるべきでしょう。だから、現状を解きほぐし、正確な実態をまずはつかむ。
そして、究極的には社員と経営陣の一致した目標、すなわち労働時間、勤怠の管理を
「生産性の向上」
「エンゲージメントの増加」
「社員の健康管理」
といった、会社を強化しつつ社員が健康に、楽しく働ける施策に結びつけていくこと。これが、勤怠管理の究極の到達点ではないかと思っています。
今後は多様な働き方をする人と会社がますます増えるでしょう。そういった会社がますます勤怠管理の煩雑さから開放されるよう、我々は日々サービスをアップデートし続けたいと思っています。
なお、さらに勤怠管理について詳しいことが知りたい方は、下のリンクからお願いします。
それでは、今回はこの辺で。