金持ち父さん貧乏父さん「お金の話」を敬遠する人は多い。しかし、現在の世の中では「お金」なしに生活することは極めて困難であるから、最低限のお金に関する知識はあったほうが良いだろう。

ということで、お金に関する勉強をしようと思うと、実は良い本が少ない。

 

Amazonを見てみても、ほとんどのお金に関する本は

  • 金融知識をわかりやすく教えてくれる本
  • 「お金持ちになるための習慣」を教えますよ、という本
  • 「こういう投資をしなさい」という本

の3分野にだいたい当てはまる。

 

こういった本を呼んでも別に構わないのだが、

金融の知識に関する本は話が大きすぎて、なんとなく自分の生活と関係があるのかわかりにくい。

お金持ちになるための習慣、は眉唾ものが多く、教訓めいたものが多いため、妥当性が疑われる。

こういう投資をしなさい、という本は、「別に投資をしたいわけではない」とうことでピンと来ない。

 

 

などの理由で、個人的には食指が動かなかった。そういう方へ、上にあげた「金持ち父さん貧乏父さん」は、非常に良い本であると思う。

「別にお金を欲しいと思わない」人であっても、おすすめだ。世の中のしくみを「お金」を通して解釈するための、いくつかの非常に基本的な考え方を教えてくれる。

 

例えば、このような話がある。

「持ち家は、資産なのか?」

 

辞書で調べてみれば、「資産」の意味はすぐに分かる。大体の場合において、「価値のあるもの」といった意味が書かれているだろう。この定義に従えば、持ち家はもちろんれっきとした価値のあるものなので、「資産」と呼ぶことができる。

 

しかし、この本の著者であるロバート・キヨサキは異を唱える。彼の定義する「資産」とは似て非なるものだ。

彼は「資産」とその逆の概念である「負債」を

「資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもののこと。負債とは、あなたのポケットからお金を奪っていくもののこと」と定義する。

 

この定義は非常にわかりやすい。この定義に照らして「持ち家」を判断すれば、持ち家は負債である。

なぜなら、「家を持っていても、お金は入ってこない。が、火災保険や、修繕、固定資産税やその他様々な経費により、毎月お金が出て行く」からだ。

 

もっと正確に言えば、「これは入ってくるお金-それにかかるお金」がマイナスのものは負債、プラスのものはは資産ということができる。

「自動車」も負債。「クレジットカード」も負債。「携帯電話」も、「割賦販売で購入したもの全て」も、月額利用料のかかるようなサービスも全て、負債だ。

逆に「資産」はどのようなものか。「賃貸している家」や「預貯金」、「信託財産」、「特許権」、「著作権」が、もし収支がプラスなら資産ということになる。

 

したがって、殆どの人は「資産」を持っていない。逆に「負債」を増やすことに躍起になっていると著者のロバート・キヨサキは指摘する。

必然的に「お金持ち」になるためには手元の余剰資金を、すこしでも「資産」に変えていく努力が必要だと彼は語る。

 

 

しかし、「資産」を形成するには殆どの場合「リスク」を伴う。賃貸用の家を購入しても、入居者がいるかどうかはわからない。特許を苦労してとっても、商品になるかどうかはわからない。投資信託も元本割れするかもしれない。

だから、投資のプロに聞くと、「貯金しなさい」という答えが返ってくる。貯金は安全で、努力を必要としない。しかも増える。

 

 

「別にカネなどいらない」という人もいる。それはそれで良い。

しかし、お金に関する上のような知識は、金融のプロにとっては当たり前の話だが、一般人にとっては教わる機会のない話であり、世の中のしくみを知るために知っておいたほうが良い話だと思う。

 

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システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


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(2026/01/19更新)